ケベックシティーから日帰りサイクリング
モンモランシー滝/レヴィ周遊/オルレアン島


〈 モントリオール 宇井佳代子 〉



世界的に有名な観光地、ケベックシティー。数日間滞在できるのであれば、お天気がいい日を選んで郊外へ日帰りサイクリングはいかがですか?
レンタサイクルショップ(貸し自転車屋)もあるオールドポートの市場(Marche du Vieux-Port)を出発地点として、3コースをご案内します。市場でおやつや飲み物を買って、ピクニック気分で、さあ出発!

■モンモランシー滝
ケベックシティーからモンモラシー滝州立公園(Parc de la Chute-Montmorency)までは往復24キロ、サント-アンヌ-ドゥ-ボープレ大聖堂(Sainte-Anne-de-Beaupre)は往復72キロ。
ケベックシティーのオールドポート市場のすぐ前を通っている「Corridor du Littoral」という自転車道(オンタリオ州境からセントローレンス河の北岸を走るサイクリングロード「Route Verte 5」の一部)を河に向かって左、北の方角へ。市街地を出るあたりに、分かれ道が2、3カ所あるので、表示板を確認しながら、Route Verte 5 Chute-Montmorencyの方面へ。

パルプ工場近くを通る時は、風向きによっては臭うこともあるが、ちょっとがまん。市街地を出ると、そこからは空き地を自転車道が通っている感じで、右手遠くに高速道路やセントローレンス河が見え隠れする。平坦で、自動車道とも分かれているため、子供連れにも安心。


▲モンモランシー滝のケーブルカーとセントローレンス河。対岸はオルレアン島


▲モンモランシーの滝。ナイアガラの滝より高い83メートル

モンモラシーの滝の下のケーブルカー乗り場に着く。車だと駐車場代がかかるが、自転車なら無料! 建物に向かって右手の方に、駐輪場、建物内には、トイレ、売店(軽食)、ケーブルカーのチケット売り場などがある。片道チケットで上りはケーブルカー、下りは滝のそばの木の階段を、歩いて降りてくる人が多い。サイクリングの後の滝の水しぶきは気持ちよい。

滝の上にはレストランもあり、ピクニックテーブルも公園内のあちこちに備わっている。ケーブルカーや徒歩だけでは物足りない方には、「Double Zip Line」や「Via Ferrata」というスリルのある新しいアクティビティーも出来たので、興味ある方はお試しを。

帰りは行きと同じ道を通ってオールドポートまで戻る。
滝でUターンせず、そのまま138号線を進むと、24キロでサント-アンヌ-ドゥ-ボープレ大聖堂。ここからは自転車専用車線がない一般道になる。

・モンモラシー滝州立公園 Parc de la Chute-Montmorency
http://www.sepaq.com/ct/pcm/index.dot#Itemb189c555-d664-4d34-9238-ee3811a51bbe

・サント-アンヌ-ドゥ-ボープレ大聖堂 Sanctuaire Sainte-Anne-de-Beaupre
http://www.sanctuairesainteanne.org/index.php?lang=en

■レヴィ→ケベック橋→オールドポート周遊
ケベックシティーの旧市街からフェリーに乗り、セントローレンス河の対岸の町レヴィ(Levis)へ。そこから南に走って、ケベック橋を渡り、水族館を通って、ケベックシティーに戻りオールドポート(Vieux-Port)へ行く周遊コース。1周の距離は32キロ+フェリー1キロ。

ケベックシティーの市内北側、オールドポートのマーケット(市場)から旧市街を南へ進むと1.7キロでセントローレンス河のフェリー乗り場に着く。建物の外のチケットブースで料金を払い、自転車を引きながら車の入り口からフェリーに乗る。対岸の町レヴィまで約10分。自転車をフェリーの駐輪場所に停めたら、デッキに上がってケベックシティー旧市街の景色を楽しもう。


▲フェリーからケベックシティーを望む。シャトーフロントナックと旧市街

レヴィ側フェリー乗り場近くには、レストランやカフェが2、3軒ある。フェリーを降りたら右に曲がり、セントローレンス河を右手に見ながら、よく整備された自転車道を走ると、公園やマリーナが続く。ケベック側よりもサイクリストも少なくて、広々とした印象だ。

ケベック橋に近づくと、急な坂道があり、一般道なので車に注意。ケベック橋の自転車/歩行者共用の歩道は幅が狭く、反対側から来る歩行者やサイクリストとすれ違う時には気をつけよう。坂道や一般道が苦手な方は、Uターンしてフェリー乗り場まで戻り、フェリーでケベック側へ渡るとよい。


▲ケベック水族館に展示された砂の彫刻

ケベック橋を渡るとすぐに、ケベック水族館(Aquarium du Quebec)の看板が出ている。観光客は少ないが、夏休み中は地元の家族連れなどで賑わう。
水族館からは、自転車道 Route Verte 5(Corridor du Littoral)へ。セントローレンス河を右手に、戦場公園下の切り立った崖(がけ)を左手に見ながら、ケベック400年祭の2008年に整備された「シャンプレン遊歩道(Promenade Samuel-De Champlain)」 を通って、オールドポートに戻る。

・フェリー料金&運航時刻表 Traverse Qué奄ec-Levis
https://www.traversiers.com/en/our-ferries/traverse-quebec-levis/home/

・ケベック水族館 Aquarium du Quebec
http://www.sepaq.com/ct/paq/index.dot?language_id=1

オルレアン島
オルレアン島(Ile d’Orleans)は、一周が67キロ、ショートカットもある。
オルレアン島には、自転車を積んで車で移動し、島の入り口の観光案内所で地図をもらう。ちなみにここの駐車場は長く駐車する場合は有料なので、私は島の南の Ste-Petronille 村 の図書館の無料駐車場を使った(368号線と Chemin de l’Eglise 角)。
オールドポート市場のレンタサイクルショップの支店が観光案内所の近くにあるし、市場のショップから島まで送迎付きのプランも用意されている(要予約)。


▲家々の屋根は赤や緑などカラフル


▲新鮮なイチゴの直売所 

島には6つの小さな村があり、368号線が島を一周している。自転車道ではなく、一般道を走ることになる。路肩がかなり狭いところもあり、注意が必要。週末は交通量が増えるので、できれば車の少ない平日が無難。それぞれの村に、教会やレストラン、休憩エリアなどがあり、果樹園には直売所を出しているところも多い。オルレアン島のイチゴは有名だし、ワイナリーやチーズ屋さんに立ち寄ることもできる。

島の入り口を拠点とし、島を一周する場合は、左回り(反時計回り)がお勧め。河を右手に見ながら景色もいいし、島の南側 Ste-Petronille は坂道が多いので、そちらを先に回ったほうが後で楽だと思う。

最初の村、Ste-Petronille は高級別荘地。両側に木が多く、島の南端からはケベックシティーの旧市街が見える。そこから St-Laurent、St-Jean と続く島の東側は、交通量も少なく静か。意外と小さな滝が多く、耳を澄ませば水の音が聞こえたり、おもしろい表札を見かけたり、ドライブでは味わえないサイクリングならではの発見も楽しめる。

St-Jean の教会の向かいのパン屋さんはお客に人気があるらしく混んでいた。St-Francoisの教会のとなりには、古い学校の建物を改築したチョコレート屋さん。その先を600メートルぐらい行くと、展望タワーのある公園。この辺が島の北の端になる。

それから Ste-Famille、St-Pierre と島の西側に来ると車も多くなり、お店やレストランも目立ってくる一番にぎやかな通り。といってもみんなのんびりと、ビールやワインを片手に対岸の風景を見ながら休日を楽しんでいるようだ。

なだらかな坂道も多少あり、1周は長すぎるという方や、ゆっくりワイナリーや果樹園に立ち寄る時間を取りたい場合は、島を横断する道路を通って、距離を短くすることもできる。

オルレアン島観光局ホームページ http://tourisme.iledorleans.com/en/

【レンタサイクル=貸し自転車】
Ecolo cyclo (オールドポート市場、オルレアン島) http://www.ecolocyclo.net/home.html

【インフォ】
・市バス(RTC)800、801、802番には自転車2台までバスの前に掛けることができるラックが付いていて、利用者が自分で自転車を掛けてから乗車する。
・CAA Quebec では、自転車が故障した際、修理店、または宿泊場所までサイクリストを自転車と一緒に運んでくれるサービスがある。(会員のみ。車が通れる道路でピックアップ)

・記事は2014年7月に筆者がサイクリングをした時の情報を基にしています。実際に行かれる方はウェブサイトなどで最新情報をご確認ください。

(2015年6月25日号)



 



 
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