「世界のウチナーンチュ大会」
カナダの沖縄県人会も参加、大いに楽しむ


〈 リポート・色本信夫 〉

 世界各国に移住したウチナーンチュ(沖縄人)が5年ごとに沖縄に集合してイベントを繰り広げる第6回「世界のウチナーンチュ大会」は、10月26日の前夜祭パレードを皮切りに、30日の閉会式まで開催された。これに先がけて、10月20日〜23日には青少年を対象にした「世界若者ウチナーンチュ大会・沖縄2016」、25日には空手・古武道交流演舞祭、また、大会期間中の29日には世界若者サミットも開催されている。

 大会には、中南米、アメリカ、カナダ、オセアニア、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど28の国と地域から7,000人以上が参加した。那覇市内は、期間中、気温31度〜32度という真夏の天気のなか、文字どおり国際色豊かな雰囲気であふれた。

 カナダからは、カナダ沖縄県人連合会(奥間トーマス会長)、そして、レスブリッジ沖縄文化協会(仲間ケン会長)から80名、バンクーバー沖縄県友愛会(奥間トーマス会長)から50名、トロント球陽会(神山吉洋会長)から36名、カルガリーオキナワンクラブ(高那善英会長)から15名と、合計181名が参加した。

前夜祭パレード(10月26日)
 前夜祭パレードは、那覇市のメインストリート、国際通りで行われ、最多参加の米国ハワイを先頭に各国の県人会が、ユニークな演出で大通りを練り歩いた。


▲那覇市の国際通りは延々と続くパレードの列で埋まった


▲トロント球陽会(沖縄県人会)の皆さん

開会式(10月27日)
 開会式は、沖縄セルラースタジアム那覇で開かれ、日本在住のウチナーンチュも含め、約1万4,000人が詰めかけた。
 三線(さんしん)奏者がそろって沖縄民謡などを演奏して開幕。ステージで主催者を代表して翁長雄志(おなが・たけし)県知事が挨拶、各国県人会会長および新認証ウチナー民間大使の紹介があり、セレモニー終了後はスペシャルライブが行われた。出演は、夏川りみ、パーシャクラブ、花城舞、ネーネーズ。特別ゲストとして、元ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さんがステージでトークをした。


▲開会式の会場は満席


▲このような衣装で参加した人も・・・


▲ステージの上のスクリーンに映し出された翁長雄志沖縄県知事。話す言葉は日本語で、英語、スペイン語、ポルトガル語の字幕が出る


▲優雅な沖縄の舞


▲スペシャルライブで沖縄の歌を披露する夏川りみ(右)

 プログラム終了後も、熱気は冷めやらず、会場ではエイサーの踊りが遅くまで続いた。


▲ショーが終わって出演者全員がステージに。


▲エイサーの太鼓の音が響き渡る


▲カナダのウチナーンチュ関係者も踊り出した

県人会長・ウチナー民間大使会議(10月28日)
 県人会長・ウチナー民間大使会議は、那覇市内の沖縄県市町村自治会間ホールで開かれ、いかにして海外と沖縄のネットワークを強化していくか、沖縄のソフトパワーを発信していくかなどについて討論を交わした。
 この日、会場にはケネディ駐日米国大使がゲストとして出席、スピーチのなかで、ウチナーンチュ大会を激励した。
 会議では、新しく「世界のウチナーンチュの日」を、今回の大会の最終日である「10月30日」に制定することを決議した。


▲スピーチをするキャロライン・ケネディ駐日米国大使


▲全体会議のあとは、各テーブルごとに意見交換を・・・

うまんちゅ三線大演奏会/エイサー EXPO 2016(10月30日)
 うまんちゅ三線大演奏会は沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、1,400人の三線奏者が参加して、沖縄に古くから伝わる曲や民謡などを、次から次へと演奏、その音色はスタジアムの周囲にも響き渡った。
 また、隣りの沖縄県立武道館では「エイサー EXPO 2016」が行われ、県内の各地から参加したエイサー奏者が出演、拍手かっさいを浴びた。


▲スタジアムを埋め尽くした大勢の三線奏者 


▲若者たちも上手に奏でる


▲威勢よくエイサー 

琉球王朝絵巻行列(10月30日)
 首里城を中心としたいにしえの琉球王朝をしのぶ絵巻行列が、国際通りで行われ、沿道は多くの見物客でにぎわった。古式豊かな衣装を身につけた人々が、輿(こし)に乗った国王、王妃を守りながらパレードを行った。国王と王妃は、一般公募で選ばれたという。


▲琉球の国王 

閉会式・グランドフィナーレ(10月30日)
 閉会式は、10月30日夜、沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、海外、国内、県内参加者を合わせて1万5,395人が参加したと発表された。
 式では一連の挨拶などのあと、アルゼンチンの日系三世・比嘉アンドレスさんと、ペルーの日系三世・伊佐正アンドレスさんの二人の若者が、相互扶助や海外雄飛などウチナーンチュの精神をうたった宣言文を読み上げた。
 そして今回採択された「世界のウチュナーンチュの日」が「10月30日」に制定することが宣言された。


▲閉会式のステージ前は450人のエイサー奏者でいっぱいに


▲BEGIN の最後の演奏に観客は大フィーバー

 最後のグランドフィナーレでは、かりゆし58、ディアマンテス、BEGIN などが出演、観客は人気歌手のショーにフィーバーした。


▲トロント球陽会の神山吉洋会長 

 トロント球陽会の会長、神山吉洋さんは、沖縄県読谷村(よみたんそん)の出身。1971年にカナダ移住。トロントの日系企業「ノリタケカナダ」に長年、勤務していた。ウチナーンチュ大会を終えて次のようなコメントをいただいた。
「郷愁の念をもって、このたびの世界のウチナーンチュ大会に妻(沖縄県勝連〈かつれん〉出身)や家族と一緒に参加しました。もう胸がいっぱいで、感動の連続でした。おかげさまで、若返りました。ウチナーンチュとしての誇りをもって沖縄魂を熱く次世代に継承していきたいものです」

(2016年11月3日号)



 
 


 
 
(c)e-Nikka all rights reserved