【世界の街角から】

スポーツ楽しむ市民・新鮮なシーフード
米東海岸の都市、ボルティモア&アナポリス


〈 トロント 中村智子 〉

大リーグ(MLB)オリオールズとナショナルフットボールリーグ(NFL)レイブンズで有名なアメリカ東海岸メリーランド州にあるボルティモア(Baltimore)。ニューヨークや首都ワシントンからもほど近く、全米屈指の規模を誇る水族館と、天然の良港がある都市としても知られている。


▲港に面したボルティモア

大西洋岸に位置する都市なので、魚介類の種類が豊富、しかも新鮮でおいしい。ここは、クラブケーキ(カニの身を揚げたもの)が名産だ。アメリカ海軍関連施設があり、軍人の日本人妻が多いためか、日本人コミュニティーや日本人学校、日本の食料品を手軽に購入できる商店も多数ある。ちなみに、神奈川県川崎市とボルティモア市は姉妹都市である。


▲歴史的建造物が並ぶボルティモアのダウンタウン

日曜日のお昼ごろに行ったダウンタウンの一角。ここにあるアイリッシュパブでは、ちょうどレイブンズの試合がテレビで生放送されていて、かなり盛り上がっていた(地元民から聞いた話だが、ボルティモアのダウンタウンは治安があまり良くないので、夜には行かない方がいいそうだ)。
トロントのパブで我らがメープルリーフスの試合が放映されている雰囲気と似ている。レイブンズが点を稼ぐたびに、パブが揺れるくらいの大きな歓声と拍手がわき上がる。
スポーツ全般大好きな私(といっても観戦と話すことのみなのだが・・・)は、日本を含めた世界中のスポーツのメジャーな大会の情報や結果を毎朝ネットでチェックする。でもアメフトだけはどうにもこうにも興味が沸かない。
食わず嫌いはいけないと思い、それ以前に何度か頑張って真剣に観戦してみたのだが、スーパーボウルなどはテレビでは1分おきに流れてくるCMに集中力がそがれて毎回挫折。そんなわけで、ルールもいまだにあまりよくわからずじまい。どなたかアメフトをわかりやすく解説してくれる人はいないだろうか。

このパブは、地元で獲れるシーフードのメニュー、お手製チキンウィング、地ビール、そしてレイブンズTV観戦ができることで人気があるそうだ。確かに、メニューの半分以上がシーフード。トロントのパブでは絶対に見られないメニューだ。
私はマグロステーキサラダとチキンウィングを頂いた。マグロステーキは肉厚でボリュームがあって、ご機嫌(それでUS$7という破格!)。シンプルにただ焼いただけのものだったのだが、素材が新鮮なために塩・コショウ少々だけでいけた。

かなりオタクっぽい話になるが、アメリカのチキンウィングとカナダのチキンウィングの違いは、バターを使うか使わないかと、単に揚げるだけかオーブンなどで焼くなどのオプションがあるかどうかだ。
当然ながらカナディアンチキンウィングの方が、一応、ヘルシーだが、数年に一度アメリカンチキンウィングを食べると、それはそれで結構いける。バターがたっぷり入ったタレでマリネードされたチキンを揚げるという、カロリー激高ご飯なので、もうあと数年は遠慮しておくが・・・。?


▲アナポリスのマリーナ。 ヨットが所狭しと停泊している

ボルティモアから車で南に約40分ほど行った所にある アナポリス(Annapolis)は、人口約3万6千人のメリーランド州の州都である。多くの観光客やボートを所有する人たちで夏場はいつも賑わっている。マリーナには所狭しとヨットがひしめいていた。こぢんまりとしたダウンタウンには、フィッシュマーケットやお土産屋もたくさんあり、そぞろ歩きにちょうど良い町だ。


▲アナポリス・ダウンタウンの Main Street 。平日でこの混み具合

ボルティモア同様、海軍になじみのある町で海軍兵学校がある。灯台もあり港町の風情が大いに漂う。アナポリスの町の Main Street に面した日本食レストランは、メニューはお寿司がメイン。ネタが新鮮で「しゃり」もおいしく日本の味で、値段も財布に優しかった。こういうお店がトロントにはなかなかないのが残念だが、海から遠く離れた内陸地なので仕方がないか。


▲メリーランド州議会議事堂(アナポリス市)

アナポリスにあるメリーランド州議会議事堂は、立法機関の庁舎としては全米最古のものだそうだ。アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、アナポリスを合衆国の首都にしたかったらしく、ワシントンD.C.にある連邦議会議事堂は、アナポリスの州議会議事堂に似せて造られたものだそうだ。

米独立13州の一つ、メリーランド州の最大都市と州都。雰囲気の違った顔を併せ持つユニークな州は今後も海軍や漁業関係の主要な場所として発展するであろう。

(2013年9月26日号)



 



 
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