【カナダ観光シリーズ】

大自然に触れる旅
ニューファンドランド&ノバスコシア(その4)
世界遺産ルーネンバーグ、ペギーズコーブ


〈トロント 松井祐実・記/ 写真撮影:Richard Severin〉

 マーガリー(Margaree)からノバスコシアの観光地のひとつルーネンバーグ(Lunenburg)へ行くため、リバーポート(Riverport)という小さな町にある Barrett’s B&B に2泊する。この日は途中からあいにくの大雨に見舞われた。


▲「ショア・クラブ・ロブスター・サパー」のロブスター。ロブスター三昧(ざんまい)

 夕方4時ごろ、B&B に到着し荷物を置いて夕食へ出かける。この日もロブスターディナーへ。2日続けてである。本当は1日置いてと思っていたのだが、調べてみると次の日は休みだったため、急きょ、この日に行くこととなった。

 レストランはハバーズ(Hubbards)という町にある「ショア・クラブ・ロブスター・サパー」。大雨にもかかわらず、たくさんの客がすでに食事をしていた。ここは前日のレストランとはちょっと違い、もともとはダンスホールだったところをレストランにしたようだ。

 お天気の良い日は海が眺められるようにガラス張りの窓になっている。ここは、かつてイギリスの故ダイアナ妃が訪れて食事をしたことで有名のようだ。このレストランはバデックのレストラン(先週号に掲載)とは違い、サラダバーがあり、サラダは食べ放題、ムール貝も食べ放題、コーヒー・紅茶も飲み放題だが、自分で取りにいくシステム。ロブスターは1パウンドからサイズが選べ、デザートも4種類から選べる。料金はバデックとほぼ同じ。

 
▲宿泊した B&B のキッチン。オーナーが集めたアンティークが所狭しと置かれ、昔にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれる


▲B&B 付近から撮ったルーネンバーグの風景

 B&B に戻り、よくよく見ると、とてもアンティークな家であった。ここはもともと靴職人の家だったそうで、靴を作る傍ら郵便局もしていたという。今のオーナーのおじさんがこの家を買って増築し B&B として開業したヘリテージハウスである。

 オーナーのおじさんはアンティークを集めるのが趣味らしく、いろいろなところから集めてきたアンテークもの、古い雑誌などが家の中にぎっしり詰まっていた。ダイニングスペースにいると一昔前にタイムスリップをしたかのように時が止まる。なんともいえない居心地の良さがある。

 次の日、私たちは世界遺産の町、ルーネンバーグへ行く。ルーネンバーグで宿泊するととても高いので、ルーネンバーグからそれほど遠くないこの B&B は手頃な料金でおすすめである。


▲ルーネンバーグの川沿い。お天気が良く、たくさんの観光客で賑わっていた

 約45分ほどでルーネンバーグに到着し、高台にある観光局前にある駐車場に車を止め、町を散策する。たくさんの古い建物がいたるところに見られる。世界遺産になったことによって観光客が来るようになった半面、家の改装が思うようにできない人たちも多いのではないだろうか。

 人口は約2000人と小さな町ではあるが、昔は重要な海港や造船所として栄えており、現在は中小企業や魚加工工場などが中心となっている。私個人的には、ルーネンバーグよりもすぐ北にあるマホーンベイ(Mahone Bay)の町のほうが雰囲気は好きである。


▲ペギーズコーブの観光名所、ライトハウス


▲ペギーズコーブの漁村

 その後、私たちはペギーズコーブ(Peggys Cove)へ向かう。ペギーズコーブは漁村で、灯台がシンボルの景色がいい観光名所の一つである。周りには大きな岩がたくさんあり、お天気の良いときにはクジラが見えることもあるという。実際私たちも運よくクジラと遭遇できた。


▲謎があふれる個人所有の島、オークアイランド。「許可のない者は立ち入り禁止」と看板が出ている

 私たちはオークアイランド(Oak Island)へも立ち寄ってみた。オークアイランドとは海賊の財宝が隠されているとされる財宝伝説で知られる島である。陸地から道路が通っているが、ゲートで封鎖されていて、なおかつ個人所有の島のため島の内部までは行くことができなかった。「ヒストリーチャンネル」でも取り上げられているようで、私たちが行ったときも撮影がされていたようだ。


▲B&B のすぐ目の前を流れるルーネンバーグ川。透き通った水の川と静かな漁村

 B&B に戻り、付近を散歩してみることにした。B&B の目の前は海で、素晴らしい景色を見ることができる。遠くにはルーネンバーグの町も見える。とても静かでいいところだ。
 ノバスコシアではどこに行っても素晴らしい自然を見ることができ、またシーフードが美味しい。もし夏のいい季節が1年中続くのであれば移り住みたいと思ったくらいだ。


▲B&B 付近を散策中に出会った野生の鹿


▲B&B から眺める日の出。金色に輝いている

 今回のニューファンドランド、ノバスコシアの旅はまさに大自然に触れる旅であった。ニューファンドランドではムースに出会うことはできなかったが、初めてカリブーを見られて感激であった。またノバスコシアでは野生の鹿などを見ることもでき、とても充実した旅であった。(おわり)

(2016年6月9日号)



 



 
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