家の欠陥 
買い手に明示すべきもの、明示しなくていいもの


〈 解説・服部江理子 〉

 家を売却するに当たり、売り手は、基本的に買い手の購入決断に関与しうる家の欠陥を明示する義務があります。ここでは、どこまでが売り手の義務であり、逆に、買い手はどんな注意が必要かについてご説明します。

目に見える欠陥 (Patent Defects)は明示の必要ない
 家の見学をした際、明らかに目に見える欠陥、もしくは、よく見れば分かる欠陥は、改めて明示する必要がないことになっています。






 例で言うと、窓や鏡のひび、ベッドの下のしみ、床の割れたタイルなど。時々、床のエリアラグの下の床がしみになっていたりしますが、これも、よく見れば分かることなので、売り手は特に明示する義務はありません。
 買い手は、購入してからびっくりしないよう、見学の折には、窓がきちんと開くか、ドアが閉まるか、また、エリアラグなどの下を確認することをおすすめします。

潜在的な欠陥(Latent Defects)は明示が必要
 潜在的な欠陥、もしくは隠れた欠陥とは、通常、ホームインスペクションをしても見えない部分の欠陥です。もし売り手がその欠陥を知っていて、買い手に明示していなければ、買い手は、購入後でも売り手を訴えることができます。







 その欠陥の例としては、屋根やベースメントから水漏れがあるのに、きちんと修理をしていない状態であることや、火事の後の煙害、壁の裏側のカビ、裏庭に埋もれているオイルタンクなどがあります。

 買い手が購入後にこのような潜在的な欠陥に気づき、売り手はそのことを知っていたことが証明できれば、売り手は法律的にその責任を負うことになります。

心理的に悪い影響を与えうる事項
 現在の法律では、売り手は、その家で殺人があった、自殺者があったというようなことを明示する義務がありません。しかし多くの買い手にとっては、これは大事ですので、家を購入する際に、その家の番地を Google してみて、何かニュースになっていないかチェックするのもいい方法でしょう。
 また、家に関する情報を提供するウェブサイトでも調査できます。
www.housecreep.com

 家を売る際は、知っている欠陥はすべて明示すること。また、買う場合には、注意を払って家の見学をし、必要な調査を怠らないことが肝要でしょう。

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今回の記事の内容について、もっと詳しい情報をご希望の方、そのほか、家の購入、売却に関するご質問は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

服部江理子(はっとり・えりこ)
Sales Representative
Royal LePage Signature Realty
Tel : 416-371-0224
E-mail : eriko@royallepage.ca
Website : www.erikohattori.ca

(2016年3月31日号)



 
 


 
 
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