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塩沼亮潤大阿闍梨講演会、大盛況
破天荒な修行を成し遂げたお話に聴き入る


奈良県の吉野山系にある大峯(おおみね)山頂上まで往復48キロの山道を1000日間、連日歩き続けるという荒行中の荒行、大峯千日回峰行(おおみね・せんにちかいほうぎょう)。そして9日間の断食、断水、不眠、不臥を行う四無行。この二つの破天荒な修行を成し遂げた塩沼亮潤大阿闍梨(しおぬまりょうじゅん・だいあじゃり)が、カナダを訪れ、9月14日(日)午後、トロント日系文化会館(JCCC)で講演を行った。この講演会はトロントの瀬戸山久子さん、松本真一郎氏の夫妻の主催で実現したものである。【阿闍梨=修行を果たした高僧の称号】


▲塩沼亮潤大阿闍梨

塩沼亮潤さんは1968年、仙台市生まれ、46歳。地元の高校卒業後、1987年、吉野山金峯寺で出家得度(とくど)、修行と研さんの生活に入る。1991年、大峯千日回峰行入行。1999年、大峯千日回峰行満行。吉野山金峯山寺1300年の歴史で2人目となる。2000年、四無行満行。2006年、八千枚大護摩供満行。現在、仙台市にある慈眼寺(じげんじ)の住職を務めている。


▲厳しかった大峯千日回峰行を語る

トロント日系文化会館商工会コートで開かれた講演会には、大勢の人が出席し、会場に用意した椅子が足りなくなり、あわてて補充するほどの盛況ぶりであった。
塩沼大阿闍梨は、まず大峯千日回峰行について説明、人間の世界で感謝・反省・思いやりの3つが大切であると述べた。続いて、幼い頃からの生い立ちと、大峯千日回峰行に入るまでのいきさつ、1000日間の修行の様子を日誌を読み返しながら詳細に解説した。


▲満席の会場で講演に耳を傾ける出席者たち


▲大峯千日回峰行で山道を歩き続ける様子(講演会場で映写されたスクリーンより)

生存率50%ともいわれる厳しい修行の話を終えた塩沼大阿闍梨は、「人生は思い通りにいかない。相手を恨(うら)まず、妬(ねた)まず、感謝の心をもつことが肝要です。大切なことは自分と他人との調和、これが世界の平和につながるのです。心と心が通じ合ったときに『和』が訪れ、真の喜び、真の幸福につながります」と述べた。満場の観客は熱心に耳を傾けて聴き入っていた。(講演の英語通訳はボンド智江子さんが担当した)


▲講演終了後、大勢の人が塩沼大阿闍梨に殺到、長蛇の列ができた

講演終了後、観客との質疑応答があり、それから塩沼大阿闍梨と一人ずつ直接会話を交わすひとときがあった。大勢の人が押し寄せたため、長蛇の列ができた。
塩沼さんにとって外国での講演会は今回のカナダが初めてで、講演会が成功したこともあって大変の喜びようだった。 「カナダの日系人が素晴らしい生き方をしている姿に感銘を受けました。これを、日本に帰ったら大勢の人に伝えます」と語った。

・塩沼亮潤ウェブサイト
www.shionuma-ryojun.jp/

(2014年9月18日号)


 



 
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