家の売買の際に交わす契約書 
バイヤー・レプリゼンテーション・アグリーメント


〈 解説・服部江理子 〉

 不動産を売買するにあたって、たくさんの契約書が関わってきます。その中で、今回は、まず、買い主が不動産会社と交わす「Buyer Representation Agreement」(バイヤー・レプリゼンテーション・アグリーメント)についてご説明します。

 カナダでは、不動産の売買に関し、不動産エージェントの役割として、売り主側の立場で仲介するリスティング・エージェントと、買い主のエージェントとしてのバイヤー・エージェントの二通りがあります。




 オープンハウスで出会ったエージェントは、大概、売り主の利益のために働いているリスティング・エージェントであり、買い主が直接そのエージェントに対応してもらう場合、買い主は、その利益を保護されていませんので、売り主側にとって良い条件を獲得されることもありえます。

 住宅は一生でもっとも重要な買い物です。やはり、住宅購入をする場合は、バイヤー・エージェントとして、買い主のためのエージェントに住宅仲介を頼むべきでしょう。通常、買い主には手数料はかかりませんので、このバイヤー・エージェントの契約を結んでも費用はかかりません。

 バイヤー・リプリゼンテーション・アグリーメントという契約書は、不動産会社と買い主との間で交わす契約書で、その不動産会社が専属エージェントとなり、買い主の住宅購入を正式にお手伝いすることを承認する書類です。この契約を交わすことにより、バイヤー・エージェントは買い主を擁護し、買い主の利益を一番に考慮する義務を負います。




 この契約書を交わすことにより、買い主は下記のようなベネフィットが得られます。
(1)バイヤー・エージェントは、買い主を顧客として受託義務を負います。そして、住宅価格、相場価格、周辺環境、物件自体の問題点など、事実を買い主に提示しなければなりません。
(2)バイヤー・エージェントは、顧客の個人的な情報を口外できませんので、買い主のプライバシーは絶対的に守られます。
(3)バイヤー・エージェントは法的に買い主の利益を第一に考慮する義務を負うことになり、バイヤー・エージェントが犯した過失に対する補償には、エージェントの保険が適用されます。
(4)Buyer Registry Service に登録することができるので、買い主の求めにマッチした物件を持った売り手のエージェントから情報が入る場合があります。

 この契約書は、契約期間も短期から長期まで希望期間を設定できますし、キャンセルすることも可能です。
 契約書に関する詳細は、お問い合わせください。

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今回の記事の内容について、もっと詳しい情報をご希望の方、そのほか、家の購入、売却に関するご質問は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

服部江理子(はっとり・えりこ)
Sales Representative
Royal LePage Signature Realty
Tel : 416-371-0224
E-mail : eriko@royallepage.ca
Website : www.erikohattori.ca


(2016年4月28日号)



 



 
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