オンタリオ州の不動産取得税が改正されました
ファーストタイムバイヤーに4,000ドルのリベート


〈 解説・服部江理子 〉

 11月14日、オンタリオ州政府の Charles Sousa 財務大臣は、オンタリオ州のランドトランスファータックス(Land Transfer Tax=不動産取得税)のファーストタイム・バイヤーに対するリベート額を現在の2,000ドルから、4,000ドルに増やすと発表しました。

 これは、初めて住宅を購入する人にとっては吉報で、今のところ、オンタリオ州は、バンクーバーエリアで導入された外国人不動産購入者税とは違った方向で、住宅購入者の援助策を導入したようです。

 この法令が施行されるのは、2017年の1月からということですので、すでに住宅購入の契約を交わしたファーストタイムバイヤーでも、クロージング(決済日)が来年1月1日以降であれば、新しいリベート額4,000ドルが適用となります。




 さて、ここで、ファーストタイムバイヤーといっても、実際にどんな場合にこのランドトランスファータックスのリベートが適用されるのか、条件、ルールを下記に述べます。

・カナダ国内だけでなく、世界中どこであっても、住宅を所有したことがない人。また、購入した住宅は、登記後、少なくとも9カ月間は自分の住む住宅であること。もし購入する住宅が、初めて購入の不動産でも、投資目的で、自分が住まない住居であれば、リベートは適用されない。

・自分が住居を所有したことがなくても、既婚者で、配偶者が、入籍後に住宅を所有していれば、リベートはもらえない。ただし、配偶者が入籍前に、所有していた住宅を売却していれば、100%のリベートが適用される。
ただ、この場合は、すこし複雑なプロセスを経なければならない。住宅購入後、登記(クロージング)時にリベート額の50%を申請でき、その後18カ月以内に、追加で必要書類を提出した後、残りの50%の額を申請手続きすることになる。また、この規則はコモンロー関係の夫婦も同様に該当する。

・2017年1月1日から、リベートが適用になる資格として、国籍がカナダ人、もしくは、永住権保持者のみとなる。ただし、登記日(クロージング)後、18カ月以内に、永住権取得した場合は、その後、リベートの申請をすることができる。



 また、2017年1月1日から、オンタリオ州におけるランドトランスファータックスの増額も発表されました。主なものは、
・すべてのコマーシャル物件で、価格が、400,000ドル以上の不動産は、現行の1.5%から2%に増率。
・1世帯や、Duplex (2世帯)の住宅で、2ミリオン(200万ドル)を超える場合、2ミリオンを超える価格に対するタックスが、現行の2%から2.5%に増率。

 ただ、この法令は、11月14日までに契約書が完結している場合は、2017年の決済になる場合でも、現行のタックス率が適用できます。

 トロント市は、オンタリオ州が徴収するランドトランスファータックスに追加で、市が徴収するランドトランスファータックスがありますが、こちらの税額の改正は今のところありません。しかし、こちらも来年以降、増額される可能性もあるでしょう。

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服部江理子(はっとり・えりこ)
Sales Representative
Royal LePage Signature Realty
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(2016年11月24日号)



 



 
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