【カナダ観光めぐり】

バンフ国立公園の自然歴史跡地
Cave and Basin、新装オープン!



〈 ご案内 バンフ・渕上直美 〉


▲Cave and Basin 駐車場にある大きなサイン

3年間閉鎖されていたバンフ国立公園の発祥地「Cave and Basin」(ケーヴ・アンド・ベースン)がやっと5月にオープンした。この自然歴史跡地、修復工事に1,380万ドルもの巨額な費用をかけた大工事であった。とはいえ、ここはちょっと目立たない場所であるせいか、あまり知られていない。

1883年、3人の鉄道員が偶然見つけた洞穴である。硫黄の臭いが漂い、湯煙が出ていたのであろう。当時、人々は時給75セントで働いていたそうだ。


▲Cave and Basin の建物


▲洞くつの行き止まり

館内に入るとすぐ小さな洞くつが見える。なんとなく日本の秋芳洞(山口県美弥市秋芳町秋吉)を思い出させる。行き止まりには温泉が沸き出ている小さな池があり、天井の小さな穴から太陽光線が注いでいる。


▲大きなスクリーンを設けたストーリーホール

洞くつから戻り、大きなアーチ型建物(ストーリーホール)の方へ進むと4つの巨大スクリーンが目に映る。横に並ぶ5つのスピーカーからは迫力ある音響効果を出し、映画館よりすばらしい! カナダの有名観光地、東西南北の景色がとても美しく映し出されている。
ここではコンピューターを使って絵はがきを作ったり、ビデオメッセージやメールを送ることもできる。すべて無料である。


▲カタツムリが生息している温泉池

外へ出ると、また、小さな温泉池がある。その池の中には、今まで見たことのない珍しいカタツムリが生息している。世界で唯一ここにだけしか生存していない、全部合わせても1リットルにも満たないそうだ。5−7ミリほどの小さな黒いカタツムリで、「バンフ温泉カタツムリ」と呼ばれる。32−34℃の温泉の中で藻やバクテリアを食べて生きている。仰向けになって泳いでいるらしい。常時、係員が見張って(?)いる。


▲レンガで覆われているプール跡

広場のようになっている場所がプール跡である。100年以上も温泉プールとして大勢の人に愛された。ミネラルを多く含み、けが、骨折治療、皮膚治療などに効いた。戦争の時は負傷兵も利用していたという。 1960年代にはカナダオリンピック水泳チームのトレーニング場としても使用されたことがある。しかし衛生上の問題や、温度がやや低いといった理由で次第に人気がなくなり、1994年、完全に閉鎖された。現在はレンガで覆われているが、将来、プールとして再オープン出来るように中は空洞になっている。


▲屋上からの素晴らしい眺め


▲ツアーに参加してガイドの話を聞く観光客

階段を上がって屋上に出ると、ロッキーの山々が一望に見渡せる。山頂には一年中雪が少なからず残っているのでとても美しい。下を見下ろすとカナダ大陸横断鉄道の線路が見える。昔、あの付近からこの場所を発見したのであろうと想像できる。


▲保護地域協力おねがいのサイン


▲散歩やバードウオッチングが楽しめるトレイル

建物の周りはトレイルも整備され、散歩、バードウオッチングに最適である。小鳥のさえずりが心地よい気分にさせてくれる。青サギ,白頭鷲も、時々、見られる。冬はクロスカントリーを楽しむこともできる。

さらに、この先を4キロほど行くとサンダンスキャニオンがある。スケールは小さいが、けっこう楽しめる涼しい場所だ。ここもあまり知られていないので、穴場である。

Cave & Basin は火曜日から日曜日まで午前10時から午後5時までオープン。月曜日は閉館。ツアーも一日数回、無料で行われている。所要時間約45分。
大人$3.90 子供(6歳 −18歳)$1.90、65歳以上は$3.40 、家族(大人2人+子供4人)$9.80 ※9月以降は未定。駐車場は無料。
この入場料はかなりお得な料金です。きっと今年だけかも・・・。

Cave & Basin National Historic Site
311 Cave Ave., Banff, AB T0L 0C0
電話:403-762-1566

温泉に入りたい人は、ここからサルファー山(Mt. Sulphur)へ行く途中にバンフ温泉がある(車で約10分)。ここの温泉の温度は39℃前後、ちょうどよい温度である。
入浴料は、大人$7.30、3歳から17歳まで$6.30、65歳以上$6.30、3歳未満無料。水着、タオルの貸し出し有り。
10月14日まで毎日朝9時から夜11時までオープン。10月15日から25日までは一時休業。詳しくは電話:403-762-1515

ちなみに、お城のような「バンフスプリングスホテル」は、今年、125周年を迎えます。

バンフ観光案内所:Tel:403-762-1550

(2013年7月11日号)



 



 
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