【AGO】

「グッゲンハイム・コレクション1910−1918」
20世紀初頭の著名画家たちの作品展


トロントのアートギャラリー・オブ・オンタリオ(AGO)で11月30日から来年3月2日まで「グッゲンハイム・コレクション展 1910−1918」が開催される。
グッゲンハイムとは、米国ニューヨーク市にあるグッゲンハイム美術館「Solomon R. Guggenheim Museum」のことで、グッゲンハイム財団はニューヨークのほかにヴェネツィア(イタリア)、ベルリン(ドイツ)、ビルバオ(スペイン)などに美術館を展開しており、今後、アブダビ(アラブ首長国連邦)やグアダラハラ(メキシコ)にも建設を予定している。
世界的に有名な画家たちの作品を多く収蔵していることで知られる美術館である。




AGOは、このたび、ニューヨークのグッゲンハイム美術館から著名なアーティストの作品、65点の提供を受け、「グッゲンハイム・コレクション展 1910−1918」を開催するにいたった。
展覧会の開幕に先がけて、11月26日(火)、メディア・プレビューが行われた。

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AGOの「グッゲンハイム・コレクション展 1910−1918」では、1910年から1918年まで年代を限定して、その8年間に活躍したヨーロッパの画家たちを中心にした作品を展示しているのが興味深い。

・ピカソ
・セザンヌ
・ゴーガン
・ミロ
・マティス
・シャガール
・カンディンスキー
・モンドリアン
・マルク
・モディリアーニ
など

この時代は、自動車、電気、地下鉄、電話、飛行機、ラジオ、トーキー映画などが次々と発明され実用化され始めた、まさに「ニューテクノロジー」の時代であった。また、第一次世界大戦がぼっ発し、1914年から1918年にかけてヨーロッパを主戦場に世界の多数の国々が参戦するという人類史上最初の世界大戦となった。
この大戦を題材にして、文学界ではアーネスト・ヘミングウェー作「武器よさらば」(1929年)、エーリッヒ・マリア・レマルク作「西部戦線異状なし」(1929年)などの小説が生まれた。映画では、チャールズ・チャプリン監督・主演「担え銃」(1918年=無声映画)、フランク・ボーゼイジ監督「戦場よさらば」(1932年=ゲーリー・クーパー主演)などが知られている。
美術界では、19世紀の印象主義、象徴主義から20世紀に入り、鮮烈な色彩表現をするようになったマティスらが興した運動「フォービスム」が誕生。その後、ピカソらによって形態と構成における絵画革命「キュビスム」が推進され、芸術の世界に大きな影響を与えることになる。


▲セザンヌ「 Still Life, Plate of Peaches 」


▲カンディンスキー「 Sketch for Composition II 」


▲ピカソ「 Carafe, Jug and Fruit Bowl 」


▲Robert Delaunay「Red Effel Tower 」


▲モンドリアン「 Still Life with Gingerpot II 」

AGOでは、展覧会場を「1910年」「1911年」「1912年」「1913年」そして「1914−1918年」と分けて、順番に鑑賞して回れるように企画されているので、年代ごとの移り変わりが理解しやすい。
希望者には、入り口で、各会場の展示作品について英語で解説を聞ける携帯電話型のイヤホンガイドを貸し出してくれる。
会場の随所に当時の世界情勢を映写するビデオスクリーンが設けられていて、ベンチに腰掛けて見られるのもうれしい。
第一次世界大戦当時、これらの画家たちはどこで何をしていたのか、説明が掲示してあるので、目を通しておくと参考になる。


▲マルク「 Yellow Cow 」


▲シャガール「 Paris Through the Window 」


▲ミロ「 Prades, the Village 」


▲モディリアーニ「 Nude 」


▲マティス「 The Italian Woman 」

今から100年ほど前の時代の著名な画家たちの作品をじかに見ることができる絶好のチャンス。お出かけになってはいかが?

【Guggenheim Collection 1910 - 1918】
11月30日(土)〜3月2日(日)

Art Gallery of Ontario
317 Dundas Street West, Toronto
(ユニバーシティ・アベニューの西)

1-877-225-4246 / 416-979-6648
www.ago.net

(2013年11月28日号)



 
 


 
 
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