バンクーバーのカトレア・コーラス
創立25周年記念コンサート盛大に開催


 バンクーバー・ビジネス懇話会/補習校のお母さんコーラスグループとして1991年11月に創立された女声合唱団カトレア・コーラスは、今年25周年を迎え、4月17日(日)、バンクーバー市内のバンクーバー音楽院リサイタルホールで記念コンサートを開催した。


▲司会およびナレーターのキム・ハンナさん、祝辞を述べる内田晃バンクーバー総領事代理、カトレア・コーラスのピアニスト、シェパードひろ子さん


▲第一部はパールブルーの衣装で。懐かしい旋律、しっとりとした歌声を披露するカトレア・コーラスの皆さん

 カトレア・コーラス主題歌「カトレアに」の合唱で幕開け。在バンクーバー日本国総領事代理・内田晃氏の祝辞に続いて、第一部は北原白秋の詩による童謡・唱歌・歌曲から「白秋花草子」と題して、「赤い鳥小鳥」「この道」「からたちの花」など7曲の懐かしい旋律が、そして「白秋旅情」と題して、「城ヶ島の雨」「砂山」など3曲がしっとりとした歌声で披露された。また、スコットランド民謡「The Water is Wide」 や Mary Donnelly の「I Have a Dream」 といった英語の歌も爽やかに歌われた。


▲バイオリンとビオラのデュオ。長井明・せり夫妻

 休憩をはさんで第二部は、友情出演として、VSO(バンクーバー交響楽団)終身名誉コンサートマスター長井明氏のバイオリンと長井せり夫人のビオラで、モーツァルトのバイオリンとビオラの二重奏(K423)の演奏。美しい音色が会場に響き渡り、夫妻の息の合った素晴らしい演奏を聴かせてくれた。


▲後半は25周年記念に新調したカトレアカラーイメージのドレス。基本形を決めて、各自の好きな色とデザインを選んだという

 そして今回のメインとなった猪間道明氏の編曲「東京物語」は、日本が戦後70年の節目としてもふさわしい曲であった。
「昭和19年11月29日、米軍機の爆撃により神田・日本橋が大焼、翌20年1月27日、銀座に爆弾の雨が降る・・・」とのナレーション(英語翻訳)に始まり、「前奏曲」「リンゴの唄」「東京の花売り娘」「星の流れに」「東京ブギウギ」「青い山脈」「銀座カンカン娘」「君の名は」「お祭りマンボ」「エピローグ・ここに幸あり」と、戦後復興時代に人々に生きる希望を与えてくれたポップ調のメロディーがメドレーで軽やかに流れた。聴衆もどんどん引き込まれ、聴衆と演奏者が一体となった素晴らしいコンサートとなった。
 合唱メンバーの表情も明るく楽しさいっぱいで、25年間培(つちか)われてきたメンバーと指導者との信頼関係を垣間見た感じがした。

 「ジャンルにとらわれず、オペラから演歌までをモットーに、よいなと思う歌はなんでもコーラスにして歌ってきました。歌うことが健康の源ですから一生懸命『今』を生きて、温かく優しい心、平和への想い、生きる喜びを歌い続けていきたいと思います」と語る指導者の内藤邦子さん。


▲コンサートを終えて・・・。前列中央が指揮者の内藤邦子さん

 定期演奏会のほかにも、ジョイントコンサート開催、Vancouver Korean Women’s Choir, 関西学院グリークラブOB男声合唱団クレセントハーモニー、沖縄伝統舞踊と唄などのコンサートへの友情出演、日加修好80周年記念コンサートを開催など多くの活躍をしてきているが、これからの活動も楽しみである。

 カトレア・コーラスは1991年に当時の補習校校長の鈴木久司氏によって創設され、1992年3月には鈴木氏の離任帰国で内藤邦子さんが引き継ぎ、今日に至る。

〈リポート・妹尾 翠〉

(2016年4月28日号)


 



 
(c)e-Nikka all rights reserved