農水省/トロント総領事館主催
日本食・日本酒および食文化の世界的普及プロジェクト
ロイヤルヨークホテルでセミナーと試食会開催


 日本の農林水産省(MAFF)・在トロント日本国総領事館主催による「日本食・日本酒および食文化の世界的普及プロジェクト」のセミナーが、2月26日、トロントのフェアモント・ロイヤルヨークホテルで開催され、食品取り扱い業者、レストラン関係者、日本酒輸入業者、旅行・観光関係者などを対象にレクチャーが行われた。


▲セミナー会場に掲示されたポスター


▲国際すし知識認証協会の理事、小川洋利氏

 セミナーでは、まず、全国すし商生活衛生同業組合連合会の小川洋利(おがわ・ひろとし)理事が、寿司のにぎり方の基本的なテクニックについて説明。「今や世界に普及しつつある寿司の調理にあたり、どこの国でも寿司シェフは衛生的観念を強く持って仕事に臨むことが重要。とにかく、お客様に安全に食べていただきたい。これをモットーにしてほしい」と強調した。小川氏は一般社団法人・国際すし知識認証協会(事務局=東京都南青山)の認定講師でもある。

▲日本酒「八海山」と「南部美人」
▲秋田おばこ米 ▲新潟産コシヒカリ 


 続いて、全農米国コーポレーションの山口ようすけ食肉および農産物マネジャーが「和牛」について解説した。
 サケ・スクール・オブ・アメリカの上野としお副社長は日本酒の種類と上手な飲み方、日本酒に合う和食についてレクチャーした。
 会場では、日本の米の話が取り上げられ、全国の優秀な米が紹介された。

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 セミナーのあとは、日本食と日本酒を試食・試飲するイベント「Taste of Japan」が開かれた。

▲「Taste of Japan」会場 ▲中山泰則トロント総領事


 中山泰則トロント総領事がスピーチを行い、その中で「グレータートロントエリア(GTA)には日本レストランが750軒ほどあるといわれ、それぞれ営業していますが、いちばん重要なことは、日本人が大切にしている『おもてなし』の精神で客に接することだと思います」と述べた。


▲農林水産省の日本食普及推進専門官、仲森一博氏

 日本から出席した農水省食料産業局食文化・市場開拓課、外食産業室の日本食普及推進専門官、仲森一博(なかもり・かずひろ)氏は、「和食は日本人の伝統的な食文化として、2013年、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。これに弾みがついて、日本食が世界の多くの国で普及しつつあることは喜ばしい限りです」と語った。仲森氏の「和食をさらに広く世界に普及させていきたい」という並々ならぬ意気込みが感じられた。

▲美味しい米を使った鮭おにぎり ▲和牛サーロイン焼き


 日本人の伝統的な食文化である和食について、農水省は「和食:4つの特徴」を挙げている。(1)多様で新鮮な食材とその持ち味を尊重している、(2)健康的な食生活を支える栄養バランスが行き届いている、(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現がなされている、(4)正月など年中行事と密接な関わりがある。

 日本人が長い歴史の中で、お米を食べてきた経緯から、米食が長寿の源(みなもと)になっているとみられる。現在、 日本では100歳以上の長寿者が5万人以上いる(厚生労働省発表)。


▲人気の寿司コーナー 

 和食試食会の会場には、寿司、おにぎり、お米を材料に「だし」「うまみ」に重点を置いたさまざまな日本料理、和牛、和菓子、日本酒などが登場した。

 この日は、カナダ日本食レストラン協会(Japan Restaurant Association of Canada=JRAC)の関係者も多数出席。 木村マシューさんが、父木村重男会長の代理として挨拶のスピーチをした。

〈取材・編集部〉

(2016年3月3日号)



 



 
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