【ワインの里を訪ねて】

JCCCナイアガラ・ワイナリーツアー
バラエティーに富んだワインテイストを満喫!


トロント日系文化会館(JCCC)「日本語で学ぼう・楽しもう」の会主催「ナイアガラ・ワイナリーツアー」が5月26日、行われた。今回のワイナリーツアーは2010年10月に行われたツアーに続く2回目である。参加者31名の中には前回も参加した人がかなり多く含まれていた。案内役は前回と同じく、ワインのエキスパート、長岡裕司(ながおか・ゆうじ)さん。

▲長岡裕司さん

長岡さんは、あらかじめバスの中で今回訪ねるワイナリーで試飲するワインの種類や特色を解説。テイスティングへの期待が高まる。訪ねたワイナリーは順に「Jackson Triggs」「Stratus」「Henry of Pelham」「Fielding Estate」の4カ所。ナイアガラには比較的古いワイナリーもあれば新しくオープンしたワイナリーもあるが、いずれも評判の良いところばかり。ちなみに試飲した種類は全部で17種にものぼった。
2年前、ナイアガラのワイナリーを訪ねたとき、この地方には約130カ所のワイナリーがあると聞いたが、さらに増えて現在は約200カ所にまでなっているそうだ。そういえば、ひところ農地や果樹園だったところが、どんどんブドウ畑に変わっている。ナイアガラ半島の地形や気候、土壌がブドウ栽培に適していることから盛んになったということだが、それだけ需要も増えてきているのだろう。

ツアーで訪れたワイナリー

◆Jackson Triggs(ナイアガラ・オン・ザ・レイク)
 2145 Niagara Stone Road, Niagara-on-the-Lake


▲Jackson Triggs


▲ワインセラーでの試飲


▲ブティックで試飲も・・・

1993年に Allan Jackson と Don Triggs によって設立されたワイナリー。ナイアガラでは古いほうのワイナリーである。BC州のオカナガン地方にも同じ系列のワイナリーがある。今回試飲したのは、Jackson Triggs のなかでも「Le Clos Jordanne」と呼ばれるブドウ畑で作った高級ブランドワインを試飲。シャルドネー系白やピノノワール系赤を、解説を聞きながら味わう。参加者たちはそれぞれ感想や好みを述べあって試飲を楽しんだ。
◎毎日夏期(6月〜9月)は午前10時〜午後6時30分までオープン。10月から5月までは午前10時〜午後5時30分(土曜のみ6時30分まで)。ワイナリーツアーは夏期は毎時間行う(所要時間30分。$5)。週末にはおつまみ付き試飲($5〜15)もある。
www.jacksontriggswinery.com

◆Stratus(ナイアガラ・オン・ザ・レイク)
2059 Niagara Stone Road, Niagara-on-the Lake


▲Stratus


▲ブドウ畑が見えるテイスティングルームで試飲


▲地下のワインセラー


▲整然としたブティック

2005年に設立された新進気鋭の話題性のあるユニークなワイナリー。ナイアガラのワイナリーの中でも人気の高い「Cave Spring Cellars」のベテランワインメーカーを引き抜いて、その人の名前をつけたワインを売り出した。またアメリカのオバマ大統領がカナダを訪れた時に出されたワインのひとつが Stratus のワインだったそうだ。イギリスのエリザベス女王も「Stratus 2006・White」を飲んだとか・・・。ここではリースリングや3種のブドウをミックスして作られた白ワイン、赤ワイン、アイスワインを試飲。
◎5月から12月まで毎日午前11時〜午後5時、1月から4月まで水〜日曜正午〜午後5時、ツアーはアポイントのみ。
※このワイナリーには会員制があり、会員は年会費を払えば誰でも入会できる。いろいろな特典もある。ウェブサイトに入会方法が記されている。
www.stratuswines.com

◆Henry of Pelham(セントキャサリンズ)
 1469 Pelham Road, St.Catherines

 
▲Henry of Pelham のサイン。文字に特色がある


▲ワインセラーでの試飲


▲Henry of Pelham のスパークリングワイン。当ワイナリー自慢のワインだそう

1982年に設立され、今回訪れた中でもっとも古い歴史のあるワイナリーで、カジュアルなワインから高級なものまで幅が広い。価格も大衆的なものが多い。もともとは家族経営だったせいか、ワインのショールームおよびショップは自宅を改造した作りになっている。ここではシャルドネー2種、リースリング、バコノワール、カベルネメルローなどを試飲した。
◎11月から5月(ビクトリアデー)まで毎日午前10時〜午後5時、ビクトリアデーから10月まで午前10時〜午後6時。
※1月1日、グッドフライデー、イースターサンデー、クリスマス&ボクシングデーなどの祝日は休み
www.henryofpelham.com

◆Fielding Estate(ビームスビル)
4020 Locust Lane, Beamsville


▲近代的設備の Fielding Estate


▲ブティックからオンタリオ湖が見える


▲ラベルに記された木の椅子がトレードマークの Fielding Estate ワイン

2005年に設立された新しいワイナリーで、オンタリオ湖を望む小高い丘陵地にあって眺めは抜群。その歴史は浅いが、飲みやすいワインとして味に定評がある。ここではピノグリ、シャルドネーマスク、高級赤ワイン「Meritage」を味わい、追加としてアイスワインをチーズと共に賞味した。ツアー参加者はこのワイナリーが最後ということもあってか、購入する人が一番多かったようだ。
◎5月から10月まで毎日午前10時30分〜午後6時、11月から4月まで午前10時30分〜午後5時30分。見学ツアー開始は午前10時30分、午後1時30分、3時30分。別にアポイントも受け付ける。
www.fieldingwines.com

1日に数多くのワインを試飲することができるのは、こうしたワイナリーツアーの企画があってこそ実現するもの。ワイン好きの参加者たちはバスの中で、それぞれ好みのワイン談義に花を咲かせながら帰路についた。次回の企画が楽しみである。

【注】ソムリエの資格を持つ長岡裕司さんはトロント市内の「Biff’s Bistro」でワインリストを担当。現在、世界的なワインの資格 WSET Diploma 取得に向け、勉強中です。

〈 リポート・いろもとのりこ 〉

(2012年5月31日号)

 



 
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