【ヘリテージ】

スティーブストン日系カナダ人カルチャーセンター
BC州リッチモンド市にオープン、開館式典行われる


カナダにおける日本人発祥の地スティーブストン(Steveston)があるBC州リッチモンド市で、6月6日、7日の二日間にかけて「Doors Open Richmond」のイベントが開催されたが、それに先立つ6月5日に、スティーブストン日系カナダ人カルチャーセンター(SJCCC)のオープニングセレモニーが開催された。

セレモニーでは、リッチモンド市会議員、ヘリテージセンター関係者、岡田誠司在バンクーバー日本国総領事らの臨席のもと、スピーチ、テープカットが行われた。


▲スティーブストン日系カナダ人カルチャーセンター(SJCCC)の建物


▲SJCCCオープニングセレモニーで行われたテープカット(右から2人目が岡田誠司バンクーバー総領事)

スティーブストンはバンクーバーの南の町リッチモンド市に属し、フレーザー川の川口にある。19世紀後半から日本人移民が多く住み、大部分の日本人が漁業に従事していた漁村で、かつてはサーモン(鮭)の缶詰加工業の工場がたくさんあった。第二次世界大戦を経て、日本人の人口は減少したが、現在も日系カナダ人のコミュニティーが存在しており、発展を続けている。


▲当時の日系人病院の様子


▲当時の日本語学校の生徒と教師


▲マーシャルアーツ紹介写真の一部

開設されたカルチャーセンターの建物は、かって日系病院と日本語学校の間にあった建造物のひとつで、ビジネス関係者の集会場として使われていた小さな建物である。このたびカルチャーセンターの話が持ち上がり、この建物はヘリテージ・エリアに移され、2年かけて完成したものである。内部には当時の日系人の生活、活動に関連した物品がぎっしりとおさめられている。


▲屋台の準備も整って・・・

「Doors Open Richmond」は、リッチモンド市内にあるカルチャー、ヘリテージ関係の物件の中から今回44件を選んで一般公開されたもので、2日間にわたりツアーも行われ、スティーブストンの一角では屋台の出店や各国系のエンターテイメントが繰り広げられた。


▲カルチャーセンターの畳(たたみ)の部屋と障子

センター関係者は、「日系人の全盛期の頃は、リッチモンド市が経済的に大きなサポートをしてくれましたが、最近は市もあまりお金を出してくれない状態です。このカルチャーセンターの運営資金は日系人からのドネーション(寄付)が大半で、これから維持していくにも経費がかかるしで、貴重なヘリテージですが、先のことが心配です」と話していた。

〈 リポート・妹尾 翠 〉

(2015年6月11日号)



 



 
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