【ロンドンだより(1)】

フィギュアスケート世界大会(3月)会場
バドワイザー・ガーデンズでアイスホッケー観戦


3月に行われる「フィギュアスケート世界大会」の開催地として、現在、注目を浴びているオンタリオ州ロンドン市。トロントからのアクセスは車で約2時間30分弱、VIA鉄道を使えばほぼ2時間と日帰りも可能です。 今回の世界大会の会場として使用される Budweiser Gardens (バドワイザー・ガーデンズ)はダウンタウンの中心にあり、ヒルトン、デルタ、マリオットといった主要ホテルに加えてVIA駅からも徒歩10分とアクセスが抜群のロケーションです。


▲バドワイザー・ガーデンズ

建物の正面には生鮮食料品やレストランがある Covent Garden Market (コベントガーデン・マーケット)をはじめレストランやバーもたくさんあり、ロンドンのスポーツ&エンターテイメントの中心的な存在となっています。ここでは冬はアイスホッケーやバスケットボールの試合が主ですが、コンサートやイベントなどオールシーズンに使われる多目的スペースとしても利用されています。


▲300レベル・メディア席から見たアイスリンク全景


▲100レベルから見たアイスリンク

さて、アリーナに入ってみましょう。天井中央から下げられているNHL仕様の豪華な高精細ビデオスクリーンを中心に、リンクを取り囲むように配置された観客席は最大収容人数がホッケースタイルで約9,000人。ジュニアクラス(アマチュア)のアイスホッケー施設として最大規模の客席は、レベル100(リンク際)、レベル200(スイートルームが中心)、レベル300と3つの階層に分かれています。さらに220席の大きなレストラン、ビールバーやスナック類の販売スタンドも各階にあり、充実した豪華施設に目を奪われます。




▲ゲームは延長戦にもつれる接戦

訪れた2月7日(木)は、ここを本拠地とするオンタリオ・ホッケーリーグ所属の地元チーム「London Knights」(ロンドン・ナイツ=グリーンのジャケットを着用している選手)の試合が行われましたが、折からのスノーストーム(吹雪)の予報にもかかわらず、ほぼ満席の9,000人が会場に詰めかける姿に、人気の高さを目の当たりにしました。

人気の理由の一つは、ロンドン・ナイツが昨年度のリーグを制覇した強豪チームで、プロ・リーグのNHLに多くの選手を送り込んでいること。現在も所属するカンファレンスで首位を走る好調ぶりに、集まったファンも熱心に応援を繰り広げていました。 もう一つは、ここからプロに巣立って行く将来のスター選手の存在です。今、街でもっとも話題の選手は Max Domi 。彼はトロント・メープルリーフスで活躍した人気プレーヤー Tie Domi を父親に持つ二世選手として、今年のNHLドラフトの目玉といわれている17歳のトップ・ルーキーです。彼がパックを取ると、すぐさま観客席から「シュート!」と大きな声援が上がるほどです。


▲このゲームでも大活躍した Max Domi 選手

リンクの中でも外でもとても熱心に選手たちを語るロンドンのホッケーファンの姿を見ると、アイスホッケーというスポーツが深くコミュニティーに根ざしているということを改めて感じさせられます。
ちなみに今回撮影のコーディネートをしてくれたのは、ナタリー若林さん(Natalie Wakabayashi)。なんと彼女は、バンクーバーで生まれ日本のアイスホッケーリーグで活躍した後、現在は日本アイスホッケー連盟副会長兼強化本部長として後進の指導に当たる若林仁氏を叔父に持つホッケー一家育ち。ナタリーさんは現在、ロンドン・ナイツのマーケティング・マネジャーとして活躍中です。
なお、若林仁氏は2014年ソチ冬季オリンピック(ロシア)のアイスホッケー女子日本代表の団長としてチームを率いており、スロバキアで行われた五輪最終予選の2月10日のデンマーク戦で見事勝利をおさめ、グループ1位という成績で悲願のオリンピック出場権を獲得するという大きなニュースを日本にもたらしました。


▲激しいボディー・チェックはプロ顔負け

日本のアイスホッケーともつながりがあるロンドンですが、昨年9月から始まったオンタリオ・ホッケーリーグのシーズンは、今たけなわ。3月中旬にレギュラー・シーズンが終了すると、リーグ優勝をかけたプレーオフが5月まで続きます。

■ロンドン・ナイツの詳細:
     http://www.londonknights.com/main/index
■試合予定:
     http://www.londonknights.com/schedule/list/time_zone/0/team/8

【撮影/取材:平田誠】

(2013年2月14日号)



 
 


 
 
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