【冬のケベック探索】

湯気の向こうに見える冬景色
SPA: POLAR  BEAR'S  CLUB



〈リポート・小柳美千世〉

今年は年明けからマイナス20℃を下回る日が続いて、どんなに背伸びをして見渡してみても春の気配はまだまだ遠い日が続いている。ここは日本じゃないとは分かっていても、温泉好きの私にとっては、冬と温泉はどこにいても切り離して考えるのは難しい。身体の芯から温まりたいという欲求を満たすために、友人お勧めの SPA に行くことにした。

場所はロレンシャン地方の玄関口 PIEDMONT にある「POLAR BEAR'S CLUB」。15号高速道路の北行き64番の出口からすぐのところなので、車で行けばモントリオールから1時間もかからない。近くには MONT GABRIEL スキー場があるので、スキーの帰りに利用するのもいいかもしれない。


▲周囲を山に囲まれたスパ「POLAR BEAR'S CLUB」


▲スパの全景案内図

まず、日本の露天風呂との違いは、SPA を利用する場合はどこも年齢制限があるので注意。マッサージが中心の場所は、露天風呂のような屋外のジャグジーがないので、事前に施設やポリシーを確認する必要がある。

「POLAR BEAR'S CLUB」は14歳以上から利用可能で、宿泊施設も併設している。もちろん、必ず水着を着用すること。屋外の温水ジャグジーは5カ所、サウナは3カ所あり、男女共用。寒い中を歩いてそれぞれを巡るのにサンダルやバスタオルのほか、タオル地のガウンがあったら便利だろう。

ちなみに、私が行った日はマイナス15℃だったので、濡れたバスタオルをジャグジーの脇に置いていたら、次に使うときには凍っていた。毛糸の帽子をかぶっていれば、髪の毛が凍るのだけは防げると思う。


▲雪景色の中で湯けむりが立ち上がる風情は北国ならでは・・・


▲5カ所ある屋外温水ジャグジーのひとつ。雪に囲まれた冬の凛(りん)とした自然美を楽しめる

施設内には食べ物を持ち込んではいけないし、おしゃべりも極力厳禁。日本の温泉のように「刺青(いれずみ)TATOO お断り」というサインはないものの、リラックスするのを最大の目的に来ている人がほとんどなので、周囲への配慮が必要である。また、「自然のお湯」ではなく「人工の温水」なので、消毒剤が入っている。長く入っているとケミカルな匂いが身体についてしまうのでこれも注意が必要。

このように日本の露天風呂とは様子、勝手が違うものの、あたかい温水につかりながら、鳥のさえずりや白い雪と針葉樹の木立を見ている気分は日本と同じ。寒さばかりが先行してしまいがちだが、冬の凛(りん)とした自然美を眺め楽しむ機会は、こういう場所から眺めるのが、いちばん心落ち着くのかもしれない。自然の厳しさも付き合い方しだい、ほかでは経験できないような北国ならではの楽しみを見つけよう。〈Coco Montreal 誌より〉

POLAR BEAR'S CLUB
930 Boul. Des Laurentides, Piedmont, QC
450-227-4616 / 1-877-240-4616
www.polarbearsclub.ca

(2014年2月13日号)

 



 
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