「楓美短歌」選者でおなじみ富永美代さんの作品集
「富永美代歌集 白き連帯」が出版されました


長年にわたり短歌の道にいそしんでいるモントリオール在住の歌人、富永美代さん(97歳)の作品集が、このほど、出版された。
短歌結社「楓美」、モントリオール短歌サークルによって発刊されたもので、本のタイトルは「富永美代歌集 白き連帯」。

▲富永美代さん(Photo by Jean-Luc Monfrais) ▲「富永美代歌集 白き連帯」の表紙


富永美代さんは、1918年(大正7年)長野県生まれ。1975年、短歌結社「明日香」の同人となる。 70歳を翌年に控えた1987年、今は亡き夫、そして次女(夫はケベック人)の家族と共にカナダ・ケベック州に移住。
美代さんのもとには短歌愛好家が集まるようになり、1992年、短歌結社「楓美」を創立、主宰者となる。門下生は、地元ケベック州はもとよりオンタリオやそのほかの州、アメリカ、日本など、広範囲にわたって増えている。

美代さんは、こうした人たちを指導するとともに、モントリオールのブレテン歌壇、モントリオール短歌サークル、トロントで発行の日系全国紙「日加タイムス」(現在はオンライン新聞「e-nikka」)などで選者として、門下生の作品を積極的に発表している。また、個人歌集「自家の火災に詠める」、合同歌集「つぶら実」など十数冊がある。

美代さんは、歌集「白き連帯」のあとがきで、歌を披露。

枕木とならむよ老いのエネルギー雪野の原に歌車走らせむ

「今、まさしく晩年となった私にとり、この歌の心情を抱き続けるために、必要なエネルギーの源と成り得たものは、他ならぬ吾が歌友との友情である。」と述べている。

(2015年9月10日号)

 



 
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