【バンクーバー】

新・朝日ベースボールチーム誕生
往年の選手ケイ上西さん(92歳)ら招き初試合


日系野球チーム「バンクーバー朝日」が1914年に創設され、ちょうど100年たった今年、「新・朝日チーム」(13歳―15歳までの少年)が結成され、10月11日(土)にロバート・バーナビー・パークで、初の試合が行われた。


▲朝日チーム


▲District 6 Saints チーム


▲来賓も声援を送る。(左から)ケイ上西さん、会場係のグレース・トンプソンさん、BC州政府のナオミ山本大臣、岡田誠司バンクーバー総領事

この日、バンクーバー朝日の選手であった92歳のケイ上西(かみにし)さん、岡田誠司バンクーバー総領事、ナオミ山本BC州政府ツーリズム&スモール・ビジネス大臣、会場係のグレース・トンプソンさんら来賓のもと、新・朝日トリビュート・チームのオープニングセレモニーが行われた。


▲スピーチをするケイ上西さん。92歳、バンクーバー朝日チーム最後の生存者である。少年たちのあこがれの的


▲始球式でファーストボールを投げたケイ上西さん(右)と岡田誠司バンクーバー総領事(左)

各来賓の挨拶に続き、カナダ国歌斉唱、ジュニア朝日チームから上西さんへジュニア・ユニフォーム贈呈、上西さんと岡田総領事による始球式、そして対戦チーム「District 6 Saints」との試合がスタートした。


▲試合前に作戦を練る朝日チーム


▲試合風景

朝日チームは、前半の得点ははかばかしくなかったが、6回あたりから盛り返し、13対11の逆転で朝日チームがめでたく優勝した。初試合に勝った喜びはひとしおであった。

戦前、多くの困難に日系人が苦しんだ時代、日系社会に勇気と誇りを与えた野球チーム「バンクーバー朝日」は第二次世界大戦ぼっ発のため、1941年の試合を最後に幕を閉じた。
しかし、それですっかり消えてしまったわけではない。
1992年に『Asahi, A Legend in Baseball』が出版され、1994年には日本でドキュメンタリー番組が放映され、その名は人々の目に触れるようになった。


▲1992年に出版され話題を呼んだ『Asahi, A Legend in Baseball』

2003年にはカナダ野球殿堂入りを果たした。また。今年は朝日チームの歴史が「バンクーバーの朝日」と題して日本で映画化され、今年のバンクーバー国際映画祭(9月25日−10月10日)で世界初公開として封切りされた。話題作となり上映日も追加され、映画祭の期間中に観客投票数が一番多い作品に贈られる観客賞「Rogers People’s Choice Award」を受賞し、いまや朝日は大きな話題となっている。
そんな時期に芽を出した「ジュニア朝日」は日系コミュニティーの期待の星となりつつある。これからの活躍が楽しみである。

今回、新移住者の二世のベースボール・プレイヤーが多いのにも驚かされた。あるジュニア選手の母親は「男の子が生まれたら、野球をさせたいと思っていました」と話してくれたが、やはり野球は日本人の人気スポーツなのであろう。

〈 リポート・妹尾 翠 〉

(2014年10月16日号)



 



 
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