【世界の街角から】

香港観光・乗り物・町歩き(その2)
九龍もバラエティーに富んだ見どころいっぱい


〈 トロント 松井祐実・記 / 写真撮影: Richard Severin 〉

香港島からフェリーに乗って九龍半島側へ行くことにする。中環(Central)駅から、表示に従い通路を通り、フェリーターミナルへ行くことができ、雨の日でも濡れることなくフェリーに乗れるのは便利である。ここからは主に反対側の九龍半島南端にある、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)行きのフェリーの乗客が多い。到着するまで約10分ほどのミニクルーズが楽しめる。チケットは片道HK$2.50(約CAN$0.35)。


▲香港島から九龍半島へ向かうフェリーの中から見た風景。もやがちょっとかかっているが、良い眺め


▲九龍の「Avenue of Stars」にあるブルース・リーの銅像。本物のような迫力が・・・


▲九龍から見る香港島の夜景。ちょっとガスがかかっているが、それもまた幻想的な感じ。高層ビル群の照明が美しい

香港島から見る九龍半島サイドの景色、九龍半島から見る香港島サイドの景色、どちらも高層ビルが建ち並び、特にビルの夜景はネオンの光できらびやかである。尖沙咀のフェリーターミナルからの夜景は、観光名所のひとつでもあり、多くの観光客が夜景を眺めにここを訪れていた。残念ながら、お天気が悪く、ガスが立ち込めていて香港島の山のほうはきれいには見えなかった。(今回、私たちの滞在中、ずっと霧がかかっていたため、香港一の観光名所である香港島の山ビクトリア・ピークへは行くことを断念した)
尖沙咀のフェリーターミナルから歩道がつながっており、プロムナードには「Avenue of Stars」と呼ばれる、香港、中国のスターの名前と手形がはめ込まれている通りがある。ジャッキー・チェンはもちろん、ブルース・リーにいたっては銅像まである。また、フェリーターミナル近くには、美術館や博物館などがあり、水曜日は現代博物館、スペース博物館は一部無料で見学できる。


▲香港一番の繁華街といわれる旺角(Mong Kok)地区。眠らない街

別の日にMTR(地下鉄)を使い九龍半島の尖沙咀駅より北の旺角(Mong Kok)駅へ行く。旺角駅周辺は、私たちのホテルがある香港島の銅羅湾(Causeway Bay)の界わいとはまた違うが、ここもたくさんの人でいつも賑わっている。駅から1〜2本道を入ると「女人街」という観光名所の一つがあって、ここでは、たくさんの露天商が、Tシャツ、サングラス、時計、かばんなどを売っている。値段は交渉制なのでお店との交渉しだいで安く買うこともできるかも。
「ツーリストパス」という、MTRの1日乗車券を買って、遠出をしてみた。HK$55.00(約CAN$8.00)。遠出といっても、国際空港があるランタオ島(Lantau Island =九龍半島の西側)に行って大仏(Giant Budda)の観光をするためだ。これぐらいの遠出をしないとツーリストパスのもとを取れないらしい。それぐらい香港の交通機関は安いのである。


▲ランタオ島にある標高520メートル木魚峰の上に鎮座する天壇大仏。飛行機からも見えるほどだ

香港島の銅羅湾から地下鉄で海の下を通って九龍半島に出て、ランタオ島の東桶(Tung Chung)駅までは、HK$21.50(約CAN$3.00)。東桶駅から昴坪(Ngong Ping)までは ケーブルカーがあるのだが、私たちが行ったときは1カ月ほどメンテナンスのため運転を停止しているとこのことで、その代わりにバスを利用することになった。バスを待つ人たちで長蛇の列ができていた。臨時バスを走らせていて、15分ほど待ってバスに乗ることができた。ケーブルカーならば10分ほどのところを、バスは山道をくねくね登ったり下ったりしながら、約50分ほどで到着。
バスからはとてもすばらしい景色を見ることができた。バスを降りると、すぐに山の上に大仏が鎮座しているのが見えた。この日は珍しくランタオ島はお天気に恵まれ、日差しが暑く感じられた。大仏様が歓迎してくれたのかも・・・。とても広大な土地には、お寺がいくつかあり、また現在建設中のお寺もあった。大仏とは反対側には、昴坪村(Ngong Ping Village)といわれる観光客のためのレストラン施設がある。


▲待ちに待っていた念願の飲茶(ヤムチャ)。本場だけあって味が洗礼されているのかな、とにかく美味しい。地元の人でいつも賑わっている


▲ホテルの近くのレストランで食べたワンタンヌードル。手打ち麺とワンタンの中にぷりぷりのえびがたっぷりの手作りワンタン。お代わりしたいぐらい美味しかった

次の日、同じツーリストパスを使い、また旺角駅へ。お目当ては、飲茶(ヤムチャ)。香港の1日乗車券は、使い始めた時間から24時間という計算なので、次の日の同じ時間までは使うことが可能なのである。
地元の人しか行かない、安くお手頃な飲茶の店を発見した。「潮楼」である。けっこう混んでいたが、すんなり席へ誘導してくれた。さすがに地元の人しか行かないため、英語ができる人がいない。ここはワゴン式ではなく、紙に書いてあるメニューからのオーダー制。漢字なので大体わかるが、運よく、隣のテーブルに座ったご夫婦のご主人が英語ができたので、その人にすべて助けてもらった。 香港には飲茶の作法があることを初めて知った。衛生が悪かった時代、お茶で食器を洗っていたそうで、その名残が今でも続いているのだそうだ。反対側に座ったご夫婦は英語ができなかったが、私がその作法を真似しようとしたら、手振り身振りで教えてくれた。ここでも香港の人たちの親切さに触れることができた。飲茶はやっぱりおいしい。6〜7皿とたくさん注文して、2人で約10ドルぐらい。安い。
今回たくさんの香港人に触れて、香港人はとても親切であると感じた。
8泊の滞在であったが、食べ足りないものがたくさんあり、いまだに心残りである。観光の見どころもたくさんあり、まだまだ行っていないところも多い。今度は食べ歩きとして、ぜひ、また行きたいと思う。

(2012年5月3日号)



 



 
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