子供たちの夏休みを迎えてトロントのROM(ロイヤルオンタリオ博物館)では6月23日から、巨大恐竜展「ULTIMATE DINOSAURS」が始まった。現在のところ、世界一大きいとされているGIGANOTOSAURUS(ジガノトサウラス)をはじめ、大小約20体が展示されており、カナダでは初めての公開である。展示会場は地下1階の特設会場となっている。

▲会場入り口の大きな画面に恐竜が生息していたゴンドワナ紀の地球の大陸分布が示されている

▲世界で一番大きいとされている9500万年前の恐竜「GIGANOTOSAURUS」(ジガンノトサウルス)の化石。全長14メートル、重さ6トン以上あり、南米アルゼンチン北西部に生息していた。典型的肉食恐竜
ROMではこれまで「恐竜展」を何回か開いているが、今回は特にGONDWANA(ゴンドワナ)紀に生息していた恐竜を中心に展示している。ゴンドワナ紀とは、5億年から1億8000万年前のジュラシック紀に地球の南側でアフリカ、マダガスカル、南米など主要大陸がつながっていた頃の「Gondwanaland」の時代のこと。体長14メートル以上もある巨大なジガノトサウラスの化石は現在のアルゼンチン北西部で発見されている。

▲「CRYOLOPHOSAURUS」(クライオロフォサウルス)。1億9000万年前、南極に生息。全長7メートル、重さ450キロ。頭の上にトカゲのようなトサカがあったとされている

▲「SUCHOMIMUS」(スーコマイムス)。1億1000万年前北アフリカに生息。全長12メートル、重さ3トン以上。ワニのような頭、長い鼻、鋭いつめで魚を捕獲していたのがうかがえる
また、今回の巨大恐竜展の特色は、恐竜の展示とともにハイテクを駆使してよりいっそうのリアル感を出していること。大きなスクリーンに現れる恐竜たち、音響など、まるでスピルバーグ監督の映画「ジュラシックパ−ク」のようだ。さらに各恐竜の展示コーナーにiPad形式のタッチパネルが置かれ、自分でタッチして情報を得られるようになっている。

▲タッチパネルでより詳しい情報が得られる
恐竜の骨だけを見ていると、大小の区別はついてもなかなか大きな違いが分かりにくいが、説明や元の全体想像図を見ると、それぞれ特色があることがわかる。頭の大きさ、歯の形、手足の太さや長さなどによって生活習慣も違ってくる。肉食系、足の速さ、生息場所など・・・。それにしても恐竜につけられた名前は長くて、いずれも舌をかみそうな読み方ばかり。もう少し覚えやすい名前だと親しみも増すだろうに・・・なんて思ってしまう。

▲「OURANOSAURUS」(オーラノサウルス)。1億1000万年前にアフリカに生息。全長7メートル、重さ3トン。サボテンの間を走り、カモノハシ恐竜のような口で植物を食べていたとされている

▲ギフトコーナーには恐竜グッズがたくさん売られている

▲恐竜に関する本の種類も豊富
それでも、この恐竜展は、私たちが住んでいるこの地球に何億年前とはいえ、巨大な恐竜が長い間生息していたということを改めて認識させてくれ、また果てしないロマンの世界に導いてくれる。子供たちにとっては、いつの時代でも恐竜は怖いけれど、あこがれの人気動物なのだろう。展示会場の最後は恐竜グッズがいっぱい並べられたギフトコーナーが待ち受けている。恐竜のオモチャ、ぬいぐるみ、絵本や図鑑など、こちらも大小いろいろ。
【ULTIMATE DINOSAURS】
■場所:Royal Ontario Museum
100 Queen's Park, Toronto
(地下鉄 Museum 駅、または St. George 駅下車)
■開催期間:6月23日〜2013年3月17日(予定)
■入場料:大人$25、学生&シニア$22.50、子供$17(恐竜展および他の展示会場も含む)
※金曜の午後4時30分以降は割引入場料(大人$19、学生&シニア$17、子供$11)
■オープン時間:毎日午前10時〜午後5時30分(金曜のみ午後8時30分まで)
www.rom.on.ca
〈 リポート・いろもとのりこ 〉
(2012年6月28日号)
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