【夏のカナダ観光】

バンクーバーアイランド・ミュージック・フェスティバル
7月12日−14日、コモックスバレーで開催されます!


〈 BC州コモックス・ヒル厚子 〉

冬は雨、雨、雨のバンクーバー島コモックス(Comox)も、春がくるとみごとな晴天の続く楽園に一変する。3月末には桜が開花し始め、4月には石楠花(しゃくなげ)、木蓮(もくれん)、はなみずき、チューリップなど色とりどりの花々が町を飾る。コモックスバレーと呼ばれるコモックスを含む隣接の村や町では毎週末になるとガーデンツアーやアーティストのスタジオツアー、そしてお祭りが次々に始まる。これから夏にかけて催し物のない週末なんてあり得ないかもしれない。


▲過去に開催のフェスティバル会場風景 All photos by Vancouver Island MusicFest


▲田舎町もこの日ばかりは人口密集地帯に・・・

その中でもコモックスバレーを有名にしているお祭りのひとつに「バンクーバーアイランド・ミュージック・フェスティバル」がある。今年は7月12日(金)から14日(日)の3日間に開催される。ミュージック・フェスティバルという催しはカナダ中の大都市や町々で大なり小なり開催されるので珍しいものではない。しかしわれらのミュージック・フェスティバルが独特なのはやはりコモックスバレーという立地条件があるからではないだろうか。


▲会場内を踊りまわるダンサーたち

フェスティバル会場
フェスティバル会場はコモックスの隣町コーテニー(Courtenay)のダウンタウンから車で約10分の野原に設置される。ここは毎週末にファーマーズマーケットやコンポスト教育センターなどで賑わう地元民にとってはなじみの場所である。
エコ派、無農薬、ローカル食材にこだわるバンクーバー島民は少々高くてもやはり地元のものを選ぶので、ファーマーズマーケットは大盛況である。近くにはツオルム川が流れ、のどかな農場や森に囲まれた会場は、訪れるだけでも日常から離脱させてくれる魅力を放っている。ツオルム川には秋になると大量のサケがもどってくるので釣り人で賑わうが、夏は水遊びの子供たちの声が響く。
コンサートの合間に足を水に浸して清涼感を味わうのも良い。田舎町にこの3日間だけで1万人以上の観客が押し寄せるのでこの時ばかりはのどかな野原はぎゅうぎゅう詰めの動物園になる。それでも人々は「お祭りなのだからこの方がお祭りらしい!」と久しぶりの人口密度増加を楽しむ。
会場には6つのステージが設けられ、ミュージックのみかダンス、ヨガ、子供のエンターテイメントなどが次々に催される。飲食できる出店も出る。しかし何といってもこのフェスティバルで人気があるのはオンサイトキャンプ場であろう。


▲キャンプ場から会場に向かう母娘。隣接するので便利な上にお祭りの気分が味わえて楽しい

会場に隣接する野原に3つの仮設キャンプ場が設けられ、RV(レクリエーション用の車)からテントまでが所狭しと並ぶ。仮設なのでシャワーやRVのフックアップのような設備はない。ごく原始的なキャンプ生活を楽しむ。(今年からシャワーは近くのスポーツセンターを利用できるようになった)
やはりその昔、ヒッピーだった人々が多いこの島の特徴かどうか、60代、70代という年齢の人々が多いのにも驚かされる。すっかりお祭り気分でBBQの煙が上がる中、ダンスや歌やとキャンプ場はその昔の若者に戻ったかのような最高の盛り上がりをみせる。キャンプ場利用には週末パスの購入(デイパスではダメ)が必要となる。

出演者
田舎町だからといって馬鹿にはできない。出演者の詳しいリストは主催者のウェブサイト( http://www.islandmusicfest.com/ )でご覧いただきたい。昔、エルビス・プレスリーやフランク・シナトラなどのギタリストを務めたスティールギターの王者ジェームス・バートン、グラミー受賞のクリス・クリストファーソン、子供番組で人気のあったフレッド・ペナー、カナダ各地はもとより、ブラジルやジンバブエからもアーティストが訪れる。ヘレン・オースティンはつい最近ジョン・レノン・ソングライティング・コンテストでグランプリを受賞した世界的に活躍する我らが地元のミュージシャンである。
カントリー、フォーク、ラップ、ヒップホップ、ロック、ブルース、ジャズ、ネーティブミュージック、子供の歌、楽器演奏、コーラス・・・とにかくミュージックと呼ばれるものは何でもある。主催者のウェブサイトにたくさん写真も出ているのでコモックスバレーならではのお祭りをのぞいてみていただきたい。

交通
南はビクトリアから北はポートハーディー、周りの島々を含めバンクーバー島民がどっと集まるので駐車場確保は難しい。近くの高校のグラウンド(有料)とスポーツセンターに少し駐車場があるが、コモックスとコーテニーを巡回するシャトルバス(2ドル)の利用が推奨されている。自転車はOK。ただし会場内には持ち込めない。ペットは不可。キャンプサイトにはサイト当たり一台の車が許可される。

チケット
チケット購入はビクトリア、ナナイモ、パークスビル、コーテニー、キャンベルリバーなどのチケットブースとオンラインで可能。ただしクリスマス時期に売り出される一番安いチケット(週末パス大人:$119)とアーリーバード(同:$139)の3,000枚はすでに売り切れている。6月30日まで売り出し中の前売り券(大人:$159、シニア:$139、ユース:$92)はまだ購入可能。12歳以下は無料。7月1日からは当日券扱いで(同:$179、$159、$102)になるので早めの購入が望ましい。
キャンプ場はテントサイト$70、RV 40フィート以下$90、RV 40フィート以上$112だが、オンライン予約はすでに満杯になっている。前日(7月11日午前10時にオープン)早くに到着するか、前々日(7月10日午後3時オープン、事前到着料金$30を払う必要がある)から入るとまだサイトが確保できるかもしれない。

チケット購入などミュージック・フェスティバルに関する情報は下記ウェブサイト参照。
http://www.islandmusicfest.com/

● Photos by Vancouver Island MusicFest
● 写真提供:バンクーバーアイランド・ミュージックフェスト

(2013年5月30日号)



 



 
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