【食べある記・モントリオール編】

赤いドラゴン?! そこは中世の世界・・・
「Auberge du Dragon Rouge」


〈 リポート:NICO / ココ・モントリオール誌 〉

2012年の干支(えと)は辰(タツ)。理想に向かって力強く奮い立つエネルギーの象徴です。そんな年の幕開けを思い切って、今年開店20周年を迎えるレストラン「赤いドラゴン(Auberge du Dragon Rouge)」の懐で祝ってはいかがでしょうか・・・。


▲赤いドラゴンが牙をむき出している

西洋版仁王様。入り口で悪霊を追い払うというガーグイル(Gargoyle)の像に見張られながら店内に入ると、そこはもう中世世界そのもの。木目の壁には所狭しと、古めかしい武具や食器、調度品が並べられ、当時の様子を描いた絵画も飾られています。


▲中世風?の飾り物が店内あちこちに

左の壁には、ドラゴンが産み落としたのか、巨大な卵が大事そうに飾られていて、その卵を見つめていると背後に殺気を感じます。振り返れば、入り口のちょうど真上に、卵の親であろう赤いドラゴンの頭が、大きな牙をむき出してこちらをにらみつけています。

赤い竜は、ケルトの伝承では守護獣とされる尊い存在。海を渡った当地においても、その人気は根強く、「畏(おそ)れ」られる存在です。その赤い竜さえ酔ったとされる蜂蜜酒(Mead)は、アルコールのパンチが甘い蜂蜜にとろけ入って、寒い昼に訪れたニコの体温を、一気に上昇させます。


▲クレープのポテトとキノコの付け合わせ(付け合わせのポテトはいろいろな種類から選べる)

定番ハンバーガーの具は、鶏や豚肉に加え、子牛、野牛、イノシシ、鹿の肉までそろっていて、お肉好きに大人気。付け合わせのポテトフライは、3種類の焼き方・味付けが用意されていて、好きなものを2つ組み合わせることができます。大勢で来れば、各種お肉を大盛りに盛り付けた大皿が登場し、歓声があがること間違いなし!


▲おどろおどろしい名前のデザート「奇跡の死ケーキ」

「奇跡の死ケーキ(Miraculous Death Cake)」などと、おどろおどろしい名前のデザート、そのネーミングに納得する美味しさです。


▲中世からタイムスリップしたようなウエーターのコスチューム

給仕係全員が中世からタイムスリップしてきたようなコスチューム。このお店で使われる言葉は独特で、たとえば、トイレは「地下牢(Oubliette)」、携帯電話は「魔法の岩石(Magic Stone)」、「お静かに」は「オエオエ(OYE OYE)」・・・。

音楽隊の演奏に囲まれ、「竜の血(Dragon’s Blood)」を飲んで火を噴いて(?!)。新しい年は幕開け早々、フル充電完了。おとなしく À TABLE、できるかしら…

【Auberge du Dragon Rouge】
■アドレス: 8870 Lajeunesse Montréal (Québec)
■TEL:514-858-5711
■毎日ランチ&ディナー、オープン
(ただし、1月〜5月は月曜&火曜のランチのみ休み)
http://www.oyez.ca/

(2012年1月19日号)

 



 
(c)e-Nikka all rights reserved