【ケベック市】
少年国際ホッケートーナメント「ピーウィー・ケベック」
日本選抜チーム「セレクト・ジャパン」準決勝まで勝ち進む


〈 リポート・増川綾子 〉

 2月10日から21日までの12日間、ケベック市で少年国際ホッケートーナメント「Pee-Wee Quebec」(ピーウィー・ケベック)が開催され、日本選抜チームが昨年に続いて2度目の準決勝進出という快挙を果たしました。

 昨年の大会では、初出場でまだ知名度の低かった日本選抜チームでしたが、今回は1試合ごとに成長を遂げ、準決勝まで勝ちあがり、「Japan Select」(ジャパン・セレクト)の名を国際大会で知らしめました。

 これに対して Pee-Wee の運営側が日本選抜のためにわざわざ「ベストチームスピリット」という賞を新しく設け、準決勝の試合後にリンク上で表彰するほどの活躍ぶりだったのです。そのためか、今年は日本選抜の応援に駆けつけるケベッコワのファンも会場に多く見られました。


▲試合に臨む「ジャパン・セレクト」チーム


▲日本チームに声援を送るケベッコアの観客

 今年の第1戦はカナダ・エドモントンの「Jr. Oilers」を3−2で破り初戦を突破。第2戦はアメリカ・ボストンの「Jr. Bruins」を相手に6−1で勝利し、続く準々決勝では開催地ケベックの地元チーム「Mont Laurier Draveurs」を7−3で降して、昨年同様に準決勝進出を決めました。

 ぜひとも昨年以上の結果を出したいという意気込みで臨んだ準決勝でしたが、対戦相手のオーストリア選抜チームの固い守備と徹底した攻撃封じに得点することができず、惜しくも4−0で敗退しました。

 それでも、日本選抜チームの2年連続の準決勝進出という活躍と、試合後にリンク上で見せる選手揃っての一礼などのすがすがしい立ち居振る舞いに、ケベックの観客はとても心を動かされたようです。


▲「ジャパン・セレクト」選手の奮闘ぶりを報じる地元の新聞(この写真は、ケベック国際ピーウィーホッケートーナメント・チームジャパン Facebook より)

 もともとホッケーの盛んな土地では恵まれた環境に数多くのチームが存在し、長い時間をかけて選手たちを育てていくことも可能ですが、日本選抜チームの顔合わせは大会のわずか1週間前。現地入りしてから1週間程度でチームを作り上げ、多くの試合を戦いながら選手たちが成長していきます。そのことをケベックのメディアも熱心に取り上げ、ネットや新聞などで大きく報じられました。

 この3週間にも満たない海外遠征で、18人の子供たちはホッケーの選手としてだけではなく、日本とは大きく異なる気候(そうです、この寒い冬!)や文化、食生活を経験し、ホストファミリーとの生活や、現地在住の日本人たちとのふれあいを通していろんなことを学んでいきます。


▲試合のあとサポーターたちと共にくつろぎのひととき

 日本選抜チームを率いる黒川太郎監督は、「スポーツに勝敗はつきものだが、そこだけにこだわるのではなく、この経験を通して18人全員に成長してほしい。上からの指示に従うだけではなく、生活全般において自立心を持って自分で考え、ホッケーに取り組めるようになってほしい」と話していました。

 黒川監督自身もカナダで生活した経験があり、両方の国の良い所をよく理解した上での思い。監督はこれまでの日本のスポーツ指導にはない新しい手法で、ホッケーの将来を担っていく子供たちの背中を後押ししています。来年の「Pee-Wee Quebec」でも、必ず「Japan Select」はケベックの寒い冬を熱くしてくれるでしょう。

(2016年3月10日号)



 



 
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