モントリオール・フリンジ演劇祭に日本から来演
「詩舞」の西脇関風さん


〈 インタビュア・Nanako Ijichi 〉

今年のモントリオール・フリンジ演劇祭(6月2日〜22日)に、日本から「詩舞」で参加した吟舞道至心流家元、西脇関風。世界各国からさまざまな芸能が集まるモントリオール・フリンジですが、詩舞のパフォーマンスは今回が初めてです。詩舞の新しい時代を切り開く気鋭のアーティストである西脇さんに、その魅力についてインタビューしました。


▲詩舞を演じる西脇関風さん

詩舞とはどのようなパフォーマンスですか?

昔から日本には漢詩を学ぶ文化がありました。でも、漢詩をただ読むだけだと、なかなか覚えられないし感情も入りません。そこで、幕末に漢詩に節(ふし)を付けて読むという詩吟がはやりました。

それと同時に詩吟に合わせて舞う詩舞も始まりましたが、それよりも刀を持って舞う剣舞の方が盛んだったようです。戦後になると、刀だけでなく扇を使って踊る詩舞が盛んになりました。

現実的に言えば、能や日舞に比べて詩吟を習うのはお手頃だったため、一気に普及したのではないかと思います。


▲西脇関風「龍馬」公演のポスター

詩舞の魅力とは?

詩舞にも型はありますが、歌舞伎や能などに比べ、 古典芸能にしては比較的自由に表現できると思います。詩舞の一番の魅力は型であり、人が「侍」(さむらい)と言ったときに想像する動きに一番近いのではないかと思います。

今チャレンジしたいことは?

詩吟の世界にいると、詩吟がなんなのかよくわからなくなることがあります。自分としては当たり前と思ってやっていたことも、「これはどういうことなのだろう」と思うようになったり・・・。特に「詩舞とは何ですか?」と聞かれるときにそう思います。なるべく分かりやすい「本来の詩吟」を、このモントリオールでやってみたいと思います。

本来の詩吟とは何ですか?

型をしっかり、音に流されない詩吟だと思います。

〈読者にお知らせ〉
西脇さんはモントリオール・フリンジ演劇祭が終わった後も、10月まで滞在していますので、もし興味があるようでしたらご連絡下さい! 「いつでもどこでも踊りに行きます」ということです。

Eメールアドレス:mariko.nishiwaki.shishin@gmail.com

〈Coco Montreal 誌より〉

(2014年7月24日号)



 



 
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