【新刊紹介】

地球環境問題がテーマの絵本「Snow Children」
山下昌子さん作、トロントの出版社から発行


山下哲生前トロント総領事夫人でイラストレーターの山下昌子さん作「Snow Children」がこのほど、トロントの出版社から発行された。この絵本はトロント在住時代に制作されたもので、ストーリーはいかにもカナダ的。しかし、ほんわかしたタッチの中にも地球環境問題をテーマにしているユニークな絵本である。作者の山下昌子さんから本の内容について、また、出版のいきさつなどが寄せられた。


▲絵本「Snow Children」の表紙


▲(左から)作者の山下昌子さん、長女・亮子さん、次女・彰子さん

◎「Snow Children」のストーリー
雪だるまの子供のユタとユナが雪祭り会場をとびだし、オーロラに乗って世界中の雪だるまが集まる地球温暖化会議に出席します。会議場のアイスホテルに着くまでに、なだれに埋まってしまったウサギの一家を助け出したり、白熊の親子やトナカイ(Caribou)が温暖化で住むところや食べ物がなくなって困っている様子を見ます。ユタとユナは会議で自分たちの体験を発表しますが、雪だるまたちは議論が白熱、会場は騒然、議長も困っています。
そのとき、みんなの心をひとつにする出来事が・・・。

◎「Snow Children」が本になるまでのいきさつ
山下昌子さんは、「Snow Children」を出版するにいたった経緯を次のように語る。
「2009年、天皇皇后両陛下がトロントをご訪問された折に、国際児童図書評議会(IBBY=International Board on Books for Young People)会長をつとめておられた Patsy Aldana さんと知り合いました。Patsy は、IBBYの活動を通じて皇后さまとご親交があり、また児童書・絵本のカリスマ編集者です。ずっと絵本作家になりたくて絵本を描いていたので、スウェーデンとカナダで考えていた地球温暖化問題の最新作品を Patsy にお話したところ、興味があるということで見ていただきました。内容と絵を気に入っていただき、Patsy が自分で創立した出版社 House of Anansi Press and Groundwood Books から出版しましょうということとなりました。こうして2年がかりの出版が実現したのです」
さらに、「絵本の構想にあたり、長女の亮子、次女の彰子がいろいろと知恵を出してくれて完成しました。その長女亮子の結婚式にあわせたようにトロントから見本が届きました。この絵本を手に取る小さな子供たちが地球環境問題を考えるきっかけになれば幸せです」と。

本の申し込みは、
http://www.houseofanansi.com/Snow-Children-P1872.aspx

(2012年8月2日号)



 
 


 
 
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