【インタビュー】

流山児★事務所のブラックコメディーミュージカル
「花札伝綺」1月14日−18日モントリオール公演


〈ココモントリオール誌より〉

40年近く日本の小劇場のトップシーンを走り続けて来た劇団、流山児★事務所。彼らが目指すものは、日本の芸能とアジア的身体の融合による現代演劇の可能性であり、「町のど真ん中」で演劇する、演劇の「自由さ」の追求である。



この1月、代表的作品である「花札伝綺(はなふだでんき)」の北米ツアーでモントリオールを訪問する同劇団の代表、流山児祥(りゅうざんじ・しょう)氏と演出家の青木砂織(あおき・さおり)氏にインタビュー、作品の見どころについてお聞きした。


▲「花札伝綺」の一場面

※モントリオール公演は、1月14日(火)から18日(土)まで5日間にわたり市内の Bain St. Michel 劇場で行われます。

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流山児事務所の、他にはない劇団としての特徴を一言でいうと、なんでしょうか?
流山児:歌舞伎、シェークスピア、海外戯曲、創作劇、ブロードウェーミュージカル、市街劇といった演劇のジャンルを超えた多彩な作品づくり、常態化した海外ツアー。中高年、高齢者演劇といった活動は世界にも類のない劇団といえるでしょう。

「花札伝綺」の舞台は大正時代の東京ですが、エジンバラフリンジ(英国)など、過去の海外での上演時にはどのような感触で迎えられたのでしょうか。
流山児:日本が誇るカウンターカルチャーの旗手、寺山修司版の三文オペラ(ブレヒト)をベースに世界中、ただ一人として逃れることのできない「死」を扱ったこのミュージカルは、上演した各国で愛されていると感じています。

この作品は繰り返し上演されて来たと伺いましたが、今回の新演出の見どころを教えて下さい。
青木:「さあ、思い出してみな死んでいないやつが一人でもいたか」という寺山修司の劇中の言葉に焦点をしぼり演出しました。
「舞台の上で何度も死んで何度も生きる」役者の生きざまは、まさに生と死の鬼ごっこ。更に生きる上で役者でない人間が果たしているのか? つまり客席のお客様にとっても他人事でいられない事件として この生と死の世界の鬼ごっこをつくりました。メイク、コスチュームと共に楽曲の中に含まれるお経や変拍子、民族音楽に含まれる独特なリズムをご堪能ください。

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「ハッピーエンドでもバッドエンドでもないこの作品のラストシーンは確かな審美眼を持ったモントリオールのお客様が作ってくださると信じています」という言葉でインタビューを締めくくった演出家の青木氏。客席と舞台を、そして生と死を分かつものの魅力を、あなたも目撃しに行きませんか?

〈Interview by Nanako Ijichi〉

■花札伝綺 
Hanafuda Denki : The Dance of Death
モントリオール公演
1月14日(火)〜18日(土)毎日午後8時開演
劇場:Bain St Michel
5300 Rue St-Dominique, Montreal
(at Maguire Street、メトロ地下鉄 Laurier 駅下車)

※「花札伝綺」の解説は下記ウェブサイトを参照。
www.infinitheatre.com
www.ryuzanji.com/hanafuda2014mo.htm

(2014年1月16日号)



 



 
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