【食べある記・トロント編】

自慢の自家製うどんで勝負!
「節(ぶし)うどん割烹」開店


ちょっと大げさかもしれないが、トロントは空前?のラーメン屋と居酒屋ブームである。ここ1年の間にどれだけ増えただろうか。そんな中で自家製うどんを売りにした「節(ぶし)うどん割烹」が3月初旬、ヤング&セントクレア地区にオープンした。「うどん」で勝負するとは・・・これまたユニークというか、度胸があるというか。トロントでうどんブームの火つけ役になるかもしれない。
店名の「節」はかつお節からとったもので、割烹(かっぽう)が付いているのは、うどん以外に一品料理をいろいろ取り揃えているから。あえて居酒屋としなかったのは、「居酒屋は料理をただ客に提供するだけだが、割烹は料理人とお客との交わりがある」というのが定義だそうで、割烹を選んだという。客席数はカウンター席も入れて34席とこぢんまりしている。


▲ヤング通りに面した「節 うどん割烹」のお店。「節」の大きなのれんが目立つ


▲週末は夕方早くからにぎわう店内

オーナーは、以前ギリシャ街近辺のダンフォース×ドンランズで居酒屋風日本レストラン「さかわや」を経営していた小口耕生(おぐち・こうき)さんと、トロント市内に3カ所の指圧センターを経営している鈴木寿章(すずき・としあき、通称「ドン」)さんのふたり。
小口さんは8年間経営していた「さかわや」を5年前に閉めて日本へ武者修行に。「日本ではあちこちの居酒屋で働いて勉強しました。もちろん、さぬきうどんやそば、ラーメンも修業しました」と、以前より何倍もパワーアップし自信に満ちた小口さんである。


▲オーナーの鈴木ドンさん(左)と小口耕生(おぐち・こうき)さん

とういわけで、カナダには3台しかないという製麺機を店の地下に設置し、手作りのうどんを製造、自慢のうどんを中心にしたメニューを揃えている。この製麺機はそばやラーメンもできるが、まずはうどんで勝負、というところか。こだわりは材料の粉である。カナダ産のうどんに適した選りすぐった粉で、コシがあってしかも舌ざわりのソフトなうどんが完成した。
この店一押しのうどんメニューは「つけうどん」である。昔から埼玉など関東地方にある伝統料理でゆで上げたうどんを水にとり、ざるにのせる。これをアツアツのつけ汁につけていただく。つけ汁は豚肉とキノコミックス(えのき、生しいたけ、マイタケ、ごぼうなど)の2種がある。関西風のほとんど醤油っ気のないコブだしうどんで育った筆者としては関東風うどんは今まで邪道、と決めていたが、この「つけうどん」はまた別物であることを発見した。


▲つけうどん、キノコミックス

ディナーの「つけうどんコース」には、前菜風のてんぷら、刺し身、焼き物が付いて$25と大変お得になっている。このコースは「つけうどん」の代わりにふつうの丼入り温かい肉うどん、またはカレーうどんにしてもよい。
一品もののうどんは「素うどん」($6.50)から、天ぷらうどん($9.50)、カレーうどん($10.50)などなどいろいろ。ランチの「うどんコンボ」($15.50)はディナーの「つけうどんコース」に巻き寿司までついたお得版。そのほか、うどんでは「うどんすきコース」もある。
さて、割烹メニューの紹介も。これまた豊富なメニューで目移りしてしまう。「今、日本で人気があるのが『爆弾』です」と言って出されたのは、マグロ、とびこ、納豆、オクラ、長いもなどネバネバ系にうずらの卵と醤油をかけて混ぜ合わせ、のりで巻いて食べるもの($9.90)。最初はなんともおもしろい組み合わせ、と思ったがヘルシーでやみつきになりそう。


▲人気の一品メニュー「爆弾」

焼き物では「イカうに焼き」($12.50)がおいしくてボリュームもたっぷり。カキ、ロブスター、牛タンなどの焼き物もある。


▲「イカうに焼き」

デザートにもこだわりが・・・。「うどんのメープルシロップきなこ」($5.90)や、コーヒーゼリー($5.90)、杏仁豆腐のフルーツ盛り($5.90)、このほかアイスクリームなどがある。


▲杏仁豆腐のフルーツ盛り

リカーライセンスあり(酒、ビール、ワインなど)。

<節 BUSHI UDON KAPPO>
■場所:1404 Yonge Street, Toronto
(St. Clair から南に約100メートル、西側)。近くに市営駐車場あり
Tel:416-323-9988 
Eメール:info@bushiudon.com
■営業時間:月〜土曜午前11時30分〜午後2時30分/午後5時〜11時
日曜午後5時〜11時
www.bushiudon.com

〈 取材・いろもとのりこ 〉

(2013年3月28日号)



 



 
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