【食べある記・トロント近郊編】

地元にマッチした居酒屋
オークビルに「 FIN 2号店」オープン


トロントの居酒屋ブームはだんだんトロント近郊にも広がりつつあるようだ。トロントの「第2のダウンタウン」といわれるヤング×エグリントン地区にある居酒屋 FIN (経営者:増田晶子さん)が開店したのは4年前。トロントでは本格的居酒屋の草分け的存在である。その FIN が4月末、トロントから西へ30キロほどのオークビルに2号店をオープンした。この地域での居酒屋は初めての出現である。
オークビルといえば、昔から閑静な高級住宅があるところで知られる。 FIN 2号店があるレイクショア通りはオンタリオ湖に近く、おしゃれなブティックやレストラン、カフェが建ち並び、ヨットハーバーやきれいな公園もあって散歩するだけでも楽しい。
FIN 2号店は客席45〜50席の中サイズ居酒屋で、木造りの落ち着いた雰囲気がただよう。経営者の増田晶子さんになぜ2号店をオークビルにオープンさせたのかをうかがった。


▲オーナーの増田晶子さん(FIN オークビル店にて)

「オークビルに友人がいまして、この街の雰囲気がとても好きなんです。私は常に新しいことに挑戦したいと思っています。エグリントンの FIN が落ち着いたところで、次の店をと考えていたのです。トロント市内はもう多すぎますので、他の場所を考えたところ、このオークビルが浮かびました。オークビルにはまだ居酒屋はありませんでしたし・・・」と、いきさつを語る。経営としてはオークビルの友人とのパートナーシップという形をとっている。
エグリントン店との違いを「あちらは若者が多いエリアなので、メニューや内装も彼らがなじみやすいようにしていますが、こちらオークビルは年齢層が高めですから、大人の雰囲気を大事にしています」。
木造りの内装は漁師の家を想定し、海辺のムードをあしらっている。メニューはエグリントン店では約100種もあるが、オークビル店は40種にしぼり、飽きないメニュー作りに専念している。もちろん、エグリントンと同じメニューが中心だが、大人向けに材料を変えたり、味付けをあっさり気味にしたり・・・と工夫に余念がない。


▲カウンターバーのコーナー


▲落ち着いた雰囲気のテーブル席

メニューをいくつか紹介しよう。
◎ネーミングが面白い「やみつきキュウリ」($6)。にんにく風味のさっぱり味。
◎マグロのユッケ($8)。ゴマ風味のちょっぴりピリカラでお酒にぴったり。
◎シーフード・サラダ($12)。野菜と海草たっぷり、サーモンや白身魚の刺し身入り。
◎グリル・オイスター(備長炭焼き、$6)。フレッシュさが残る独特な料理法でソースが抜群。



◎かつおのたたき、いぶし風($9.50)。けむりムクムクの蓋を取るといぶされた「かつおのたたき」が登場。演出が楽しいが、味もおいしい。


▲演出効果も上々「かつおのたたき、いぶし風」

◎海鮮ぜいたく酒蒸し($23)。ロブスター、あさり、ムール貝などの鍋仕立てで、スープがバッチリ。
◎黒沢和牛の溶岩焼き($32)。やわらかい和牛を温めた溶岩の熱でじわりと焼く究極の調理法? 溶岩は富士山の溶岩といわれているそうだ。
◎スペアリブの角煮($14)。ふつう豚バラ肉を用いるところ、より脂身の少ないスペアリブを使ってとろとろに煮込んだもの。歯の悪い人でも大丈夫。
◎ハングリー・フィッシャーマン、漁師の〆(しめ=$14)。特製自家製しょう油を加えてホタテ、ハマチ、タコなどの海の幸入り炊き込みごはん。〆どころかますます食欲が出るど・・・。



※このほか、刺し身、鳥から揚げ、ヤキトリ、巻物、どんぶりなど、いろいろそろっている。

【 FIN オークビル店 】
221 Lakeshore Road. East, Oakville
(Trafalgar Road の西すぐ)
■Tel:905‐842 - 1196
■営業日:火曜〜日曜午後5時〜11時(金&土曜は午前1時まで)。月曜休み。
www.finizakaya.com

〈 リポート・いろもとのりこ 〉

(2013年5月23日号)



 



 
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