【ひと・企業】

この道35年、化粧品業界の革命児!
「COSME PROUD」荒木勝也社長


世界中に数多く存在する化粧品業界。消費者はそれぞれお気に入りのブランドを求め、また時に他に移り気を起こす。日本、アメリカで化粧品業界一筋35年間を費やし、専門知識を知り尽くしている荒木勝也さん。今、荒木さんが立ち上げた新たな基礎化粧品会社「COSME PROUD(コスメプラウド)」が大きな話題を呼んでいる。
ニューヨークに本社を置くCOSME PROUDの荒木社長がトロントでのセミナー開催のため来加した際に荒木さんの起業人生をうかがった。


▲「COSME PROUD」社長、荒木勝也さん(トロントの J-TOWN 内 Japan Beauty 店内で、11月15日撮影)

大手化粧品会社に勤めた経験が起業の基礎に

荒木さんは1955年、広島に生まれる。地元の高校を卒業後、東京の学習院大学経済学部経営学科に入学。卒業後、ポーラ化粧品会社に入社し、海外事業部に配属される。1983年にニューヨーク支店長として渡米、以来21年間ニューヨークを中心に北米で活躍してきた。

2004年ポーラを退社し、1年間企画や研究を重ね、2005年にニューヨークで「COSME PROUD」を設立した。基礎化粧品専門の会社である。
「以前から特長のある自分のブランド化粧品会社を立ち上げたいと思っていました。しかし、ブランドが物を言うこの業界で、無名の製品が受け入れられるようになるまでは大変な努力と忍耐の連続でしたね。まず、サンプルを使ってもらうまでが大変なんです。当社の製品は6カ月間試作を重ねていますから自信をもって販売することができます」と荒木社長。

ポーラ時代に商品開発に携わっていたことが起業する上で大いに役立った。「化粧品は医薬品と違って、高等な知識や技術は要しませんから消費者のニーズに合った商品を生み出すのがポイントです」。

こうして生まれたのが「GOLD REVITALIZER(ゴールド・リバイタライザー)」である。これはREVITALIZE、つまり新しく生き返らせて活性化する、という意味からつけた名前である。ではGOLD REVITALIZERとはいったいどんな製品なのだろうか。

純金入りジェルでエステ効果、肌をよみがえらせる

「GOLD REVITALIZER」は名前の通り、純金入りジェル状のエステクリームである。なぜ純金が肌を活性化させるのだろうか? 荒木社長は次のように説明してくれた。
「一般に基礎化粧品ローション、クリームなどは皮膚を保護している皮脂スキンバリアが皮膚の表面を保護しているため、上から塗るだけでは浸透しにくいのが難点です。
通常では、垢(あか)になってはげ落ちる角質層0.02mmの深さしか届かないといわれています。結局、この古い角質の垢の部分に浸透してもあまり効果は期待できないのが正直なところです。
弊社は肌の維持、活性化の重要な部分である基底層0.2mmの深さまで浸透を狙って商品を開発しました。その浸透を実現させるためには、安全で確実な方法であるマイナスイオンを使用することにより、一時的にバリアを緩め、また成分をナノ化(10億分の1メーターのサイズ=超微粒子)にすることで、可能な限り、基底層に浸透させることを狙いました。
そのマイナスイオンの成分として、世界でも最も高い純度の純金『正一毛』(しょういちもう)を使用し、最も安全でイオン効果の強い純金、プラチナを使用しました。同時にマイナスイオンに導入により、悪玉活性酸素=プラスイオンを外部に追い出し、肌のターンオーバーを促進させ、古い角質を早く除去させることで、肌の活性化、吸収力のアップを狙いました。
年を取り、古い角質の除去はお肌の維持、活性化に必須なお手入れの一つです。これをするしないで将来の肌の状態に大きくかかわってくるのは言うまでもありません。
こうして古くなった角質を安全に取り除き、コラーゲンやビタミンEなどの有効成分を浸透させて、外からのバリア機能もアップさせます」と。いわばソフトピーリングマッサージクリームである。


▲純金入り「GOLD REVITALIZER」

しかし、純金入りとなると相当に原価がかかり、商品として流通するには難しいのでは?という疑問がわく。
「化粧品というのは宣伝費にものすごくお金をかけ、またそうしないと売れないものです。しかし、我が社は宣伝費をほとんど使いませんので消費者が手に入れられる値段で販売することができるのです」
ちなみに「GOLD REVITALIZER」のお値段は1びん120ドルである。一瞬「え? やはり庶民には高い!」と思ってしまう。しかし、たとえば1週間に1回使うとしたら、30〜40回分使えるそうだから1回につき3〜4ドル。スパでエステをしてもらうと最低60ドルはかかる。考えようによっては安上がりエステ、しかも自分で簡単にぬるだけで手軽にできるというメリットもあるわけである。

製品は日本で製造、広がる販売網

COSME PROUD社の本社はニューヨークだが、製品はすべて埼玉県の工場で造っている。「やはり、日本の技術は世界一ですからね」。2010年に東京支社を設立した。現在、三越・伊勢丹の外商、催事販売をはじめ、銀座、六本木ヒルズの高級セレクトショップのエストネーション、エトワール海渡、フォーシーズンホテル丸の内東京のスパやニューヨークの高級スパ「ジャメイラ」などで使用、販売されている。

年々目立って売り上げは伸びているのが日本での市場。「もともとアメリカ人はあまり基礎化粧品に興味がありません。メイク中心です。日本人は昔から素肌を大事にし、大変気を使いますし、関心があります」。したがって、売り上げの70%は日本市場だそうだ。

使用するときの注意としてあまりゴシゴシこすらないこと。ジェロは熱いところに置くとゲル化するので普通の室温で保ち、びんのふたはきちんと閉めること。「乾燥肌にも油性肌の人にも純金の成分のおかげで安全に使えます」とのこと。現在までトラブルなどのクレームは受けていないそうだ。むしろ、確実にリピーターが増えているという。苦節10年の成果が出てきたということか。

COSME PROUDではゴールド・リバイタライザーのほかに姉妹品としてゴールド・アクアクレンジングフォーム、ゴールド・アンバーリッチローション、プラチナ・ディープトリートメントなども製造、販売している。


▲「COSME PROUD」社は GOLD REVITALIZER のほかにもいろいろな基礎化粧品を取り扱っている

将来はアジアマーケットを拡張していきたい

荒木さんは将来もあくまで「基礎化粧品」のみを手がけると言い、メイク関連商品には関心がない。自分が自信のあるものだけで勝負する、といったところである。
将来は今すでに引き合いがきている中国、ベトナム、インドなどアジアにマーケットを広げていくそうだ。
家族など生活の基盤がニューヨークにあるため、当分は北米を本拠地にするそうで、毎月のように日本とニューヨークを行ったり来たりの生活が続く。そしてこれからも自らセミナーなどを通して地道な販売促進に力を注いで行く方針である。

www.cosmeproud.com

※カナダでの販売は、トロントのJ−TOWN内「Japan Beauty」が請け負っている。
3160 Steeles Ave. East, Markham ON.
905-943-9248

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実際に使用した方の感想を・・・。「GOLD REVITALIZERを塗ってやさしくマッサージをしているうちにボロボロと古い角質が取れてきて、洗い流したあとはスゥーッと一皮むけてさっぱり気分に。すぐに美肌になるかどうかは別として、これは病み付きになりそう」ということでした。

〈取材・いろもとのりこ〉

(2013年11月21日号)



 



 
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