【カナダ観光】
「カナダデー」の首都オタワは特別!
対岸ガティノーではクラフトビールを満喫


〈トロント 中村智子・記〉

 去年の「カナダデー」の週に、オタワと対岸のガティノー(Gatineau =ケベック州)を訪れた。カナダデーにオタワ周辺へ行くのは初めてだったが、やはり、この日ばかりは、カナダ中のどこよりも、オタワが一番盛り上がっていたと思う。

▲オタワ市内いたる所にカナダ国旗 ▲オタワのシンボル、国会議事堂(写真提供=オタワ観光局)



▲歩行者天国、Sparks Street

 毎年7月1日にテレビ中継される、首相や政治家の延々と続く演説やコンサートだけがメインかと思っていたら、とんでもない、大人から子供まで楽しめるさまざまなイベントが、カナダデー当日やその週には催されていた。


▲国会議事堂の近くにある National Gallery of Canada 対岸のガティノー側広場では子供向けのイベントが開催されていた


▲子供向けのイベント会場には、さまざまな遊戯コーナーが・・・

 特に、National Gallery of Canada(正面玄関にある大きな蜘蛛〈クモ〉のモニュメントが目印)横のオタワ川に架かる橋 Alexandra Bridge を渡って、すぐ右手にある、ガティノー側の芝生広場一帯では、子供向けのイベントが開催されていた。

 2014年に起きた国会議事堂乱射事件を思い出し、小心者の私は、カナダデー当日はオタワでは何があるか分からないと思い、この日は一日中、ガティノーに滞在することにした。

 しかし、途中で大雨が降ってきて、芝生広場で遊んでいた大多数の大人や子供が、Canadian Museum of History(旧文明博物館)へ避難。以前にもこの博物館へは行ったことがあるが、雨宿りも兼ねてカナダデーのために無料の展示物だけを見て回ることにした。

 いくらカナダデーとはいえ、これだけたくさんの展示物があるにもかかわらず、入場無料のはからいに感心する。日本では、まあ、博物館、美術館が無料とは、まず聞かない話である。


▲地ビール醸造所 Les Brasseurs du Temps (BDT)

 博物館内を一周して外に出ると雨が止んでいたので、そこからどうしようかと思い、観光案内所でもらった地図を開くと、町はずれの方に、BDT というクラフトビール醸造所らしき名前の場所を見つけた。

 クラフトビールとは、小規模なビール醸造所で腕利きのビール職人が精魂こめて造っているビールである。これに目のない私は、散歩がてら歩いて行くことにした。ライムストーンの建物に、BDT の看板がかかっているのが見えてくる。ケベック側なのに、えらい英語名やなあと思っていたら、何と言うことはない、Les Brasseurs du Temps の略である。(苦笑)
http://www.brasseursdutemps.com/en/ 


▲BDT のビールテイスティング・セレクション

 この醸造所は、パブも併設されていて、できたてほやほやのビールが飲めるのである。醸造所兼パブでのおすすめは、断然、テイスティングメニュー。何種類ものビールを少しずつ味わえるので、得した気分になる。

 オンタリオのクラフトビールも好きだが、ケベックビールはもっとおいしい気がする。オンタリオの LCBO や Beer Store でもケベックビールは買えるが、当地の真夏の空の下で飲むケベックビールは、やはり格別である。食事はしなかったのだが、周りの席に次々に運ばれて来るパブ料理は食欲をそそるものであった。

 夕方にもなれば、多くの人たちでごった返し、地元の隠れ家的な雰囲気になるのであろうと察しがつく。

 今年のカナダデーは金曜日。3連休になるので、去年よりもさらに多くの人がオタワやガティノーを訪れるのであろう。

 日本では人気のトルドー首相の長い演説に乞うご期待!

(2016年6月23日号)



 



 
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