【ひと】

「羽ばたく音色に和の心を乗せて」

三味線・和太鼓・篠笛奏者、板橋僚子さん


〈 取材・NICO / モントリオール・ココモン誌より 〉

COCO・NICOなるままに・・・暑中お見舞い申し上げます。気がつけば2012年も後半突入、前半以上に皆さんと感動をシェアできますように・・・。


▲津軽三味線を演奏する板橋僚子さん

プラトンいわく「音楽は心に魂を、思いに翼を与える」。その翼を自由自在に羽ばたかせて、とうとうモントリオールまで日本の伝統音楽を運んできてくれた人が、今月のモントリオールのナイスレディー、板橋僚子さんです。
さてここで問題。僚子さんが奏でる伝統楽器は何?
(1) 和太鼓
(2) 津軽三味線
(3) 篠笛

正解は、驚くなかれ、(1)(2)(3)すべて! 特に和太鼓歴は日本ですでに14年の経験があります。モントリオールのスーパースター、嵐太鼓のパフォーマーとしても、2010年4月から活躍しています。

僚子さんが初めてカナダの地を訪れたのは、2000年のワーキングホリデー。バンクーバーで現在のご主人様と出会い、一緒に日本に住み、娘さんも誕生しましたが、2009年10月、モントリオールへやってくることになりました。

出産後お休みしていた津軽三味線。再開のきっかけは昨年の東日本大震災でした。僚子さんの地元である福島県で原発問題が起き、僚子さんは仕事も手につかないほど精神不安の状態に陥りました。そんな時にふと手にした津軽三味線に、深く心を癒やされたそうです。

そして、昨年夏、モントリオールのイベント「祭りジャポン」で見事な演奏を披露。今年の3月には、震災復興チャリティーコンサート「祈り」において、観客を魅了する音色を届けたのです。コンサートでは、僚子さんの奏でる和の音色から、日本への思慕の深さがひしひしと伝わってきました。西洋式教会にその強い思いは響き渡り、聴き手の心にしかと刻まれたのです。

現在はモントリオールの旧市街やメトロ(地下鉄)で、津軽三味線を演奏することもしばしば。美しい着物姿での珍しいパフォーマンスに、道行く人の多くが足を止めます。
「日本文化を海外で紹介する」という長年の夢を日々実現している僚子さん、今後のますますのご活躍が楽しみです!

(2012年7月12日号) 

 



 
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