世界の街角から

【サファリ】

ケニアのマサイマラ (パート1)
野生動物たちとの出会いを満喫



〈 トロント・石原功一 〉

私たち夫婦がアフリカ・ケニアのマサイマラへ行くことになったきっかけは、日本のテレビ番組で丘に建つロッジにある「クリフサイドバー」を見たことからです。そのバーは、眼下にマサイマラを見渡せるものでした。そこでビールでも飲みながら野生動物を見てみたいと思い立ちました。
早速、このロッジのホームページで情報収集を開始。年末年始の料金は、二人で一泊US$700(3食と朝夕のゲームドライブ込み)。飛行機はなんとか二人分をナイロビまでマイレージで確保できそうだったので、我が家の2年分の旅行予算を投じてケニア・マサイマラ行きが決定しました。


▲ケニアの首都ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港

往路はトロント→フランクフルト(エアカナダ)→アジスアベバ→ナイロビ(エチオピア航空)。乗り継ぎ時間も入れると、実に30時間をかけてナイロビまで到着しました。
その日は、無難にナイロビ泊を選択し、少しホテル周辺を散策。国会議事堂近くを歩きましたが、東洋人が珍しいのか、注目の的になりました。治安の関係で、「日没までには必ずホテルに戻るように」と言われたのも納得。途中、さりげなく腕時計をはずすこととなりました。
隣で歩いている家内は、ケニアの人たちの熱すぎる視線に耐え切れなくなり、ナイロビ散策もわずか40分で終了。その夜は、ホテルに併設されているカジノで若干の軍資金を調達しました。

翌朝、いよいよマサイマラへ。ナイロビには国際空港とは別に国内線用の Wilson 空港があり、マサイマラへは Wilson 空港から出発。今回は Air Kenya を利用しました。Wilson 空港では、日本人のカップルや親子連れが10組ほどいて驚きました。約1時間のプロペラ機(18人乗り)の空の旅。飛行機が小さいため、一人当たりの荷物は15キロまでと制限されています。そのため我が家もいつもの旅行とは違って、必要最低限の装備で臨みました。結果として一人15キロに至らず。


▲マサイマラのキチュワテンボ飛行場 

草原に現れた KichwaTembo Airstrip (キチュワテンボ)に無事到着。飛行機に乗り合わせた乗客のほとんどが日本人でしたが、彼らの行き先もここだったようで、続々降り始めました。
ロッジのスタッフに出迎えられ、6人ずつが乗車。ロッジまでは40分くらいかかるということでしたが、ここはすでにマサイマラの一角。野生動物たちが周囲にごろごろしています。
シマウマ、インパラ、カバ、トピなどがどんどん現れ、みんなカメラや双眼鏡を片手に興奮ぎみでした。
サファリガイドのサイモンの案内を受けながら、ようやく今回のきっかけとなった MPATA SAFARI CLUB (ムパタ)に到着。アフリカ出身の画家としてはティンガティンガが有名ですが、MPATA もタンザニア出身の画家ということでした。


▲MPATA Safari Club - Cliffside Bar にて筆者の石原功一・千秋夫妻。クリフサイドバーからの眺めは最高です。ただし動物を見るには双眼鏡が必要ですが・・・


▲ライオンのカップル。ちょうど繁殖期のようでした


▲チータの親子。かわいすぎる!


▲シマウマ。もう一種類のグレービーシマウマはマサイマラにはいないそうです


▲マサイキリンの親子。アミメキリンとの柄の違い、わかりますか?

MPATA SAFARI CLUB は、Oloololo (オローロロ)の丘に建つ23部屋だけのロッジです。日系人経営のロッジとして1992年から営業を開始したとのこと。設計はレイモンド鈴木氏、インテリアデザインは鈴木純朗氏。
ゲストサービス担当の日本人スタッフ、紀子さんが常駐しているので言葉の心配もなし。スタッフのほとんどはマサイ族。みんなとてもフレンドリーでした。各ゲストルームは独立したバンガローで、眼下にはマサイマラを見渡せる素晴らしいものでした。スイートルームにはジャグジーが完備されており、お風呂代わりに疲れた体を癒やせます。

その日の午後3時から初めてのサファリ(ゲームドライブ)へ。料金に含まれているサファリは、朝は6:00-8:30、夕方は15:00-18:30の1日2回が基本。2日目以降は同乗者の合意があれば、朝夕のサファリをまとめてロングサファリにすることも可能(6:00-12:30)。大自然の中でのお弁当は格別です。
オローロロゲートで Park Fee US$80 (一人当たり、24時間有効)を支払い、いざマサイマラ National Reserve に向かう。
マサイマラは、南緯1.2度の南半球に位置し、この時期は乾期ということでしたが、この12月(2012年)はいつもと事情が違ってか雨が多いということでした。また、1500メートル以上の高地なので意外と涼しい。サファリ中は6人乗りの車内の窓と天井はほぼ全開。曇りだと走行中はかなり寒く、十分な防寒対策が必要でした。


▲意外にかわいい、ハイエナの子供


▲アフリカゾウの親子


▲アフリカバッファローの親子


▲かんむり鶴

National Reserve へ入って、アフリカゾウの群れ、アフリカバッファロー、マサイキリンの大群などが現れ、皆、歓声をあげていました。その後、ライオンのカップルにも遭遇。この日は、大晦日(おおみそか)だったため、ロッジではニューイヤーズパーティーが行われ、招待されていた地元のマサイ族の人たちと交流のひとときを持ちました。そして新しい年、2013年を迎える。

その後、一週間のマサイマラ滞在中に「ビッグ5」と呼ばれる動物(ライオン、ヒョウ、アフリカゾウ、アフリカバッファロー、黒サイ)をはじめ、チータの親子、サーバルキャット、絶滅したと思われていた希少種のリカオンなど、実に40種類ほどの動物に出会うことができました。ヒョウだけはほんの数秒だけの遭遇だったので、次回はぜひゆっくり会いたいです。

来週号ではサファリ(ゲームドライブ)について詳しく書きたいと思います。〈つづく〉

(2013年3月14日号)



 



 
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