【世界の街角から】

香港観光・乗り物・町歩き(その1)
ツアーに参加せず自由な散策も楽しい


〈 トロント 松井祐実・記 / 写真撮影: Richard Severin 〉


私たちが香港に行った2月は、8泊中ほとんどが曇りまたは時々雨、気温は大体15度ほどで、その割に湿度がととても高かった。ホテル内は、どこも気温が低いのに冷房をガンガンに利かせている。レストランなども同じだ。ホテルの部屋も寒かったので、冷房を止めて外出。戻ってきたら部屋が湿気の臭いがした。多分、高い湿度のせいなのであろう。だから寒くても、冷房をガンガンに利かせているのか・・・。


▲香港のMTR(地下鉄)車内。とてもきれいで落書きや汚れひとつない。もちろん誰も食べたり飲んだりしている人はいない。最近登場したトロントの地下鉄車両にそっくり

私たちはホテルと飛行機だけを予約し、観光、交通機関は行く前に前もって自分達で調べて、現地のものを使った。香港の場合、英語表記はどこでもあるし、観光業に携わる多くの香港人は英語ができるので、英語ができる人はわざわざツアーに入らなくても、自分達で観光して回ることは難しくない。さらに漢字表記もあるので、日本人ならばわかる部分もある。

香港は、香港島、九龍半島(Kowloon)、国際空港があるランタオ島、その他200ほどの島からなり、交通機関がとても発達している。バス、MTR(地下鉄)、トラム(路面電車)、さらにフェリー。交通機関の料金は安い。

まず、空港へ到着し、一番近い地下鉄の駅、東桶(Tung Chung)駅まで、ローカルバスに乗る。約15分ほどで、HK$3.50(約CAN$0.50)。東桶駅からMTRに乗り、香港島にある香港駅へ。約30分、HK$22.00(約CAN$3.00)。MTRの車両はTTC(トロント交通局)とは比べものにならないくらいきれいである。地下鉄内での飲食を禁止しているからであろう。落書きもない。空港から直接香港駅まで行きたい人は、エアポートエクスプレスがある。空港から香港駅までHK$100(約CAN$15).


▲宿泊したリーガル香港ホテル。立地は言うこと無しの五つ星ホテル。1階には台湾で有名な小龍包のお店「鼎泰豊」(ディンタイフォン)がある

私たちの宿泊先は、MTR駅の銅羅湾(Causeway Bay)近くにあるリーガル香港ホテル。立地はとても良く、近くにはショッピングできるお店がたくさん並び、レストランもたくさんある。一本路地を入るとたくさんの露天商が所狭しと店を構えている。ホテル近くには日本のデパート「そごう」や「Times Square」(時代広場)もある。週末になると、銅羅湾エリアは多くの若者でとても賑わい、日本以上の人混みである。


▲いつも若者たちでたいへん賑わう銅羅湾(Causeway Bay)


▲下町風情が漂う湾仔(Wan Chai)エリア。お肉屋さん、魚屋さん、果物屋さんやパン屋さんが昔ながらの商売

銅羅湾の一つ手前の駅、湾仔(Wan Chai)駅は、銅羅湾とは違い、下町風情が漂う地域である。活気があり、また違った雰囲気でとても楽しい。お肉屋さん、魚屋さん、肉まん屋さんなどもある。パン屋さんでは、出来立てあつあつのエッグタルトが1個50セントほどで買える。下町なので、食べ物の値段も比較的安かったりする。いたるところにお粥(かゆ)屋さん、麺屋さんはたくさんあるが、それに比例してパン屋さんもとても多い。


▲ヒルサイド・エスカレーター。1区間エスカレーターであがるたびに、違った風景を眺めることができる

中環(Central)駅近くにあるヒルサイド・エスカレーターというのを発見。映画やテレビのロケなどにもよく使われるらしい。何かというと、勾配の激しい丘に住む人達のために造られたエスカレーターで、1993年にから使用が始まったという。誰でも無料で使うことができるが、時間帯によって登りから下りに変わるので、時間帯をチェックしないと全長800メートルのエスカレーターを歩くことになってしまう。

中環駅付近から、最終地点の干徳道までのミッドレベルまでおよそ20分間で結ぶ世界一長いエスカレーターである。しかし、このエスカレーター、1本のエスカレーターでつながっているわけではなく、いくつもに途切れているので、途中で降りることができる。エスカレーターで登る途中には、SOHO(ソーホー)と呼ばれるエリアがある。比較的外国人が多く、バーやレストランが集まるおしゃれな 場所で、雰囲気も他のエリアとはどことなく違う。最終地点まで登ったが、特に何かあるわけでもなく、帰りは歩いて下ることになった。


▲香港では2階建てが基本のトラム(路面電車)。高層ビル群とマッチしていると思うのは私だけだろうか

別の日、トラム(路面電車)に乗ってみた。宿泊ホテルの目の前にトラムの乗り場があり便利であった。このトラムは香港島の東西のみを6路線が走っている。どこまで乗っても一律料金でHK$2.30(約CAN$0.30)と安いので、利用客は観光客のみならず地元の人たちも多い。料金は後払いで、おつりは出ない。私たちは、乗ったトラムで行ける一番西まで行ってみた。


▲2階建てトラムの2階から見る町の景色。高い位置から見ると、また違った感覚で楽しめる

香港のトラムはすべて2階建て。バスもほとんどが2階建て。子供のように2階の一番前に座り、町を眺める。歩いているときとはまた景色が違い、高いところから眺めるのもなかなかいい。私たちが降りたところは、また違った雰囲気の町で、また別の下町といった感じだ。
ツアーに参加するのもいいが、ツアーでは行かないところへ自分達で歩き回り観光をし地元の人と触れ合うのもとても楽しいと思う。(次号につづく)

(2012年4月26日号)

 



 
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