【世界の街角から】

夜、目覚める街
もうひとつの顔を持つプーケット (2)


〈 トロント 松井祐実・記 / 写真撮影: Richard Severin 〉


私たちは、ダイビング以外はほとんど毎日、町歩きをしていた。「アンダマン海の真珠」と呼ばれるプーケット(Phuket)で一番の繁華街といわれるバングラ通りは、日中は寂れて人通りも少ない何でもない通りなのだが、夜になると豹変(ひょうへん)したかのように、ゴーゴーバーやタイガーディスコなどが店を開け、通りは瞬く間に人混みと化し、夜8時ごろから夜明けまで賑わっている。


▲プーケットで一番の繁華街、バングラ通り。昼と夜ではまったく違う。日中はこんなに人を見かけないのに、夜にはゾンビのようにバングラ通りに繰り出す人々


▲バングラ通りにあるバー(?)ディスコ(?)できれいなおかまのお姉さんがお立ち台で踊っている

通りにはおかまのお姉さん(?)たちが客寄せをして、観光客と一緒に写真を撮ったりしている。バーにはたくさんの中年欧米観光客、ディスコには地元の女の子(?)たちがそれぞれたむろし、まるでお互いの品定めをしているかのような光景が楽しめる。夜になると、閉めていたレストランもお店を開け始め、夜の町パトンが出来上がる。


▲観光客や酔っ払った観光客を待ち構えているトゥクトゥク(タクシー)。このトゥクトゥクは人々の便利な足になっている。でも昔と違い料金は高くなっているようだ


▲夜になると、たくさんの屋台(移動式)も出回る。これはパンケーキ・クレープの屋台。いろいろなフレーバーがある


▲串焼きの屋台も・・・。通りを歩くとあちこちからいいにおいがしてきくる。お腹がいっぱいでもついつい食べたくなってしまう。値段も手頃。

ビーチ沿いの通りには、フィッシュ・スパやビーチドレス、Tシャツ、水着などいろいろな品物が並び、その脇でトゥクトゥク(TukTuk=タクシー)が客引きをしている。パンケーキやクレープの屋台、くし刺しの屋台など夜の町歩きはとても楽しく、プーケットに来ていると改めて実感する。

タイ全体の物価を考えると、プーケットは観光リゾート地なので、物価は高いほうなのかもしれない。物によっては安いものもあるが、高いレストランは日本のレストラン並みに高いところもある。庶民的なお店に行くと、シーフードでも4〜5ドルで食べられたりする。マッサージも場所によるが、安いところだと60分で約10ドルのところもあった。フェイシャルマッサージも約10ドルでできるところがある。


▲毎日たくさんのボートがピピ島を訪れる。観光名所のひとつでもある。プーケットから日帰りツアーがたくさん出て、ボートで1時間ほどで行けるのも魅力

今回プーケット滞在中、2日ダイビングをした。そのうち2日目はスピードボートを使い、ピピ島(Koh Phi Phi)付近へダイビングをしに行った。ピピ島はプーケットからスピードボートで南東約1時間ほどのところにある、小さな島で、大きく分けてピピドン島(Phi Phi Don)とピピレイ島(Phi Phi Leh)の2つの島からなる。ピピレイ島は無人島で、レオナルド・デカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」の舞台にもなったマヤベイがある。


▲ピピ島にあるモンキービーチ。たくさんの猿が木にぶら下がってかわいい。ここも観光スポットになっていて、たくさんの観光客が猿にえさを与えたりしている

スピードボートで観光がてら、途中、モンキービーチにも立ち寄り、たくさんの猿を見ることに・・・。すでにたくさんの観光客が猿たちを取り囲んでいて、木につかまっている猿にフルーツをあげている人もいれば、近寄りすぎて猿に襲われている人もいた。

私たちはランチで立ち寄ったが、ピピドン島は多くの観光客でにぎわい、ホテルやレストラン、みやげ物屋などが軒を連ねている。多くのツアー会社はプーケットからピピ島への日帰りスノーケリングツアーを行っている。ダイブショップも多く、ダイバーも多く滞在している。


▲ピピ島はプーケットとはまた違い、静かな雰囲気。ここも白い砂浜に青い海。みんなのんびり、リラックスしている

ピピ島はプーケットとは違い、車がない。車が走るための道路がないのだ。交通手段は歩くか自転車のみ。シンプルライフ、スローライフが楽しめる島である。プーケットへは来年また行くので、今度はピピ島もじっくり楽しみたいと思う。〈おわり〉

(2012年8月23日号)



 



 
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