トークイベント「GENTEN」
河合真一郎、スティーブ・ギリック両氏が出演
若者たちに体験談を語りアドバイスを・・・


日本人とカナダ人のゲストを招いて、その道の専門的なお話を聞くイベント「talk × GENTEN」が、5月14日夜、国際交流基金トロント日本文化センターで開催され、大勢の若者たちが参加した。


▲パネリストの河合真一郎氏(左)とスティーブ・ギリック氏。円内は司会・通訳の橋本昌幸さん

第5回目を迎えた今回のテーマは「言葉で人をつなげる生き方 / To live by Connecting People through Language」。日本人ゲストとして翻訳家でジャパンコミュニケーションズ社長の河合真一郎氏、カナダ人ゲストにトラベルライター、雑誌発行人、写真家として活躍中のスティーブ・ギリック(Steve Gillick)氏が出演した。
司会者・通訳の橋本昌幸さんの進行により、パネリストの河合、ギリック両氏がそれぞれの体験談を披露した。


▲河合真一郎氏

河合氏は、まず、なぜカナダに来たのか、何を求めていたのか、今の仕事を始めるきっかけを語り、現在に至った経緯を説明した。
河合氏は、1975年学生として来加、79年永住権を取得した。邦字新聞「大陸時報」に勤務、翻訳や編集記者を担当。その後、「ニューカナディアン」新聞の経営を引き継ぐ。
1984年に「ジャパンコミュニケーションズ」社を設立、日本語のテレビ、ラジオ、新聞を運営するとともに、便利帳「グリーンページ」発行、翻訳業、日本からの取材グループに対するコーディネート、ジャズコンサート開催、日本からの演劇上演手配など、幅広い活動に携わる。
若いころから旅行が好きで、世界の多くの国々を巡り、さまざまな人種、文化と接触したことが、大いに役立っていると語った。そして、人と人との心をつなぐために言葉がいかに重要であるかを説いた。


▲なまはげのお面を手に、スティーブ・ギリック氏

スティーブ・ギリック氏は、両親ともに旅行が大好きで、幼いときから親に連れられていろいろな国を見てきた。現在までに72カ国を訪れたという。
大学生のとき、アルバイトでツアーガイドをしたが、そのとき痛感したのは、観光地を案内する際、ただアンチョコを読んで説明するのではなく、実際に「タッチ」して感じることが大切だということだった。
訪日した回数は14回で、日本についてもかなり詳しい。秋田県男鹿半島で伝統行事「なまはげ」を見たときは、自ら村人にまじってお面をつけて回ったという。
中国でレストランに行ったとき、ウエートレスは英語が話せない、自分は中国語が話せない。チキンライスを注文したかったので、ボディーランゲージでニワトリのジェスチャーをして相手に理解させるため奮闘した。どこの国の人でも、喜怒哀楽の感情を持っているのは同じ。それを体験するのがとても楽しかったという。
トロントでは、140カ国語が話されている。そしてお互いに愛して、笑って、尊敬し合って生きている。素晴らしいことだと話すギリック氏。


▲パネリストと共に、参加者全員 

会場の参加者と質疑応答が行われたあと、両氏からアドバイスがあった。
河合氏は、自分がやりたいことをいつもおまじないのように唱えること。人に言われたことではなく自分の好きなこと、得意なことをしつこく続ける。そして自分らしく楽しく自由に進んでいけばよいと語った。
ギリック氏は、旅をしなければ周囲(世界)はよく理解できない。本や情報誌などをよく読んで行き先の国をリサーチして行くと、結果的に旅行はより楽しくなり満喫できるとアドバイスした。

・「talk × GENTEN」連絡先
talk.genten@gmail.com

(2015年5月21日号)


 



 
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