【アイスホッケー開幕】

NHLリーフスの多くの選手の出身チーム
AHLトロント・マーリーズの活躍に注目


今年もいよいよアイスホッケーのシーズンが始まりました。
NHL(ナショナル・ホッケーリーグ)は10月1日(火)に開幕試合を行い、2013〜14年シーズンの幕が切って落とされました。


▲試合は「フェイス・オフ」で始まる

モントリオールで今シーズンの開幕戦を迎えたトロント地元チームのメープルリーフスは、開幕2連勝。メンバー表を見ると、Carter Ashton、Joe Colborne、Nazem Kadri、Mark Fraser、Jake Gardiner、Paul Ranger など昨シーズントロント・マーリーズで活躍した選手たちがずらりと名を連ねています。実は彼らは昨年、北米でもう一つのプロ・アイスホッケーリーグ AHL(アメリカン・ホッケーリーグ)に所属していた選手たちなのです。


▲シュートを打つ Nazem Kadri は今年リーフスに定着を狙う(2012年12月21日撮影)

AHLは、6つのディビジョンに分かれた30チーム(26チームがアメリカ、4チームがカナダ)が年間76試合を戦っているプロ・リーグです。地元トロントのチームはトロント・マーリーズ「Toronto Marlies」で、エキシビションプレース内のリコー・コロシアムを本拠地としています。AHLに属するチームはそれぞれ「アフィリエイト」と言ってNHLのチームと契約し、ドラフトを経てプロになった選手を一流に育て上げます。マーリーズの場合はリーフスに送り出す役割をも担っているのです。


▲ゴールを襲う Jake Gardiner は再びリーフスに復帰を果たした(2012年12月1日撮影)

リーフスは9月10日、今シーズンの先発メンバー選抜のため59名のトレーニング・キャンプ参加者を発表し、名簿にはマーリーズの選手も数多く名を連ねていました。
厳しい目が注がれるトレーニングの期間中、多くの選手は段階的にもとの所属チームに戻されるのですが、最終選考をくぐり抜け、ロースターと呼ばれる先発メンバーに選ばれた中に、上記6名のマーリーズの主力選手が入ったというわけです。


▲ゴールを襲う Joe Cloborne もリーフスの先発メンバーに名を連ねた(2013年1月2日撮影)

「氷上の格闘技」といわれるアイスホッケーには、けががつきもの。シーズンが始まると、状況によっては次々と選手がリーフスに呼ばれてゆくため、マーリーズのキャッチフレーズは「Every Game is a Tryout」。目の前の対戦相手に勝つことと同時に、毎試合がリーフスに上がるための闘いでもあるというわけです。
リースフとマーリーズの両コーチ間にはホットラインでつながれ、マーリーズの試合には必ずスーツ姿でゲームを見守りメモを取ってるスタッフの姿が見られます。

マーリーズの選手たちは好成績をあげてこうしたスタッフの目にとまることを目指しているので、どんなに試合が劣勢でも最後の1秒まであきらめることがありません。もちろん、見事ロースターに入れても成績を残すことができなければマーリーズに戻ってくるわけで、昨シーズンに活躍した中にはリーフスとマーリーズを行ったり来たりしていた選手もいました。


▲観客席中央の通路を通ってリンクに向かう選手たち(2012年12月8日撮影)

一昨年は新聞に不振の謝罪広告まで出したリーフスでしたが、昨年は好成績でシーズンを終えることができたのも、最後はキャプテンまでをリーフスに送ったマーリーズの「縁の下の力」があったからといっても過言ではないでしょう。プロリーグとしてNHLはAHLよりも格上ですが、試合内容はどちらもひけを取りません。熱心なホッケーファンはリコー・コロシアムに応援に駆けつけ、将来のスターをマーリーズの時代から応援しているのです。


▲リコー・コロシアム

今年のマーリーズの開幕試合は10月5日(土)午後3時。トロントのダウンタウンにあるリコー・コロシアムでの開催で、例年「SOLD OUT」となりますので、チケットは早めに購入がベストです。対戦相手は、昨年のリーグ覇者グランドラピッズ・グリフィンズ。昨シーズンは4戦して2勝2敗の五分ですが、負けはすべてSOL(シュートアウト・ルーズ=延長戦までやって同点のため、最後にシュートアウトを行い敗戦)と、あと一歩というところまで詰め寄りました。好試合が期待されるところです。

マーリーズは開幕に先立ち、9月27日〜28日にかけてハミルトン・ブルドッグスとプレ・シーズンマッチを行い、見事2連勝中。好調のままシーズンを迎え、一昨年は最終戦で敗れて惜しくも手にすることができなかったカルダーカップ杯を手にしてほしいものです。

気になるチケットですが、「ファン・ゾーン」と呼ばれるリンクから一番遠い席で$10。「オンザ・グラス」というリンク際の特等席でも$49と大変手軽に買うことができます。12月26日のボクシング・デーは、恒例の「オンタリオ州対決」、宿敵ハミルトン・ブルドッグスとの1戦がエアカナダセンターで行われます。チケットはこちらも$10〜$49までと超格安で入手できます。

本場カナダで、本格的なプロホッケーリーグの試合を気軽に観戦できるトロント・マーリーズの試合。まだアイスホッケーを観戦したことがないという方は、ぜひ今シーズン、マーリーズの試合に足を向けてはいかがでしょう。

チケット購入はオンラインで:
http://www.marlies.ca/tickets/ticketprograms.asp

詳細は下記ホームページをご覧下さい。
http://www.marlies.ca/

また、随時筆者のブログでも撮影記録を掲載していますので、ご覧下さい。
http://blog.makotophotography.ca/

【取材・撮影:平田誠 http://www.makotophotography.ca

(2013年10月3日号)



 
 


 
 
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