トロント新移住者協会、日系文化会館の傘下に
総会で討論のすえ可決
名称は「新日系コミッティー」(NJCC)に変更


トロント新移住者協会(NJCA)の年次総会が4月17日(金)夜、トロント日系文化会館(JCCC)で開かれ、討論のすえ、トロント新移住者協会はトロント日系文化会館の傘下に入ることが決議された。
NJCAは3月に「にゅうすれたあ 特別号」(号外)を発行、「NJCAの今後について」と題して、JCCCの傘下に入ることを理事会で決めたこと、そして総会でそのことを決議したいという記事を掲載した。


▲「英語と日本語という言葉の壁があるかも知れないが、日系会館(JCCC)は新移住者とそれを克服して共にやっていけるものと信じる」と語るゲーリー川口JCCC理事長(右端)

4月17日の総会は、出席者63名、委任状依頼者が33名で、通常の総会よりも倍以上の参加者数となった。今回の主要議題が大きな関心を呼んだものと見られる。

原あんずNJCA会長、来賓の吉本徹也首席領事の挨拶のあと、ゲーリー川口JCCC理事長、ジェームス・ヘロンJCCC館長がスピーチを行い、NJCAをJCCCに迎え入れることの意義を述べた。


▲新移住者協会(NJCA)が日系文化会館の傘下に入ることの経緯を説明する原あんずNJCA会長

議事に入り、このたびの主要議題となったJCCC傘下になることに関して原あんず会長から経緯と説明が行われ、質疑応答に入った。
出席者からは、NJCAの運営に携わる役員が高齢化しつつある現状や日本人移住者の多様化といった点から、この際、JCCCの傘下になって活動を継続して行くのが最善の方法だという意見が出た。その一方で、「40年もの歴史を持つNJCAの組織のあり方を決める大切な事案を急に知らされ、たった3週間で決めろとは無理ではないか」といった意見も出た。

長年、理事を務めてきた人から、役員がどれだけ犠牲を払って苦労して来たか、皆さんに知ってほしいという発言もあった。
言葉の問題として、JCCCの中で、NJCA関係者が、英語と日本語を話していくことに対する不安や期待にもふれていた。
NJCAがJCCCに入る案はかなり以前から検討されていたこともJCCC理事から明らかにされた。


▲投票用紙を掲げて・・・採決

今回の年次総会は通常より1時間延長するほど熱い議論が交わされたが、最後に採決に入った。結果は、出席者の中で投票権のある39票と委任状の33票を足して合計72票のうち、52票の賛成を得て、JCCC傘下に入ることが可決された(可決には半数以上の賛成が必要)。

トロント新移住者協会(NJCA=New Japanese Canadian Association)は、今年5月からトロント日系文化会館の傘下に入り、名称が「新日系コミッティー」と変わる。英語の名称は、New Japanese Canadian Committee=NJCC となる。

NJCAでは、「NJCAの40年という長きにわたる歴史を重んじながら、時代とニーズに即した方法を取り入れ、日系社会の未来のために皆で心を一つにして前に進んで行きたいと思います。日系文化会館をますます私たちの憩いの場として活用し、出会いや再会、友人たちとの集いの場にしましょう」と呼びかけている。 「新日系コミッティー=NJCC」の今後の発展が期待される。

なお、年次総会の報告と質疑応答の内容は、5月に発行のNJCA「にゅうすれたあ」に掲載される予定である。

(2015年4月23日号)


 



 
(c)e-Nikka all rights reserved