【読者リポート】

多彩な料理が味わえるユニークなイベントに参加しました!
バーリントンダウンタウン・ダイニングツアー


〈 リポート/バーリントン・田中貴子 〉

7月8日(日)、オークビルの西隣にあるバーリントンで行われた「バーリントンダウンタウン・ダイニングツアー」に行ってきました。 http://www.downtowndining.ca/

今年で11回目となるこのイベントは年を追うごとに充実しつつあります。「ツアー1」から「ツアー3」まであり、それぞれ違うレストランがエントリーしていました。私が参加した「ツアー2」は チケット販売開始9時間後には売り切れとなったそうです。


▲バーリントンのダウンタウンにあるスペンサー・スミス・パーク


▲「バーリントンダウンタウン・ダイニングツアー」エントリー場所のウォーターフロントホテル裏側。学生バンドの演奏も・・・

チケットは1ツアーにつき一人65ドルで、5軒のレストランやパブで、小皿のお料理とお酒(ビールまたはワイン)を堪能することができました。小皿とはいえ、レストラン5軒(1軒30分程度の滞在時間)を回るとなると結構お腹がいっぱいになり、お酒の量も少なくはなかったので、主催者側も帰りにはタクシーを使うことを勧めていました。

このイベントのチケット代はすべて、Halton Region (バーリントン、オークビル、ミルトン、ハルトンヒルズ)に住む、芸術を勉強する若者への寄付金(例えば奨学金など)として、自治体に贈られるそうです。ということは・・・そうです、このツアーに参画しているすべてのレストランは何と無償でおいしいお料理とお酒を提供してくれたのです。

1軒目・Emma's Back Porch−パブ (2084 Old Lakeshore Road, Burlington, ON)
2軒目・Paradiso −地中海・イタリア料理 (2041 Pine Street, Burlington, ON)
3軒目・Di Mario's Trattoria −イタリア料理 (1455 Lakeshore Road, Burlington, ON)
4軒目・Red Canoe −モダンカナダ料理 (398 John Street, Burlington, ON)
5軒目・Rayhoon −ペルシャ料理 (420 Pearl Street, Burlington, ON)


▲パブ「Emma's Back Porch」

1軒目の Emma's Back Porch は、その名の通りパブ裏側のポーチがオンタリオ湖に面していて、ビールを片手に絶好の景色が望めます(ポーチは毎日午後9時までは禁煙)。元々はいわゆるナンパをするバーとして地元で有名だったそうですが、時代と共に変わり、現在ではバーよりもレストランが売りだそうです。とはいえ、サーバーは全員若い女の子で、女の私が目のやり場に困るほどの格好をしていました。


▲地中海・イタリア料理店「Paradiso」

2軒目の Paradiso は、オークビルのレイクショアにも姉妹店がある地中海料理兼イタリア料理のレストランです。ここのおすすめは何と言っても、毎日手作りのパンとオリーブオイル。どんどんお代わりをしたくなるおいしいパンですが、通常のレストランメニューは前菜からデザートまでボリュームがあるのでご注意を。 Paradiso で使用しているオリーブオイルは南米チリ産で、いかにもオリーブオイル!という濃い味わいでありながら、くせがなく、食が進みます。


▲イタリア料理店「Di Mario's Trattoria」の一品

3軒目の Di Mario's Trattoria ではイタリア産ワインを味わえます。前述の Paradiso も含め、バーリントンにはイタリアンフュージョン料理っぽいレストランは数軒ありますが、正々堂々と「イタリアンレストラン」と看板を出しているのは珍しいです。


▲モダンカナダ料理店「Red Canoe」


▲Red Canoeの自慢の一品

4軒目のRed Canoe (http://www.redcanoebistro.com/) が私の一番のおすすめです!!! 上記3軒とも赤か白ワインを提供していたのですが、Red Canoe では趣向を凝らしてサングリアが出されました。ワイン3杯でちょっと重くなりかけていた胃にも優しく、暑さも和らげてくれました(当日の気温は35℃くらい)。実はこの Red Canoe がお目当てで、「ツアー2」をわざわざ選んだのですが、やはり前評判通りにおいしい食事が出てきました。

夏の日にぴったりの、スモークダック(鴨)とジャガイモ(写真では分かりにくいのですが、普通のジャガイモと紫ジャガイモの2種類)の冷製アペタイザー。お皿の上にハケで掃いたように描かれた2種類のカラフルなソースも夏を意識してのこと、とはオーナーシェフの Tobias Pohl-Weary さん。まだ若いのにお料理やお酒のことをとてもよく勉強していて、さらには地元オンタリオの新鮮な食材にこだわったお料理を提供しています。

ビールはオンタリオのマイクロブルワリーのものが主流です(ケベックビールも少しある)。こだわりのビールもたくさんあり、ビール好きにはたまりません。ワインも、ナイアガラワインはもちろんのこと、レストラン専属のソムリエがお薦めする、世界各国のおいしいワインが味わえます。

店内に所狭しと並べられた保存食品は、すべてこのレストランの手づくり。レストランで提供する料理に入れる薬味として使われるのですが、交渉次第で瓶(びん)ごと売ってくれるそうです。ちなみに知り合いの夫婦は、お手製マスタードを以前にこちらで購入して、1カ月もしないうちになくなってしまったとか。この知り合い夫婦はベジタリアンで「おいしいベジタリアンレストランになかなか巡りあえない」と嘆いていたのですが、Red Canoe はベジタリアンもビーガンもお手のもので、シェフはむしろ、肉魚よりもベジタリアンやビーガン料理などの制約のあるお料理を作るのが楽しみだそうです。

前述の知り合い夫婦は「ベジタリアン Poutine 」を注文し、ジャガイモだけの Poutine かと思っていたら、なんと6種類以上の野菜と揚げ豆腐と3種類のオンタリオ産チーズの Poutine (ソースは味噌がベース)が出てきて、それ以来、記念日などは、Red Canoe に食事に来るようになったそうです。

Red Canoe は結婚式などのイベントやケータリングにも力を入れていて、一晩で3つのイベントをこなし、合計700人にサービスすることも。フレンドリーなシェフとスタッフがいろいろな無理難題も引き受けてくれます。2階はちょっとした個室のような空間になっているので、ビジネスにも使えます。パーティーの幹事さんに是非ともおすすめのレストランです。
電話:905-637-6137、Eメール:Catering@Redcanoebistro.com


▲ペルシャ料理店「Rayhoon」

最後5軒目の Rayhoon はバーリントンに一軒しかないペルシャ料理のレストランです(オーナーはペルシャ人女性)。レストランの前にあるパティオで食事をすることもできますが、レストランの美しい内装も見逃せません。

このほかにも、バーリントンにはさまざまなエスニックレストランがあります。トロントから車で45分、GO Trainでも1時間弱、と近く、湖に面した広い公園もある自然豊かなダウンタウンは、市民の憩いの場でもあります。来年もこの「ダウンタウン・ダイニングツアー」に参加して、暑い夏を乗り切りたいと思います。
【豆知識】バーリントンは東京都板橋区と姉妹都市で、市内には「Itabashi Way」という道路まであります。

(2012年7月19日号)



 



 
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