【カナダ観光めぐり】

土曜日の昼下がりドライブ
モントリオール近郊で週末を楽しむ


〈 ご案内・小柳美千世 〉                             

雨模様の天気が続いた一週間。昨日までの雨が一息ついた土曜日の昼下がりに、娘を誘ってモントリオール郊外へドライブに出掛けることにした。
ティーンエージャーともなると、息子と違って、趣味嗜好(しこう)が私に近づいてきこともあり、一緒に出掛けても気兼ねがなくて楽だ。もちろん、私がスポンサーだという打算が彼女にもあるのだろうが、たまには脛(すね)をかじらせてあげるのも親の役目と思っている。

【ラベンダー】
モントリオール島から高速13号線を北へ向かい640号線を西へ、所要時間およそ40分。
Saint-Eustache にあるラベンダー農園 LA MAISON LAVANDE に到着する。 
902 Chemin Fresniere, Saint-Eustache, QC J7R 0G4
www.maisonlavande.ca


▲ラベンダー農園「La Maison Lavande」の入り口の建物


▲ラベンダー畑


▲筆者の娘がピントを駆使したワンショット


▲薄紫の香りに包まれているブティック内

私は匂いにはかなり敏感で、どんなによい香りでも次第にじゃまになってしまうのだが、ラベンダーの香りだけは特別、匂いに包まれていると気持ちが落ち着いてゆったりとした気分になれる。
家や車の中の芳香剤としてはもちろん、お風呂の入浴剤やボディークリームとしても欠かせない香りだ。
ここの商品は、モントリオール市内のブティックやネットで購入できるのだが、のんびりと田舎の風景を眺めながらドライブして立ち寄るにはもってこいの場所。ひとり$6を払って、ラベンダー畑に入場することも可能で、淡紫の色と香りに囲まれて、持ち込んだランチを広げることも出来る。
ここで娘が撮ったラベンダーの写真はなかなかのアングルで、私もお気に入りのワンショット。知らない間にこんなセンスも芽生えていたんだなぁっと新たな一面を発見し、ちょっとうれしくなった。

【アイスシードル】
Saint-Eustache から640号線をさらに西の Oka に向かう途中、Saint-Joseph-du-Lac で降りる(Exit 8 または Exit 2)。リンゴの並木道を通りながら向かったのは、 Saint-Joseph-du-Lac にあるリンゴ園 Les Vergers Lafrance 。
1473, chemin Principal, Saint-Joseph-du-Lac QC J0N 1M0
www.lesvergerslafrance.com


▲アイスシードルで有名なリンゴ園「Les Vergers Lafrance」の看板


▲アイスシードル各種

あたり一面に植えられているリンゴの花が満開になる5月半ば過ぎには、日本の桜に負けずとも劣らない春の便りを受け取ることができる田舎道でもある。
Les Vergers Lafrance は、アイスシードル(Cidre de Glace / Ice Cider)で有名なリンゴ園。作り方はアイスワインと同じ、冬に凍ったリンゴを収穫して作るお酒だ。ブドウよりもほのかな酸味があり、どちらかというと梅酒によく似た味なので、寝酒とかにちょうど良い甘さのお酒だと思う。
収穫する時期が遅くなればなるほど甘さが強くなるそうで、375mlの瓶にはおよそ60 個分のリンゴが詰まっているらしい。もちろん、試飲も可能なので、自分の好みにあったシードルを見つけることができる。
このシードルは、ケベック産のチーズには最高の相性なのは言うまでもない。今回は立ち寄らなかったが、近くには、昔は修道院で作っていた Oka のチーズ工場もあり、特売所では街中のスーパーで買うよりもお得な値段で各種チーズを購入することができる。


▲Oka から連絡船に乗って対岸の Hudson に渡る

【アンティークマーケット】
せっかく雨も上がったことなので、足を伸ばして Oka とセント・ローレンス河対岸の Hudson をつないている連絡船(普通乗用車:$10/所要時間約15分)に乗って、毎週土曜日に開かれているアンティークマーケット FINNEGAN にも立ち寄ることにした。行けば必ず掘り出し物が見つかるという、アンティークファンにはちょっとした有名な場所である。
Finnegan’s Market
775 rue Main, Hudson QC J0P 1J0
www.finnegansmarket.com/index.php/en/


▲FINNEGAN のフリーマーケット


▲古道具から食器、家具、オーガニック食品、手芸品などさまざま


▲こんな面白い物も売られている

Hudsonは英語系の裕福層が作った町だけに、街道沿いには豪邸が建ち並ぶ。ここのアンティークマーケットは、Aird 家の農場で40年前に始まったもので、10月末までの毎週土曜日、朝9時から午後4時まで開かれている。FINNEGAN とは、当時飼っていた犬の名前だそうだ。
今では各地から持ち寄られた古道具から食器や家具、オーガニックの食品や手芸品など、どこかアメリカのニューイングランド地方をしのばせる品々が並び、店主と世間ばなしを交わしながら見て回るのが面白い。
娘は「蛍を捕まえて入れるんだ」と言って、古いジャムの瓶を$3で買った。私もふと立ち寄った出店で見つけた、昔の裁縫道具を入れる引き出しを$15で買った。今はキッチンの壁に居場所を見つけている。
アンティークマーケットで買い物する楽しみは、買う人がどれだけその品に価値を与えるかだと思う。娘も私も、この掘り出し物をいたく気に入っている。

帰りは、Hudson から高速道路40号線に乗り、モントリオールに戻ってきた。土曜日なので、渋滞に遭うこともなく、快適なドライブが出来た。
飛行機に乗ったりして遠くに行かずとも、近場で気軽に出掛けられる小旅行、土曜日の昼下がりドライブ。次はどっちの方角に出かけようか・・・そんな楽しみがまた増えた。

(2013年7月18日号)



 



 
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