【食べある記・トロント編】

北米風アレンジが大当たり
イタリアンレストラン「Paisano's」



〈トロント 中村智子〉

日本人は外国から取り入れたものを日本式、日本人好みにアレンジするのが得意といわれています(ラーメンやカレーが良い例)。北米はというと・・・カリフォルニアロールくらいしか思い浮かばないのですが、ノースヨーク Sheppard Avenue East × Willowdale Avenue にあるイタリアンレストラン「Paisano's」は、伝統的なイタリア料理のレシピを残しつつ、良い意味で、カジュアルな北米風にうまいことアレンジしたメニューを提供しています。


▲イタリアンレストラン「Paisano's」

Paisano's はどのシーズンに行っても連日地元客で大賑わいで、金、土のディナーは予約を受け付けずフル回転での営業です。今回は日曜日の午後6時に行ったのですが、店内(夏場はパティオも合わせて150席近く)はすでに80%が埋まっていました。そして、30分もしないうちに店先で待たされる客が続出するほどの大盛況。リーズナブルな価格とボリューム満点のメニューが人気の秘訣かと思われます。


▲前菜、なすのオーブン焼き($11)とシーザーサラダ($5、この大きさでスモールです)

前菜のおすすめは、何と言っても、なすのチーズ焼き(Eggplant Parmigiano)。メインコースにもあるメニューですが、前菜のものでもボリューム満点。パン粉をまぶした薄切りなすに、とろりととろけたモッツァレラチーズとパルメザンチーズ、そしてレストラン自慢のお手製トマトソースがのった絶品です。ちなみにこのお手製トマトソースはすべてのメニューに使われています。日替わりスープやサラダも手作り感の伝わる家庭的な味で、ボリュームたっぷりです。


▲ペンネアラビアータ($12)


▲イタリアンソーセージピザ($14)


▲ティラミス($5)

メインのメニューはいつもどれにしようか、かなり迷うほど多く、毎回行くのが楽しみなのですが、イチ押しはペンネアラビアータ(Penne Arrabiata)。前述のトマトソースをピリ辛にからめた、こちらもボリューム満点の一品です。できたてほやほやのペンネはいつも艶やかに輝いていて食欲をそそります。
ピザも種類が多くどれもおいしいものばかり。今回はイタリアンソーセージピザを頂きましたが、以前オーダーした Genovese Pizza(バジル、モッツァレラチーズ、チキン、アーティチョーク、サンドライトマトとお手製トマトソースのピザ)や定番のマルガリータピザもおすすめです。

このレストランのオーナーはスリランカの出身で、キッチンスタッフのほとんどがスリランカ人なので、この手のピリ辛メニューはお手のもののようです。イタリア人に怒られそうですが、ローマで行き当たりばったり入ったピザのお店もスリランカ人が経営していました。そこのお店こそ、ローマの伝統的な薄い生地のピザを出していて、ピザソースもトッピングも本当においしかったのを今でも覚えています。スリランカ人はイタリア料理がお得意なのかもしれません。

Paisona's のデザートで、私の一番のお気に入りはティラミスです。はっきり言って、本場イタリアのものには味も見た目もかないませんが、それでも甘さ控えめで気取らず、良い意味でいかにも手作りというのが一口でわかる味に、私はやみつきになりました。以前に食したクレームブリュレも甘くなく、庶民的な味で大満足でした。デザートも、もれなく、北米風でボリューム満点なので、お腹をすかせてディナーやランチに行くことをおすすめします。

■Paisano's
116 Willowdale Ave., North York, ON M2N 4X9
Tel : 416-222-5487 (金曜と土曜の夜は予約を受け付けない)
営業日:毎日ランチ&ディナーオープン
www.paisanos.ca

(2013年9月12日号)



 



 
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