【新任です!よろしく】
田村良作カルガリー総領事、抱負を語る
日系企業支援、在留邦人サービス、日系人交流、日加関係強化・・・


〈 インタビュア 奈良由貴子 〉

4月カルガリーに着任した田村良作(たむら・りょうさく)総領事にお忙しい公務の中、5月20日、総領事館でお話をお伺いする機会をいただきました。


▲田村良作カルガリー総領事 

カナダ、カルガリーの印象はいかがですか?

カナダには以前出張で来たことがありますが、カルガリーに来るのは初めてです。雰囲気は、前に赴任したことのあるオーストラリアのブリスベーンに似ているようですね。
着任の挨拶でいろいろな方にお目にかかりましたが、皆さんとても親日的で、私の着任を歓迎してくれていると感じました。
カナダは土地が広く、資源に恵まれ、人はおおらかで、安全性が高く、いろいろな意味で豊かな国であると感じています。

カルガリー総領事としての抱負をお聞かせください

当館の管轄地域は、アルバータ州、サスカチワン州、マニトバ州、北西準州、ヌナブト準州の5州で、全カナダの国土の半分以上を占めています。

まずは、エネルギー・食料安全保障の観点から、この地域で豊富に生産される石油やガスなどの天然資源や、小麦やカノーラをはじめとする農畜産物、食料の長期安定的な確保を図るため日系企業を支援することが重要です。また、要人の往来を頻繁にし、日本とカナダの間でウィン・ウィンの協力関係を一層強化することに努めたいと考えています。

次に、その広大な地域にお住まいの在留邦人の方々への領事業務の充実とサービスの向上、そして、日本語教育の支援にも力を入れたいと考えています。
皆さんに直接会って話をし、生活現状を把握することが大切ですので、出来る限り管轄地域を訪問していきます。そして、当地で日本人として誇りにできる生き方をされてきた日系人の方々のお話を伺うことも重要だと思っています。

更に、日本文化の発信や、草の根レベルの日本とカナダの関係強化にも力を注ぎます。例えば、北海道とアルバータ州には既に19の姉妹提携があり、姉妹校交流は、小、中、高等学校、大学、更には幼稚園レベルにまで及んでいます。

また、エドモントンのアルバータ大学には高円宮日本教育・研究センターがあります。この幅広く、奥の深い関係が親日感を支える重要な要素となっているように思いますが、更なる交流強化に努めたいと考えています。

外交官を志した理由は?

学生の頃、1年半かけてヨーロッパ、北アフリカ、アジアの24カ国を旅して回りました。いわゆる今でいうバックパッカーです。その時、語学の知識があることと、言葉が通じるということは別問題であることを痛感しました。
イギリスにいた時に、国連主催のスチューデント・サマーキャンプに参加してボランティア活動を通して人助けの重要性とやりがいを実感しました。
これらの経験は、世界にはいろいろな人達がおり、それぞれ考え方の違いがあり、生活環境が異なるということを知るいい機会になりました。そして、帰国後、外国と関連のある仕事で人の役に立ちたいと思い外交官になりました。

○    ○    ○

田村良作カルガリー総領事は、1953年3月16日生まれ、京都府出身。神戸大学経営学部卒業後、外務省入省。経済局、経済協力局、大臣官房などを歴任。外国駐在は、在スウェーデン日本国大使館、在オーストラリア日本国大使館、在イラク日本国大使館。2014年3月の辞令で在カルガリー日本国総領事館の総領事。
家族は、陽子夫人、娘一人、双子の息子。趣味は、テニス、ゴルフ、旅行、読書(時代物)。

【取材を終えて】
カルガリーには奥様と2人で赴任。好奇心旺盛な田村総領事は、最近の主要都市を対象とした住みやすさ調査で世界5位になったカルガリーでの生活や家族とロッキー山脈などを旅行するのをとても楽しみにされている様子でした。
田村総領事のモットーは「意志ある所に道は開ける」。総領事の思いが通じ、日本とカナダの絆(きずな)がより深まるようご活躍を期待しています。〈奈良由貴子〉

(2014年6月5日号)



 



 
(c)e-Nikka all rights reserved