【世界の街角から】

台湾周遊ツアー5日間の旅(2)
高雄・ 三仙台・花蓮・太魯閣



〈 トロント 松井祐実・記 / 写真撮影: Richard Severin 〉


▲Taiwan Map

台南を後に1時間かけて台湾南部の最大都市、高雄に到着する。台湾では台北に次いで2番目に大きい都市。 港町で観光、ビジネスの拠点でもあることから日本の大阪のようなところだとガイドさんの説明があった。

私たちが訪れたところは蓮池潭(リェンチータン)。ここは、蓮(はす)の花で知られる淡水湖で、四重の仏塔「春秋閣」がある。また七重の塔が一対になっている「竜虎塔」は、龍の口から入って虎の口から出ると、ご利益(りやく)があるといわれている。この塔に上ってみた。けっこう階段がきつく、上っている人は少ない。でも最上階からの眺めはとてもよかった。


▲七重の塔が一対になっている竜虎塔。蓮池潭(リェンチータン)の中にあり、たくさんの観光客で賑わっていた。竜虎塔まではジグザグになった長い橋を歩いて行く

夕食後、ホテルでチェックイン。宿泊したホテルの近くは愛河といわれる川があり、夜景がきれいである。高雄まで来ると気温が上がって、日中は暑かった。夜は気持ちの良い風が吹いて、たくさんの人が川沿いを散歩していた。川沿いにはレストランやカフェがあり、賑わっていた。


▲高雄にある川、愛河(Love River)。夜はイルミネーションがとてもきれいで散歩にぴったり

次の日はまず、寿山公園へ。ここから高雄の町を一望できるということであったが、あいにくの霧なのか、中国大陸からのスモッグなのかわからないが、かなり靄(もや)がかかっていて、一望はできなかった。この公園のすぐ脇には「高雄市忠烈祠」があり、国民革命の烈士たちの霊が祭られている。

高雄を出発し、台東まで3時間ほど。ここでトイレ休憩と昼食を取り、このあと4時間ほどかけて花蓮へ向かう。高雄から花蓮の途中は、まだまだ開発がされておらず、家もまばらではっきり言って何もない。バスの中では、ガイドさんも何も話すことがなく、ほとんどの人は寝ていた。花蓮の途中、観光場所の三仙台(サンシェンタイ)へ。


▲三仙台。島まではアーチ型の橋を渡って行く

三仙台は台東市の北方約65キロにあり、沖合には3つの大岩礁がある。その昔、3人の仙人が海を渡るとき、この岩の上で休んだという伝説があるそうだ。

三仙台に到着したときはあいにくの大雨。お天気がよかったら島まではアーチ橋が架かっているので、散策をしに行く人も多かったかもしれない。
バスに乗って座ってばかりなので、私たちは雨の中でもがんばって島へ散策をすることにした。私と主人ともう一人、バスツアーの男性の3人で橋を渡り、岩の近くまで行くが、時間がなくなり、バスに戻ることに。


▲台湾原住民の中で一番多い民族、アミ族。ほかにも台湾には原住民族が分かっているだけで8民族ほどあるそうだ

さらにバスに揺られ、花蓮に到着。台湾原住民の中で一番人口が多い民族であるアミ族の文化村で、民族舞踊ショーを見る。たくさんの日本人観光客ツアーが続々とショーを見に入ってきた。夕食後、ホテルにチェックインし、ホテル付近を散策したが、何も見るものがなく、あきらめて部屋へ戻る。

次の日、台湾最大の景勝地である、太魯閣(タロコ)峡谷を訪れる。花蓮からは約40分ほどである。花蓮の山間部にあり、南北に約38キロ、東西に約41キロ、総面積は9万2,000ヘクタールに及ぶ。


▲太魯閣(タロコ)峡谷。とてもすばらしい景色が堪能できる。壮大なスケールに圧倒される場所である


▲長春祠。工事中に亡くなった212名の人たちの霊を祭っている。険しい山間の太魯閤峡谷に行けるのは、人力で絶壁や断崖を削りトンネルを掘った人々のお陰だ

遠くを見ると、鳥居のようなものがあるのに気がつく。1958年に建てられた「長春祠」だ。現在、気軽に太魯閣(タロコ)を観光できるようになったのも「東西横貫公路」があるからである。この道路は人力で絶壁や断崖を削り、トンネルを掘って造られたのだが、この工事中に212名の人たちが亡くなっている。この人々の霊を弔うため、「長春祠」が建造されたのだという。

景勝地といわれるだけあって、とてもスケールが大きく、すばらしい景色を堪能することができた。

このあと、大理石工場の見学へ。太魯閣は、大理石の産地である。黒、白、緑といろいろな色の大理石が並ぶ。たくさんの大理石で作られた白菜も並んでいる。
(次号につづく)

(2014年1月16日号)



 



 
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