【世界の街角から】

香港観光・乗り物・町歩き(その3)
香港から日帰りマカオの旅

〈 トロント 松井祐実・記 / 写真撮影:Richard Severin 〉

香港からマカオに日帰りで行くことにした。香港にあるMTR(地下鉄)上環(Sheung Wan)駅から通路でつながっており、こちらも雨でも濡れることなくマカオ行きフェリーターミナルへ行くことができる。
フェリーターミナルは3階建てで、2階はたくさんのお店やレストランで賑わっている。香港からマカオまでは15分〜30分おきごとにフェリーが運航されていて、どれも込み合っている。ほとんどの人はカジノが目当てであろう。香港人よりも中国人が多いようだ。マカオへは出国・入国審査があるので、パスポートと香港に入国したときの入国カードが必要になる。
香港もマカオも中国だが、香港・マカオは特別行政地区に指定されていて、パスポートは別のようだ。なので、中国入国にはビザが必要な外国人も、香港・マカオではビザが必要ない。
香港からマカオまでは高速フェリーで1時間。だからなのであろう、私たちのように日帰りで行って帰ってくる人も多いようだ。
通貨はパタカという独自の通貨があるが、レートは香港ドルとほぼ同じで、香港ドルがどこでも通用するので問題はない。


▲ヨーロッパの雰囲気が漂うセナド広場。ここ辺りから雰囲気ががらっと変わる。観光客の集合地点でもある

マカオまでは天候がはっきりしなく、霧がかかっていたためもあり、約45分ほど到着が遅れた。
マカオ到着後、まず私たちはそれぞれのホテルが出している無料シャトルバスに乗り、サンズマカオへ。立派なカジノにはたくさんのセキュリティーが目を光らせている。ランチの予約をしようと思ったのだが、連絡を取れる携帯番号が必要といわれ、予約できず、そのままホテルを後にし、ぶらぶら歩きながら、ポルトガルの建物が残る地域へと向かう。
途中にはたくさんのホテルが建ち並び、それぞれにカジノが併設されている。歩くこと45分ほど、やっとそれらしき建物を発見した。たくさんの観光客。セナド広場である。ここにはマカオ観光案内などもあり、ツアーの待ち合わせ場所でもあるようだ。ヨーロッパ風の建物で雰囲気が他のエリアとはガラッと変わる。たいていの人はフェリーターミナルからここまではタクシーかバスを使うようだ。


▲セナド広場のすぐ近くにある、聖ドミニコ教会。黄色の派手な建物はやはりポルトガル


▲マカオで一番の観光名所、聖ポール天主堂跡。ファサード(正面壁)しか残っていないのにこの迫力


▲聖ポール天主堂跡すぐ横にある、モンテの砦から見たマカオの町の風景

セナド広場から少し歩くと聖ドミニコ教会が。さらに坂道をずっと歩いていくと、聖ポール天主堂跡が見える。66段ある階段にはたくさんの観光客がいる。この聖ポール天主堂跡はマカオのシンボルであり、世界遺産の一つである。1835年に火災により消失し、現在残っているのはファサード(正面壁)のみである。この壮麗な天主堂跡の裏側は登れるようになっており、そこからマカオの町を一望することができる。また、天主堂跡のすぐ隣には、モンテの砦があり、ここからもマカオを一望することができる。


▲マカオの町のショッピングエリア。観光客でとても賑わっている

ここが一番観光客が多く、お土産屋さんもここに集中している。マカオ名物ともいえるエッグタルトも売っていた。香港のエッグタルトとはちょっと違い、上に焼き色が付いているのが特徴。味には特に違いはないが、お店によってタルトの生地がパイ生地かビスケット生地かの違いはあると思う。観光地なので、値段もちょっと高め。
もう一つマカオの新しい名物を発見。ポークチョップ・バーガーだ。ポークチョップがバーガーとして挟まれているのだが、これがなかなかおいしく、特に注文してから作ってくれるので、時間はちょっとかかるが出来たてが食べられる。結果的にスナックの食べ歩きとなったが、ホテルの食事よりローカルな感じでよかったと私は思う。
西洋と東洋の文化が混ざり合ったところ、マカオ。坂道を歩いていると昔にタイムスリップしたような不思議な感じのする場所である。


▲マカオ半島とタイパ島をつなぐ橋、マカオ・タイパ大橋。その距離は 2.5km 。さすがカジノで潤っているマカオならでは。近い将来は香港とマカオを橋でつなぐ計画もあるとか

今回初めて知ったのだが、マカオは1つの島ではなくマカオ半島、タイパ島、コロアネ島の3つの島からなっている。5年ほど前にタイパ島とコロアネ島の間を埋め立てが完成し、コタイ地区としてカジノが建ち並ぶようになり、タイパ島とコロアネ島は陸続きになった。
マカオ半島とタイパ島は約2.5kmの距離があり、マカオ・タイパ大橋、フレンドシップ大橋、西湾大橋の3つの橋でマカオ半島とつながっている。新興住宅地として開発が進められているが、教会や古い下町が残る新旧が入り混じった島である。
コロアネ島は、マカオの一番南にある島で、ビーチやゴルフコースといったリゾートなどがあり、ハイキングコースや自然がたくさん残る場所である。
今回はマカオ半島しか行かなかったが、機会があれば、今度は他の島へも行ってみたいと思う。
(おわり)

(2012年5月10日号)

 



 
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