【図書館】

閲覧と貸出サービス、本格的にスタート!
JCCCライブラリー「どんどんご利用ください」


トロント日系文化会館(JCCC)のライブラリー(図書館)は、以前から準備を重ねてきたが、このほど、ほぼ完了し、閲覧と貸出のサービスが本格的に始動した。
3月2日、ライブラリーを訪ね、ライブラリー委員会の山下隆門(やました・たかと)委員長にお話をうかがった。山下さんはJCCC理事で、コミュニティーのボランティア活動も積極的に行っている人である。


▲JCCCライブラリー委員会の山下隆門(やました・たかと)委員長

現在、所蔵している本の数は9,000册から1万册くらい。内訳は、日本の文庫、単行本、こどもの本、実用書(子供のしつけ、料理、健康関連など)、日系ヘリテージ関連の本、日本に関する専門書、日本語教育に関する本、辞書、そしてマンガ・アニメ、DVDの順となっている。将来的には、1万5,000冊はほしいそうだ。
日本語がメインだが、日系ヘリテージ関連本などは英語のものが多い。
「黄色のラベルが張ってある本は、書道、武道、アートなどといった専門書のカテゴリーに入っていて、読む人に分かりやすいように工夫してあります」と山下さん。


▲さまざまなジャンルの本が並ぶ


▲壁には日本の伝統行事のポスターが・・・

JCCCライブラリーは、発足の際にライブラリー委員会を設立。委員会には長い歴史を持つトロント新移住者協会(NJCA)の「カエデ文庫」にも参入してもらった。JCCCライブラリーでは、これまで「カエデ文庫」が提供してきた日本の小説、エッセーに加え、日本文化や日系ヘリテージに関する本、マンガや実用書を置き、英語話者・日本語話者にかかわらず、JCCCならではの幅広い対象者に利用してもらえるよう工夫をしている。


▲日本全国の四季折々の話題を網羅した「ふるさとへの旅」全集


▲日本の民家や寺、城の建築・デザインに関する書物

本は寄付されたものがほとんど。新移住者、在留邦人、日系人などからの寄贈、あるいは持っている本を処分したいのでというものが大部分を占めている。
本の寄付は歓迎するが、古い本や破れている本は引き取りにくいという。修復する作業に大きな手間がかかるからだ。
「ライブラリーでは、寄付してもらった本は、置きます、売ります、捨てます、の3つに選別しています。できるだけ新しい本をいただけることを歓迎します」とコミュニティーに呼びかける。


▲閲覧はテーブルでリラックスして


▲ぼくの好きなマンガもあるよ!


▲パパとママといっしょに童話を楽しむ

いちばん人気がある本は?という質問に、「小説、こども向け絵本・童話、マンガ」という答えが返ってきた。ライブラリーとしては、これらのジャンルを中心により多くの本を取り入れることになろう。
「それから、日本人がカナダの日系人の歴史を学べるような書物があれば、うれしいです。とても貴重なことだと思います」

本の数を増やすと同時に、利用者がゆっくりくつろいで本を読めるスペースがほしいという願いもある。みんながもっと気安く来られるような場所にしたい。本を借りなくてもいいから、とにかくライブラリーに来てほしいというのだ。
「将来は、モミジシニアセンターやキャッスルビュー老人ホームなどに本をお届けする『出前サービス』を考えています。あるいは、老人ホームに3カ月とかの期間、本を置いておくというアイデアもあります。そのためには、やはり本がもっとほしいです」

ライブラリーとして、本の閲覧・貸出のほかに、イベントの企画も立てている。今のところ、ブックリーディング(読み聞かせ)、パネルディスカッション、新刊書紹介などが挙がっている。イベントの開催により、今後、ライブラリー利用者の増加が見込まれることになろう。

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JCCCライブラリーは、毎週、下記の時間帯で開館している。
・火曜・木曜・金曜 午前10時〜午後2時(閲覧のみ、貸出は不可)
・水曜 午後1時〜5時(閲覧・貸出)
・土曜 午後1時〜5時(閲覧・貸出)
・日曜&月曜は休館
・休館予定日=4月18日(金)、5月3日(土)、5月19日(月)

貸出の期間は、本が4週間、DVDが2週間と定められている。

利用できるのは、基本的にはJCCCメンバー(トロント日系文化会館会員)であることが条件となっている。
JCCCメンバーシップ料金は、1年間、大人$30、シニア$20、ファミリー$50

一般閲覧・貸出、JCCC会員入会に関する問い合わせは、JCCC受付 鷙:416-441-2345、本やDVDの寄付関連は内線228まで連絡を。

〈取材・編集部〉

(2014年3月13日号)

 



 
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