【トピックス】

寒冷の路面でも4輪駆動で安定したドライブ
スバル車の特長、太田士郎スバルカナダ社長に聞く



▲スバルカナダの太田士郎社長

道路のコンディションが悪い冬、車がスリップしたり、安定性を失うなどのトラブルに遭うことがある。これが大きな事故につながらないとも限らない。ドライバーには安全運転が特に強く要求される。そうした中で、4輪駆動の車で「安定性にすぐれている」とユーザーから好評を得ているのがスバル。そのスバルカナダ社に太田士郎社長をお訪ねし、スバル車の特長についてうかがった。〈取材・色本信夫〉

シンメトリカルAWD

太田氏は、まず、「高速走行や濡れた路面、雪道、どんな場面に遭遇しても、お客様が安心して気持ちよく走れるクルマを造ることがスバルの理想です。弊社は独自のAWD(All-Wheel Drive =4輪駆動)システム『シンメトリカルAWD』によって、理想とする性能を追求してきました」と語る。

スバルは、4輪駆動がまだ一般的でなかった時代から、その可能性に注目。AWDが本来持つ優れた走行安定性、ボクサーエンジン(水平対抗エンジン)の技術開発に力を入れてきた。AWDとボクサーエンジンを組み合わせたものが「シンメトリカルAWD」である。


▲Symmetrical AWD

「スバルのシンメトリカルAWDの最大の特徴は、プロペラシャフトを中心にパワートレーンが左右対称(Symmetry)、一直線上にレイアウトされていることです。4つの車輪にバランスよく荷重がかかる設計なので、どの車輪でも配分されたトルクを無駄にすることなく、効率よく駆動を得ることができます」と太田氏。

ピストンが左右に作動するスバルのボクサーエンジン(水平対抗エンジン)は、一般に見られる直列エンジンやV型エンジンと比べて、重心が低く、軽量・コンパクトである。そのため、カーブなどで生じるロール(ヨコ方向の回転運動)や制動時に生じるピッチ(タテ方向の回転運動)が小さく、しかも短時間で収まる。


▲Boxer Engine

「クルマの3要素は、走る・曲がる・止まる、といわれますが、スバルはこのクルマの基本性能を究極にまで突き詰めることで走行安全性を高めています。シンメトリカルAWDなので、路面に接する4つのすべての車輪がしっかり安定して走行できるのです。左右にピストンが動き低重心を可能にするボクサーエンジンは技術的にむずかしく、現在、市販車で搭載しているのは、フェラーリ、ポルシェとスバルぐらいのはずです」

冬の時期の運転にメリットがあるのは理解できたが、それでは、暖かい季節ではどうなのだろうか。
「冬以外の季節でも、シンメトリカルAWDなので、圧倒的な走行安定性を享受できます。雨の天気でも、乾いた路面でも安定性を発揮します。空気が乾燥して砂の多い米ロサンゼルスやオーストラリアなどでもこのオールシーズン、オールウェザーのクルマが高く評価されています」

アメリカのIIHS(Insurance Institute for Highway Safety =道路安全保険協会)は、世界の自動車メーカーの製品の衝突テストを行っているが、一昨年に続き昨年も連続で、スバルの北米で販売している全車種がトップセイフティーピック(最高安全選定車)に選ばれたそうだ。万が一、事故を起こした場合でも、スバルは全車種が最も安全なクルマと評価されたわけだ。

効率よい燃費

以前、4輪駆動車は2輪駆動車と比べて燃費が悪いというイメージがあったが、その点はどうなのだろうか。
「シンメトリカルAWDは、ボクサーエンジンの後ろにトランスミッション、トランスファー、プロペラシャフトを真っ直ぐに伸ばすシンプルな構造を実現しているので、パワーロスや摩擦抵抗が少ないというメリットがあります。したがって4駆でありながら2駆に匹敵する効率よい燃費性能を実現しています。スバルに関しては、4駆は燃費が悪いというのは誤解です」

太田氏は、もう一つの燃費が良い理由として、スバルのリニアトロニックCVTという無段変則オートマチック・トランスミッション機構を挙げる。リニアトロニックCVTを搭載している「レガシィ」「インプレッサ」それに「アウトバック」は、一回の給油で1,000kmのハイウエー走行距離を実現していると強調する。


▲2012 All New Impreza 2012年型インプレッサ

スバルカナダ社は、現在、東はニューファンドランド州セントジョンズから西はBC州ビクトリアまでカナダ全国に87店のディーラーを擁している。そのうちグレータートロントエリア(GTA)には12店あるという。

太田氏は、「スバルは技術に特徴があるクルマなので、ぜひ一度、お近くのスバル・ディーラーで試乗されることをおすすめします。技術に裏づけされた安心感と運転の楽しさを実感して頂けるはずです。車種の紹介、性能の解説などはウェブサイトでも行っています」とPRに余念がない。

■スバルカナダ社のウェブサイト
http://www.subaru.ca

(2012年2月2日号)

 
 


 
 
(c)e-Nikka all rights reserved