【ロックバンド】

東日本大震災復興支援の「KIZUNA 大使」
「モンキーマジック」トロントとオタワで公演


日本の外務省は、東日本大震災の復興を励ます趣旨で「KIZUNA 大使」を任命、各国に派遣しているが、日本のポップ・ロックバンドとして有名な「MONKEY MAJIK」(モンキーマジック)がこのほどカナダを訪れ、トロントとオタワでアコースティック・ライブコンサートがを行った。


▲記者会見 に臨んだモンキーマジックの4人。(左から)DICK(ベース)、Maynard(ボーカル&ギター)、Blaise(同)、tax(ドラム) (2月19日午前、トロントのフェアモント・ロイヤルヨークホテルにて)


▲オタワ出身のメイナード(左)とブレイズ兄弟


▲モンキーマジックのステージ風景(2月19日夜、トロント日系文化会館小林ホール)

モンキーマジックは宮城県仙台市を基盤とし、11年間にわたり演奏活動を展開しているが、東日本大震災に際し、支援コンサートも実施している。メンバーは4人で、そのうち2人はオタワ出身のカナダ人、メイナード(Maynard)、ブレイズ(Blaise)兄弟(ともにボーカル&ギター)。あとの2人は日本人のリズム隊 tax(ベース)、 DICK(ドラム)から成るハイブリッドバンドである。

■ MONKEY MAJIK プロフィール(外務省プレスリリースより)
MONKEY MAJIKは、2000年に結成、仙台を拠点に活動している。
2006年1月、binyl records より1stシングル「fly」でメジャーデビュー。全国のFM 33局でパワープレイを獲得。2006年2月、フジテレビ「西遊記」主題歌の「Around The World」がリリースされ爆発的ヒットを記録。BENNIE K、m-flo、SEAMO、吉田兄弟など数々のアーティストとのコラボレーションや、SMAPへの楽曲提供を展開。
東日本大震災後、復興支援プロジェクト「SEND愛」を立ち上げ、継続的な支援活動を行っている。
7月3日には大阪城野外音楽堂、10月16日には故郷仙台でのチャリティーライブを開催。10月26日には「復興支援」をテーマに書き下ろしたNEWシングル「Headlight」をリリース。
そして、2012年1月25日にリリースする16thシングル「HERO」は、「日本赤十字 はたちの献血キャンペーンソング」になっており、この楽曲は、明日を迎える「勇気」を与えてくれるだろう。
彼らは、日本国外務省により「復興発信使」(KIZUNA 大使)に任命され、今回のカナダ公演が実現したものである。

モンキーマジックのトロント公演は初めてで、在トロント日本国総領事館主催により、2月19日(日)夜、日系文化会館(JCCC)小林ホールで開かれた。JCCCとヤマハカナダミュージックが協力。
小林ホールはロックミュージック・ファンで満席。プログラムが始まると、会場は大きな声援が渦巻き、ムードは最高潮に高まった。メナード、ブレイズ兄弟、tax、DICK の4人にキーボード奏者も加わり、英語、日本語のヒット曲が次から次へと披露された。

オタワでは、2月21日(火)夜、在カナダ日本国大使館主催により市内の Zaphod Beeblebrox でコンサートが開かれた。オタワ公演は今回で3回目。

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2月19日午前、トロント日系文化会館での公演に先立ち、「モンキーマジック」の記者会見がトロントのフェアモント・ロイヤルヨークホテルで行われ、メナード、ブレイズ、tax、DICK の4人が出席、日系メディアからの質問に英語と日本語を交えながら答えた。

2000年以来、仙台で活動を続けているモンキーマジック。東日本大震災でオタワにいるメナード、ブレイズ兄弟の親や家族は心配した。しかし、無事だとわかってからは、「カナダに帰らずに、日本のためにがんばりなさい」という言葉が届いたそうだ。
「ボランティア活動と音楽演奏にコミュニティーが協力してくれました。逆に、日本人からぼくたちが励まされたほどです。被災地の人々の人情というものを感じました」と流ちょうな日本語で話すメナードさん。
「KIZUNA 大使に任命されてからは、文字通り、人と人との心の絆(きずな)がより強まったように思います」(ブレイズさん)

ドラムの tax さんは、以前、サラリーマンをしていた。
「建築関係の会社に勤務していたので、過去の経験がチャリティー活動に役立ちました。建築関連の資材を集めたり、材料の加工をしたり、大工の仕事もしました。ぼくたちは震災直後から、みんなそれぞれ体を使ってボランティアをしました。それと共に4人で音楽を通じて人と人とのつながりを築くことの大切さを痛感。癒やしの力を強く感じました。震災の時の状況下で音楽の意義を認識、多くの人々と共感できた。感謝をこめてぼくらの音楽を伝えたいです」

ベースの DICK さんは、次のように語った。
「今は距離感を感じない時代といわれます。とくに心の距離は縮まっています。音楽の果たす役割もそのひとつといえるでしょう。今回、震災という大きな出来事が起きて、さまざまな国から支援があり、多くの人が心配してくれています。“地球はひとつ“だということを感じました」

メナードさんは最後に、「被災地の一日も早い復興を願って、音楽という形でぼくたちのメッセージをお届けします。これからもモンキーマジックの音楽を純粋に楽しんでください」と話した。

〈 リポート・色本信夫 〉 (2012年2月23日号)

 



 
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