【コラボライブ】

奄美の島唄・里アンナ、津軽三味線・はなわちえ、
和太鼓と篠笛・金刺敬大・・・3人が大熱演
「紡 — Tusmugu」トロント公演に会場盛り上がる


〈 リポート・秦ペレクリタ佐千子/写真・大橋デーブ 〉

 「奄美の島唄」シンガー・里アンナさん、「津軽三味線」はなわちえさん、そして「和太鼓と篠笛」奏者・金刺敬大(かなざし・けいた)さんによるコラボレーションライブ 「紡 ― Tusmugu」が4月7日(木)夜、トロント日系文化会館(JCCC)小林ホールで開催された。


▲オープニング曲「さくらさくら」。(左から)はなわちえさん、金刺敬大さん、里アンナさん

 オープニングは「さくらさくら」。金刺敬大さんの和太鼓とはなわちえさんの津軽三味線の伴奏で、日本の代表的な楽曲として聞きなじみのあるこのメロディーを、里アンナさんが島唄独特の歌唱法で歌った。


▲独特の歌唱法で観客を魅了、「奄美の島唄」シンガー・里アンナさん



 里アンナさんの口から紡(つむ)ぎ出される力強くも美しい、どこまでも澄んだ高音に、島唄独特のこぶしが最高のアクセントとなり、全く新しい曲に出会ったような衝撃で、あっという間に観客たちを虜(とりこ)にした。

 「ワイド節」、オリジナル曲「吾島(わんしま)」などをはじめ、アンナさん自身初めて歌ったという青森の民謡「津軽おはら節」や、カナダコンサートでの特別メニューとして、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」、アブリル・ラビーンの「ロックンロール」といった英語曲も歌い、会場は大いに盛り上がった。


▲圧倒的パワーとテクニックの津軽三味線、はなわちえさん



 わずか17歳で津軽三味線日本一に輝き、その後、邦楽の第一線で活躍し続けているはなわちえさんは、TVコマーシャルにも採用されたオリジナル曲「Experience」と「じょんから節」でソロ演奏を披露した。

 その細くて可愛らしい、しかも外見からは想像できない圧倒的パワーとテクニックで紡ぎ出される津軽三味線の音色は圧巻であった。


▲和太鼓の金刺敬大さん


▲篠笛も演奏

 金刺敬大さんは、和太鼓ソロ「焔(ほむら)」の演奏中、篠笛を吹きながら太鼓をたたくというテクニックで観客を驚かせた。途中でばちが折れて砕けるというアクシデントが起きたが、それにも動じず力強く魂のこもった素晴らしい演奏を披露し、観客を感嘆させた。

 またコンサート進行の MC として、自らの演奏が終わった直後でも、肩で息をしながら笑顔で英語での曲案内をこなし、「豊年節」では約320人の観客たちに合いの手を入れさせるなど、コンサートの盛り上げ役としても観客を魅了した。


▲演奏を終えて、(左から)はなわちえ、金刺敬大、里アンナの皆さん

 出来ることなら、演奏者たちそれぞれのソロ演奏をもっと聴かせてもらいたかったというのが少しばかりの不満ではあったが、素晴らしいコンサートだった。3人の今後ますますの活躍を心から祈るとともに、またの来加を期待したい。

(2016年4月14日号)



 



 
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