【インタビュー】

国際人を育てる英才教育・語学塾
Royal Ivy Academy トロント郊外に開校
セントピエール学院長と紫野生(しのぶ)副学院長に聞く


日本で国際人を育てる英才教育のプレスクール、語学塾として注目を浴びている Royal Ivy Academy(ロイヤル・アイビー・アカデミー、大阪市天王寺区)が、開設10周年を記念して、10月にトロント郊外リッチモンドヒル市にカナダ校をオープンする。


▲Royal Ivy Academy のセントピエール・コリー学院長


▲セントピエール紫野生(しのぶ)副学院長

Royal Ivy Academy は生徒数約170名、教諭スタッフ数25名と、決して大きな学校ではない。しかし、それだけに行き届いたカリキュラムが実行され、子供の才能を引き出し、レベルアップし、生徒は日本国内の数々のコンクールで優勝したり、よい成績をあげている。当然、マスコミもフジテレビ、NHK総合などでその教育方法、学園内の活動を取材、紹介している。


▲大阪の日本校の授業風景


▲楽しく学ぶ子供たち(大阪校の教室)

トロント校開校に向けて一足先に来加し、準備をしている学院長のセントピエール・コリーさんにインタビュー、また副学院長である夫人のセントピエール紫野生(しのぶ)さんに日本からEメールで開校にあたってのいきさつ、教育にかける思いを語っていただいた。


▲夏祭り行事にて、紫野生副学院長(中央)


▲文化祭・スピーチ発表会に出演する生徒たち

コリーさんはオンタリオ州出身のカナダ人で、アメリカ合衆国13代大統領ミラード・フィルモア(Millard Fillmore)の家系である。紫野生さんは大阪出身。20年前に来加し、ナイアガラフォールズに住んでいた。そこでコリーさんと出会い、結婚。夫妻は15年前日本に居を移した。2001年に大阪市で Royal Ivy Academy を設立、開校した。そして今年10月22日(土曜)にトロント校のオープンハウスをする予定になっている。

──日本でどうして英才スクールを開校しようと思ったのですか。

セントピエール学院長:私は日本で語学塾のベルリッツで4年間、英語を教えていました。語学教育には大変関心がありました。私たちの息子ヨシキ(現在12歳)が2歳になった頃、どんどん言葉を覚える時期に周囲には英会話教室しかなく、これではいけない、と思ったのがきっかけです。自分たちでプレスクールの子供に本当の語学力をつける塾を開くしかないと考えたのです。

紫野生副学院長:
幼い子供たちの語学教育はただ押し付けるだけではなく、愛情が大切です。小さいスクールながら一生懸命やってきたおかげで、クチコミなどで評判が知れ渡り、2歳から中学生まで約170名の生徒が通っています。甲陽学院中学、大阪教育大学付属、同志社、 関学、立命館、帝塚山など国立、私立の小学校、中学校の生徒さんたちです。また、 カナディアンアカデミーや大阪YMCAインターナショナルスクール生も在籍し、英国や北米に 小学・中学留学する生徒さんもいます。

──Royal Ivy Academy の教育方針をお聞かせください。

セントピエール学院長:私のところでは、単に暗記や機械的に覚えるのではなく、「自分の気持ちを自分の言葉で伝える」ことを重要視しています。教室での学習だけでなく、課外授業やいろいろな行事を体験させるのも自然に語学が身につくように配慮しているからです。また欧米教育の特徴としていわれる「イマージョン教育」を徹底しています。つまり、詰め込み主義ではなく、創造力や感受性を豊かにする教育を目指しています。

──このたび、トロント地域に Royal Ivy Academy を開校するきっかけは? なぜカナダに?

セントピエール学院長:息子が昨年、神戸のカナディアンアカデミー小学部を卒業し、オンタリオ州男子私立校(全寮制)に入学しました。前々から日本の Royal Ivy Academy に通っている子供たちの中にもこうした海外のボーディングスクール(全寮制学校)を目指す子供が増えてきたことと、カナダでのサマースクールの要望が高まったこともあり、門を広げるためにもトロント地域に開校を決めたのです。

紫野生副学院長:3月に日本では東北大震災がありました。その後、震災ですべてを失った造り酒屋の社長さんがわずかな微生物を樽から探し取り、再建の光を見いだしている姿をテレビで拝見し、マイナスからの出発でも希望を持たれていることに胸を打たれました。今回の大震災で私たちも以前から考えていたトロント校の開校を決心しました。

──開校の場所をリッチモンドヒルにした理由は?

セントピエール学院長:トロントのダウンタウンは混み合って子供の教育には向いていません。広々とした郊外の方がいいですね。それにここは副都心として大きく発展しています。教育に熱心なアジア系の人たちが多く住んでいますし・・・。

──トロント校ではどのようなカリキュラムを組まれるのですか。

セントピエール学院長:最初は英語による幼児教室を開きます。午前中のハーフデイです。3歳から5歳児対象で、英語による算数、記憶、クラフト、サイエンス、季節のイベント 、英語習得、フォニックス、読み書き、年長児で北米のグレード2以上のレベルなどです。 また、放課後コースとして4歳からグレード6までの子供を対象にしたラーニングセンター、英語、フランス語、マンダリン(北京語)、日本語を教えます。さらに受験対策としてSSAT、チューター、算数、エッセーも教える予定です。

──トロント校での教育理念はどのように考えていらっしゃいますか。

セントピエール学院長:基本は日本校と同じですが、子供たちにもっと国際的な視野を持たせてあげることです。特に日本はまだ島国意識が強いですね。日本校の生徒たちは4分の3が日本人ですが、韓国、中国、欧米、また片親が日本人のハーフと、国際色豊かです。彼らにさらに国際感覚をつけさせるには海外での学習、生活が必要です。その手助けをしてあげること、そしてカナダに住む子供たちにも日本の伝統的な行事を交えながら語学教育をしていきたいです。特に幼児教育は大切です。日本が大震災から復興するためにも微力ながら私たちもがんばりたいと思います。

<オープンハウス>

オープンハウスではカリキュラムの説明のほか、ヨーヨー釣りや輪投げゲーム、お面ゲットゲーム、恐竜カード合わせなどの遊びプログラムも用意されている。

■日時:10月22日(土曜)午後1時〜3時
■場所:#31-155 East Beaver Creek Rd, Richmond Hill, ON L4B 2N1(現在改装工事中)
(155 East Beaver Creek Shopping Mall 内)
■問い合わせ:416-820-1789
■日本語窓口:royalivyacademy.jp@gmail.com
www.royalivyacademy.com

〈 インタビュア・いろもとのりこ 〉

(2011年9月29日号)

 



 
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