日本文化を総合的に紹介
「Sakura Days ジャパンフェア」に来場者1万人!


〈 バンクーバー・妹尾 翠 〉

 今年もバンクーバーの祭りとして恒例となった「Sakura Days ジャパンフェア」(SDJF)が4月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり、バンクーバー市内のバンデューセン・ボタニカル・ガーデンで大々的に開催された。


▲開会式での鏡割り。(左より)バンクーバー市パークボード関係者、在バンクーバー日本国総領事館・内田晃首席領事、さくら祭主宰・リンダ・プールさん、ジャパンフェア実行委員長・塚本隆志氏

 このイベントは「ジャパンフェア」と、今年10周年を迎えた「バンクーバー桜祭り」とのタイアップで行われているもので、ビジネス、伝統文化、食文化など日本のイメージを盛り込んだお祭りイベントである。バンクーバーさくら祭りのほうは、3月24日に開幕して、4月16 日までバンクーバー各地で多くのイベントが開催された。

 屋内の会場では、日本茶、生チョコ、アクセサリー、小物、ゆかた、写真カード、せっけんなどの販売ブースや、総領事館による日本紹介、起業団体、日系団体展示ブースなどを設置。


▲書道家・姫洲(きしゅう)さんのダイナミックな書道パフォーマンス


▲沖縄太鼓演奏者の皆さん(Photo by Naoto Horita )


▲からんできた酔っぱらいを投げ倒す空手デモンストレーション


▲先住民グループと「テツ太鼓」のコラボ演奏


▲桜祭りが始まって以来、毎年出演しているNAVコーラス

 野外では、チェリーステージ、グラスルームが設けられ、テントで、アニメコスプレ、書道と太鼓のコラボ演奏、太鼓演奏、少林寺拳法などの武道デモンストレーション、和食デモンストレーション、日本舞踊、各種ダンス、コーラス、詩吟、茶道、華道、酒テイスティング、浴衣(ゆかた)着付け、アニメコスプレ、剣玉など、多彩なエンターテイメントやワークショップが繰り広げられた。
 今年の目玉は日本から来演の「つむぐプロジェクト」和楽器コンサートで、和太鼓、津軽三味線、奄美の島唄のトリオによるユニークな演奏が大好評を博した。


▲フードブース広場。円内は、一番人気のたこ焼き

 フードブースでは、大好評のたこ焼き、焼き鳥、お好み焼き、日本式ホットドッグ、バーガー、クレープ、抹茶バー、お茶漬けなどのブースが広い庭園内の各所に配置された。


▲「つむぐプロジェクト」トリオ。(左から)津軽三味線のはなわちえさん、和太鼓の金刺敬大さん、奄美の島唄の里アンナさん

 和楽器の「つむぐプロジェクト」コンサートは、エアカナダのキャビンアテンダントとして、世界中を飛び回っている沖朋奈さんが、津軽三味線との衝撃的な出会いによって津軽三味線の音色に引かれ、この素晴らしい日本の伝統音楽を海外に広めたいという思いから普及活動が始まり、今回、バンクーバー公演が実現したものである。4月7日トロントでの公演に引き続いて、熱演を見せてくれた。

津軽三味線、和太鼓、 奄美の島唄のトリオ出演者は次の通り。

■はなわちえ〈津軽三味線〉
 9歳の時、佐々木光儀師のもとで津軽三味線を習い始め、2000年に津軽三味線全国大会のA級女性部門へ初挑戦、17歳で最年少チャンピオンとな る。東京芸術大学音楽学部邦楽科に在学中の2004年、アルバム「月のうさぎ」でメジャーデビュー。以後、都内のライブハウスを中心にバンド編成による演奏活動をスタート。活動は多岐にわたり、皇居内桃華楽堂での御前演奏や、カンヌをはじめ海外での演奏も行う。近年「Xperia」TVCMに起用される。

■金刺敬大〈かなざし・けいた=和太鼓、篠笛〉
 幼い頃に地元の祭礼で和太鼓を打ち始め、大学生の時にプロへの道を歩み始める。邦楽器・洋楽器などはもちろん、コンテンポラリーダンスや殺陣など ジャンルを問わず多くのアーティストとも共演。最近では演劇作品における和太鼓音楽の指導・作曲や劇中音楽演奏、国内だけでなくパリ(フランス)やマドリード(スペイン)でも和太鼓ワークショップを開催するなど、独自の活動で和太鼓の普及にも力を入れている。

■里アンナ〈奄美の島唄〉
 3歳より祖父に奄美の島唄を習い、その後、島唄の大会で数々の賞を受賞。2005年、山本寛斎プロデュースの「愛・地球博」のオープニングイベントに出演後、日本コロムビアより「恋し恋しや」でメジャーデビュー。2008年7月、世界のアーティストが集う「愛と青春のヒットソングス」に日本代表で出演。 2013年よりミュージカル、新演出版「レ・ミゼラブル」にファンテーヌ役として出演する。シルク・ドゥ・ソレイユの公認ボーカリスト。

 素晴らしいリズムと音色でいろいろな表現をかもし出す和太鼓、迫力のあるリズミカルな音色と優しく繊細な音色を持つ津軽三味線、奄美特有の旋律を美しい声で歌い上げる島唄。文章では表現出来ないが、オリジナル・ソング「月の船」を含めた演奏は会場の人々を魅了し、スタンディング・オベーションも見られた。

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 家族ぐるみで楽しめる春のイベント「Sakura Days ジャパンフェア」。今年の入場者も約10,000人と、大成功に終わった。

(2016年4月21日号)



 
 


 
 
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