【秋の風物誌】

ムスコカ地方バラ(Bala)
クランベリー収穫風景を楽しむ


毎年10月の半ば、ムスコカ地方のクランベリー畑ではクランベリーの収穫が行われる。クランベリーはこの地方の広大な湿地帯を利用して栽培されている。もともとは自然にできたものをネーティブの人たちが収穫していたそうだ。


▲クランベリー農場、Johnston’s Cranberry Marsh


▲一面に広がるクランベリー畑

クランベリーはビタミンCやDが豊富で、昔、長い航海に出るときは新鮮な野菜や果物の代わりにクランベリーを乾燥させたドライクランベリーを持参したという。また、ジュースは利尿作用があるので膀胱(ぼうこう)炎にも効果があり、軽い膀胱炎の場合は薬よりクランベリージュースをすすめるドクターがいるほどである。

一般にカナダではクランベリーというとローストターキーのソースとして添えられることが多い。生の実そのものは酸っぱくて食べられないが、ソース用に煮ると、甘酸っぱいフルーツの味がターキーにピッタリだ。大量に作って瓶詰めにし、保存する家庭も多い。

ところで、カナダでは生のパックされたクランベリーやジュースなどはほとんどの人が知っているが、クランベリーがどのように栽培されて、どのように収穫されるか知っている人は少ないのではないだろうか。


▲クランベリーは高い木ではなく、地面にはうように実をつける


▲収穫時期はクランベリー畑に水を張って実を浮かせ、すくい取るようして採集する

クランベリー栽培の中心地の町、 Bala(バラ)では、収穫を祝って毎年「クランベリー収穫祭」が行われる。今年は10月12日(金)から14日(日)まで行われ、多くの人が訪れた。エンターテイメント、クラフト、バザーなどが催され、クランベリーで作ったジャムやワイン、そのほか、いろいろな製品が販売された。


▲収穫風景を見学するツアー


▲収穫したクランベリーは機械で実のみを取り出す


▲さらに実を茎や葉とより分ける


▲実の選別作業。キズが付いている実を取り除く

また、付近のクランベリー農場で収穫風景やクランベリー製品製造の様子を見学することができる。ここには、クランベリーをはじめ果物を使ったワインの製造を行うワイナリーもある。


▲ギフトショップには各種ジャム、ドライクランベリー、ワイン、ろうそく、石鹸、チョコレートなどクランベリー製品が豊富にそろっている


▲時期によって特設ワインテースティングのテントがオープンする。クランベリー、ブルーベリー、これら2つをミックスしたもの、ホワイトクランベリーなどのワインが試飲できる。いずれも甘口で食前酒向き。また、アイスワイン風のデザートクランベリーもある

トロントから Bala への道順は、Hwy 400 線を北上、Barrie を過ぎた後、Hwy 11 号線を行って、Gravenhurst の町から Muskoka Road 169 号線を西北に約20キロ行くと Bala の町がある。

【ジョンストン・クランベリー農場】
Johnston’s Cranberry Marsh
■場所:1074 Cranberry Road, Bala, Ontario
(Gravenhurst から Hwy 169 号線をBalaまで行き、Bala の町を通過してさらに北に数キロ行って、Medora Lake Road を左折し、500メートルほど行って、Cranberry Road に入る)
■オープン時間:月〜土曜午前9時〜午後6時、日曜午前11時〜午後5時(クランベリー収穫時期以外でもギフトショップはオープンしている)
※収穫風景は10月いっぱい見られる。
Tel: 705-762-3203
www.cranberry.ca

<リポート・いろもとのりこ>

(2012年10月18日号)



 



 
(c)e-Nikka all rights reserved